あの時の君にまだ、恋してた。第1話
??∶おおきくなったら、〇〇くんのおよめさんになりたい!!
〇〇∶ぼくも、??ちゃんのだんなさんになりたい!!
??∶うれしい!!エヘヘ(笑)
───────────────────────
ピピピッ
〇〇∶う〜ん、もう朝か…はぁ
深いため息と共にベットから出る
リビングに行くといつも通りの朝食と弁当が用意されている。
〇〇∶いただきます。
声になってない程、小さな言葉を発し僕は一人で朝食を食べる。子供の時から変わらないいつもの朝だ
僕の名前は佐藤〇〇、高校3年生
顔は普通、運動は普通、学力は普通
今まで付き合った異性は…
お察しいただきたい。
僕が3歳の頃、両親が離婚、それからは母親と二人で暮らしているが母親は仕事の都合で朝早く家を出る為、一人が当たり前だ。
そろそろ、家出ないと遅刻するな
友∶〇〇!おはよう
友2∶おは
〇〇∶おはよう
友∶昨日、コナンの映画見て来たんだけどさ、最後キッドがまさか
〇〇∶朝イチネタバレやめろ(笑)
友∶ごめんごめん(笑)
前半の文章で僕は寂しくなんか闇がありそうな陰キャとか思ったかもしれないが、普通に友達とふざけたり楽しくやってるので、ご心配なく
友∶明日さ、遥香とデートなんだけどなんか良い場所知らね?
〇〇∶俺が知ってるとでも?
友∶だよな(笑)お前も彼女とか作れよ?
〇〇∶あんま興味ないな
友∶あの時の子が忘れられないか(笑)
〇〇∶そのイジりやめろ
友∶はいはい
忘れられないどころか、顔も名前も覚えてねぇよ…
───────────────────────
日曜日、することもなく無駄にスマホをイジる時間を過ごす
ピンポーン
〇〇∶ん?誰だ?
ドアの除き穴を除くと見知らぬ女性が立っていた
少し警戒しながらドアを開く
女性∶突然すみません、昨日隣に引っ越して来た遠藤といいます、これつまらないものですが
〇〇∶あ、ありがとうございます、佐藤です。
女性∶これからよろしくお願いします
〇〇∶よろしくお願いします
女性∶では、失礼します
ガチャ
〇〇∶綺麗な方だったな…
??∶お母さん、おかえり
女性∶部屋の片付けは終わったの?さくら
さくら∶後でやる〜
母∶もう…
───────────────────────
翌朝、憂鬱な月曜の学校に向かう
友∶おはよう
〇〇∶おはよう
友∶聞いたか?なんか転校生来るらしいぞ!
〇〇∶なんで、そんな喜んでんの?
友∶だって漫画だったら超絶美人が来るじゃん!
〇〇∶今は現実を生きています
友∶黙れ〜
先生∶皆、席に付け
いきなりだが今日は転校生を紹介する
いいぞ、入れ
??∶はい…
ガラガラ
友∶まじ?
〇〇∶まじ?
全生徒∶まじ?
先生∶今日からこのクラスに転校して来た遠藤さくらさんだ
さくら∶よ、よろしくお願いします…
〇〇∶漫画じゃん…
先生∶席はそこの空いてる席に座ってくれ
さくら∶はい…
トコトコトコ
さくら∶よろしくお願いします…
友2∶うん!よろ!
友∶ク○が!
〇〇∶落ち着け落ち着け(笑)
───────────────────────
キーンコーンカーンコーン
学校の唯一好きな時間昼休み
友∶今日も〇〇の弁当は美味そうだな
〇〇∶やんねぇぞ?
友∶卵焼き一個ぐらいいいじゃん
〇〇∶じゃあ、お前の唐揚げ全部俺に寄こ ん?
なんか教室がいつも以上にガヤガヤしている
男子∶遠藤さんはどこから引っ越してきたの?
女子∶部活入るの?
男子2∶彼氏いるの?
クラスメイト達が超絶美人転校生に質問攻めをしている。
〇〇∶遠藤さん、困ってんじゃん
友∶超絶美人の宿命だな
さくら∶あっ、いやあの…
男子∶好きなタイプは?
女子∶休みの日は何してるの?
流石に遠藤さんが可哀想なので、重い腰を上げる
〇〇∶そんなに質問攻めされたら、遠藤さん困ってるだろ!
男子∶えっ、あぁ
女子∶ごめんね、遠藤さん
さくら∶あ、いえ大丈夫です…
友∶〇〇かっこいいじゃん!さくらちゃんに惚れられるかもよ(笑)
〇〇∶な訳ねぇだろ(笑)
放課後
〇〇∶帰ってゲームでもするかな
一人廊下を歩いていると
あ、あの!!
〇〇∶え?
さっきはありがとうございました
超絶美人転校生遠藤さくらさんが話しかけてきた
〇〇∶え?
さくら∶昼休みに
〇〇∶あーいやいや別に大したことはしてないので
さくら∶私、人見知りで凄く困ってたので助かりました
〇〇∶それは、良かったです
そこで、僕は自己紹介をしてなかった事に気付き
軽く自己紹介をした
〇〇∶僕、佐藤〇〇といいます、よろしくお願いします。
さくら∶えっ
その瞬間、遠藤さんは時が止まったかのような表情をしていた。
〇〇∶どうかしましたか?
さくら∶あっ、すいません…あの佐藤〇〇くんでしたよね?
〇〇∶あ、はい
さくら∶あの、私と会った事ありませんか?
〇〇∶会った事ですか?無いと思います
さくら∶ですよね…じゃあ、さよなら
遠藤さんは足早に帰っていった
少し悲しげな表情を浮かべながら
??∶おおきくなったら〇〇くんのおよめさんになりたい!!
ピピピッ
〇〇∶朝か…久しぶりにあの夢見たな
僕の初恋の…
つづく…
#遠藤さくら #乃木坂46
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?