日記 バンジー、洗車

バンジーに来た。予定よりめちゃくちゃ早く着いてしまったので、せっかくだからバンジー前と後で感想を書こうと思う。

飛ぶ

まずバンジーの前の前として、山道の運転にどきどきした。なんか、これ一般車が通っていい道!?一般車っていうか、軽が通っても問題ない!?こう、揺れ的に!?みたいな道をずーっと行って行き着いたので(今振り返ってみると初めて来る所ゆえの焦りがあっただけで、割と整備された道だったように思う)、もうこの時点でちょっと達成感がある。全然一人で来ちゃったしな……。これが人と来てたら、道を間違った場合の責任が分散されるのでずいずい行けただろう。あーいやでも、迷惑をかける可能性が生じ始めるからより心臓に悪かったかも。やっぱり山道は一人で走るに限る。

今、のんびり待っている場所のすぐ近くに飛ぶっぽい施設がある。これ、飛んだ後どうするんだろう。車は上にあるから上に戻されるだろうけれど、宙吊りのままギュルギュルギュルと引き上げられるのかな。それ自体も面白そうだ。
そして料金表もすぐ近くにある。同日2回目、ちょっと安くなるらしい。安くなると言ってもまあまあの値段だ。想定していた出費はゆうに超える。でも私がしっかりしているばかりに、お金は持って来てるんだよな。こればっかりは飛んでみないとなんとも言えない。果たして数十分後の私は2回目お願いしますをしているのか否か。俺は飛ばない方に賭けるぜ!

飛んだ

おい!!!楽しかったぜ!!!
いやーーーー自由落下の瞬間がほんとーーーーに良かったですね。なるほど、バンジーのスリル度合いががそのまま高さに比例するのって、単純な高所の怖さっていうより、自由落下の時間の長さなのか、と納得しました。おもろすぎ。あと景色もしっかり良い、暑すぎない、なんかスタッフが陽気、と良いことづくしでした。こりゃあ帰りのSAで喫茶店でも寄っちゃおうかな、テンション上がったし。

ここまでが飛んだ直後の感想。
そこから寄り道しつつ帰宅して落ち着いた今、改めて思うのは「コスパは悪すぎる」という点だ。この場合のパフォーマンスは、私の中で「楽しさが持続する時間」のことを言うので、バンジージャンプは殊更にコスパ最悪である。それだけお金がかかる理由も、楽しさが一瞬なのもすごく当たり前で理解はしている。それを了承した上で行ってるし、また別のバンジーもやろうとしている。だが、たった1,2秒のために万札が消えていくのかと思うと、身震いせずにはいられない。すごいアクティビティだな、と実感した。ということで、同日2回目はやらなかった。そのお金は別の場所のバンジー初回に当てようと思う。
お金のことは一旦置いておいて、バンジー自体のことをもう少し深く振り返ろう。落ちる時に下向かないで、前向いてね。でも飛び込むみたいに頭を下にする感じで落ちてね、というちょっと難しめのアドバイスを受け、多分その通りにやったと思うのだが、落ちるまさにその瞬間に自分がどういう体勢だったかがまるで思い出せない。落下の楽しさが全部を上書きしてしまった。あの感覚は中毒性がある。多分私は全国のバンジーを巡り出すと思う。海外のやつも行きたいが、海外に行くことが物凄いハードルのため、滅多なことじゃ行かないだろう。スカイダイビングもやりたいが、さすがにお金がかかりすぎて終わっちゃうので、そこに手を出すのもだいぶ先になるだろうな。やりたいな、落下関連の遊び、全部。
飛んだ後、案の定ギュルギュルと吊り上げられたが、思ったほど体に負担はなかった。よく考えられてるなあ、あのハーネス。命を守るものだから考えられてないわけはないんだけど。それにしたって着用者がド素人前提な以上、安全、かつ体に負担が少ない、かつ間違った使い方をしないものでないといけないわけで。それってめちゃくちゃ難しい注文だ。おかげで体を痛めることが一切なく、上に戻ってくることができた。
飛んだ後、知らないおじさんとおばさんが「すごいねえ!」と言いに来た。このおじさんおばさんが何者なのかだけが本当にわからなかった。あそこは、バンジー関係者が工事関係者くらいしか来ないのではないか。普通に観光か?私より興奮した様子の二人に若干気圧されつつ、とはいえ見知らぬ人にすごいねえと言ってもらえることはなんだか嬉しいのでこれも良い思い出だ。
バンジー、本当に良い。次行くバンジーはすでに見当をつけているので、すでに楽しみだ。いつ行こうかな……。

さて、今回のお出かけはバンジーで終わりではない。当初はバンジーだけやってすぐ帰宅する予定だったので、まず高速乗る前にトイレ行っとかなきゃ、と適当なコンビニに寄った。で、せっかくちょっとだけ遠出をしたのだし、観光できる場所ないかな、と調べてみた所、結構大きな公園があるらしい。それ以外は特に面白そうなところが無く、じゃあ経路検索するか、と地図を見てみたら、コンビニの目の前がその公園だった。最高すぎてすぐに公園に行き、ぷらぷらと散策し、園内にあるミュージアムに入った。このミュージアムがまた良くて、無料なのに明らかに無料のクオリティではなかった。どこから金が出ているのかわからないが、常設展が本当に素晴らしく、思わぬところでめちゃくちゃ楽しむことができた。物語を追う形で小さなオブジェとそれのシルエットを見ていく形式。シルエットの演出と思わせて最終的には壁に映した映像を見せてくるところがあまりにも見事で、感動してしまった。具体的なことを何も書いていないから何も知らない人が見たら何のこっちゃな説明だ。自分が覚えておくためのメモなので問題ない。

公園を一通り歩き、なんだか老犬を散歩している人が多かったなと思いながら車に戻ると、ここで自分の車の汚さに気がついた。山道をしっかり走ったので当然だ。タイヤは泥に塗れ、側面の下の方も土でコーティングされ、正面は葉っぱやら砂利やらがたくさん付着している。帰ったら流石に洗車か……と思いながら出発した。

そこから1時間ほど走った頃、急に強めの雨が降り出した。雨粒がフロントガラスを叩きつけ、前を走る車が立てる飛沫で視界が白くなる。
その日のうちに無料で洗車が完了したのだった。最高すぎる。

さて、強雨のエリアも割と早々に抜け、それからは目についたSAに寄りながら高速を走った。今まで必要に駆られてしか利用してこなかったから、別に用もないのにSAに立ち寄るのは新鮮で、これまた楽しかった。SAごとに規模も個性も全然違う。帰り道にあるほぼ全てのSAをチラ見して、美味しそうなものをたくさんみて、ショップの小物を見て、最終的にコーヒーを2杯飲んで帰宅した。あそこでカツサンドを食べなかった私を本気で褒めたい。えらいぞ。あの瞬間、カツサンドを食べる選択をした場合も食べない選択をした場合もなんかちょっと嫌な気持ちになっていたので、今食べてない状態があることがだいぶ心に良い。

やっぱり私は旅行運が良いかもしれない、特に一人旅に関しては。あんまり綿密な計画を立てていないのに(立てていないおかげで?)なんか全部上手いこといって、なんか楽しい思いができている。すごすぎ。後は上に書いたような旅行の記録が、もうちょっと綺麗に整理して文章にできたら完璧だ。
来週もちょっとした旅行がある。今度はめちゃくちゃ計画を立ててもらっている旅行なので、それに乗っかって楽しんでこよう。綺麗な日記も書こう。ていうかそれの前に他のバンジー行っちゃおっかな!?それもいいかもしれない。旅行フィーバーだ。

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