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健康マインド(心に残る言葉❗)伊集院静 「さよならも力を与えてくれる」

伊集院静著 大人の流儀7 「さよならの力」

別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。

伊集院静は20代で弟、30代で妻に「さよなら」を言った。
誰しも「さよなら」を言わずには生きてゆけない。
「さよなら」を言って、自分の道をゆくしかない。

この男は、小説とは別に生の言葉で語りかける。

伊集院静「名言集」
 

この男の力強い言葉の数々は同性も異性も納得させられた。この男は作家としての職業意識で「さよなら」を見つめ続け(愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない)と呟く。

「愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない」

宿命の「さよなら」も決別の「さよなら」も残った者に力を与える❗

2023年 私達はこの男に「さよなら」を言った。
看取った篠ひろ子さんは、この男を「肝心な時にやさしさがありました。
「肝心なところで不思議な人でした。」と語りました。

この「肝心な時のやさしさ」が「さよならの力」なのかも知れません。

芥川賞受賞時の伊集院静

伊集院静に言う「さよなら」は私達に格別の力を与えてくれます。
この男の背中に恥じない生き方をしょう!と思う。


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