スタンバイがオッケーすぎる

今日はシャニマスのガシャ演出の話を書いておこうと思う。
シャニマスのガシャ演出全体の話というより、大崎甘奈『スタンバイオッケー』の演出の話だ。
私はシャニマスというゲームをTrue End回収くらいしかしていない上、ろくにストーリーも読んでいない。ので深い話はさっぱりできない。ここから書くのは、いくつかのソシャゲでガシャを引いてきた人間が、たまたま回してみたとあるガシャ演出でメチャメチャ感動しちゃった、という程度の話だ。


とりあえず大崎甘奈さんについてよく知らなかったので、簡単なプロフィールを調べてみた。ピクシブ百科事典に何でも書いてあったが、何もかもが書かれすぎていたので斜め読みしたところ、なるほど万能コミュ強ギャル(シスコン)、おおむね私の知っている通りの人物だ。

そんな彼女の『スタンバイオッケー』のガシャ演出を見た時のことは鮮明に思い出せる。ふわりとなびく髪、フレームインしてくる可愛い女の子、もとい甘奈。前髪を直す仕草ののち、よし!という感じで出かけていく。

てっきり私はこの後、甘奈がもう一度登場すると思っていたのだ。だって甘奈のカードだから。最後に戻って来て笑顔を浮かべるとか、鍵を忘れて慌てて取りに戻るとか。そういう瞬間が切り取られてガシャ演出完成、と思っていた。
が、その直後、一瞬誰もいない空間の描写が挟まってから、奥の角からひょこっと甜花が現れた。あら可愛いわね、と眺めていると、シャララランと表示される『大崎甘奈』の名前とサイン。そこでガシャ演出が終了したのだ。

頭をガンと殴られたような衝撃だった。自宅だったので「うわ、あ~……」と声に出た。何の気構えもなしに(おれは二人の家の鏡なんだ……)とぼんやり喜んでいたら、本来ならありえない演出が来てしまった。

最後の、サインが出てキラキラ~ってするところはそのカードの一番見せたい部分じゃないのか。その画面でひときわ輝いているのがほら!この子なんですよ!というのを示すのが右下の名前なんじゃないのか。画面に映っているのはちょっと遠くからひょっこりこちらを見ている甜花ちゃんと、彼女らの家だけだ。大崎甘奈の名をでかでかと載せている画面に、甘奈はいない。
これが、この画面に収まっているのが大崎甘奈という人間を構成する要素ってこと!?本当に見せたいのは甘奈が走り去った後の「空気」ってこと!??(ガバ考察)
これでもしカードのサムネが引きの甜花ちゃんだったら面白すぎるが、同時に不便すぎるだろうから普通で良かった。

この演出をやるという、思い切りの良さが気持ち良かった。『そんなことやっていいんだ』という、あまり何度も切っちゃいけない手札をこの甘奈で切ったのが何だか嬉しかった。シャニマスが大事にしている空間、時間みたいなものを垣間見たような気がした。いやあ……シャラ~ンの瞬間に甘奈いないんですよ……すごすぎる……。すごいや……。

当時、このカードが出た当初のころ、プロデューサーさんたちはどんな反応をしたんだろう。一度調べようかと思ったことがあるが、調べて熟練のプロデューサーさんたちの関係性の考察も含めた感想を見てしまうと、こうやって自分なりの感想を書き留めるということができなくなってしまうのでやめた。この演出にはこういう意図があって~とかを考えるのはちゃんとストーリーを読み込んでいるからこそできることだ。その辺はもうすでに多くの人たちが語りつくしているだろうから、単純な私の感情だけを記しておきたかった。満足だ。

ところで私は基本的に『あさひに嫌われたくない……』という心持ちでシャニマスをやっているため、本当にプロデューサーに向いてないです。



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