弁理士試験の勉強③〜短答試験対策

こんにちは。もちゴメです。

短答試験の対策についてまとめます。

短答試験に向けて受講した講座

R 4 短答試験本番は
特実13、意9、商6、条9、著不8の計45点でした。

短答対策として受けた予備校の講座としては2022年目標の1年合格ベーシックコースのみでした。

私は宮口先生の講座を選択したところ、先生から夏や年末年始にあるオプション単発道場や、オプションの短答過去問講座の宣伝紹介が講義の中でありましたが、時間的・費用的な面からとりませんでした。

講座以外ではTACの短答模試を申込みましたが、これ以外の課金はナシでした。
LECの短答模試はベージックコースに含まれています。

ひと通り試験を終えてみると、論文は正直これをやっていれば完璧!といった正解策が見つけにくかったことと、試験当日の身体的精神的負担がすさまじく、弁理士試験の最大の難関は論文試験だと感じてますが、

個人的には、短答のいわゆるひっかけ問題のようなものが大嫌いで、マーク試験があまり得意な方ではなかったのと、科目範囲が広いので、勉強段階では論文より短答の勉強の方が苦痛でした。

また、論文の合格発表はダメもとで見ていたので、喜びはすごかったものの、緊張感と言う意味では、短答速報動画を見ながら短答の自己採点をしているときが、試験以外では一番緊張しました。。

短答試験対策

短答試験の対策としては、個人的にはLECの合格ベーシックコースの内容を理解すること(受講されているコースや予備校が異なる方はその基本コース)ととにかく過去問、これに尽きると感じています。

もちろん改正点など、過去問以外にも狙われやすいところはありますが、予備校の基本コースに出てくるのでそこで確認しつつ、過去問をやっていくことで、改正の訊かれるポイントはここかな?という予測がつくので、そのポイントをおさえておくとよいと思います。

過去問対策が大事だと言うと、「過去問だけ出来てもダメ」とよく言われているぞ!と思われるかもしれませんが、それは過去問と同じパターンの問題のみできても…という意味で、

過去問で訊かれたポイントや、良く出る条文の条件について、派生的に確認して完璧にしておくというやり方で、過去問をベースとして重点的に取り組み、過去問を十分な理解をもってクリアできるようにしておけば、満点とはいかなくても、合格基準点はクリアできるのではないかなと思います。

短答試験対策(時期ごと)

■2022年1月まで
1年合格ベーシックコースのスケジュールに則って短答用の講義を受けるのみでした。
特に、2021年12月と2022年1月は論文試験対策を詰め込んで論文に集中して、この2ヶ月は短答にはほぼ手が回っていませんでした。

■2022年2月〜
当時は短答が一番のネックだと感じていたので、論文の対策を1月までで一旦やり終えて、2022年2月からは短答一本に勉強を絞ることにしました。

この時期は、ベーシックコースに含まれている短答実戦 答練編の問題と模試問題に加えて、
体系別短答過去問集、
TACの短答模試に取り組み、
間違えたところについて、四法対照にメモして…といった感じでした。

体系別過去問集は本番までに3周しました。

また、本番直前は体系別だけでなく、年度別の過去問で感覚をつかむため、特許庁ホームページから印刷して直近3年分位やったと思います。

もっと時間が作れたら、過去の答練とか模試も解き直したかったのですが、全ての復習には手が回りませんでした。

法域別の対策

■特実意商
上四法について、基本的なことは講義で理解して、あとは模試や過去問をやることで知識の漏れを確認したり、短答の問題形式に慣れるようにしました。

四法で、特許法と異なる点を意識したり
準用・不準用は四法対照のページで覚えるようにして
無効審判や異議申立て、査証等は四法対照にスキーム図を書込み、その図を覚えるようにしていました。

また、たとえば商標の先使用権(32条、32-2、33、33-2、60条)については、自分でポイントを比較表にして四法対照に書き込んで、色分けしていました。

こうすることで、知識の整理にもなり、その表のイメージを記憶することで短答の枝切りの手助け記憶になっていました。

■著・不
著不は得意で、講義を聴いた後は短答基礎力完成講座の答練編でも満点だったり、模試も安定的にできていたので、あまり時間をかけずに他の科目に割くようにしていました。

著作権法は日頃から音楽や読書が好きだったことから興味がわいて、そのおかげかスッと頭に入ってきやすかったんだと思います。

不正競争法は出るところが限られているので、2条をベースに19条と21条を絡めた1ページのまとめを作成することで、俯瞰的につかむようにしました。

■条約
条約は最後まで苦手な科目でした。
本番まさかの9点と高得点でしたが、ずっと足切りが不安な科目でした。

あまり前からやっても忘れるだろうと、4月以降に本腰を入れました。

PCTは深入りするべきでないと先生が仰っていましたが、捨てるには問題数が多いので怖かったことと、条文の暗唱暗記が苦手な私は、パリ条約とTRIPsをおさえる自信がなかったので、

PCTにも力を入れて、制度全体図を四法対照に書き込んで、そこに過去問や模試に出てきたポイントを書き込んで、図として1ページごと頭の中に入れるようにしました。

ただ、途中模試などでも条約の枝はなかなか自信をもって切れず、なんとなく…で解いている状態だったので、

結構直前で、短答アドバンスというLECのテキストの条約だけもう一度見直したところ、
色々知識の漏れを感じて、四法対照にメモして、通勤時間などには条約をよく見直すようにしました。

模試との向き合い方

2月頃の短答への注力開始直後に受けた、TACの実力確認テストが29点で、本番までになんとかなるのか不安になりましたが、

3〜4月頃の短答模試では合格基準点を超えたり超えなかったりのレベルまでいけました。

Twitter上では、安定的に高得点を出しているスゴい方が結構いるので、自分が基準点にいけなかったときは、正直不安になりました。

しかし、前年の合格者の方のnoteか何かで、模試では一回も合格基準点超えなかったが、本番では基準点を超えた、とコメントされていたのを拝見して

模試の結果に左右されすぎずに、あくまでも知識の漏れがないか確認するものだ、という位置付けでとらえるようにして、過去問出典以外の難問などには、あまり復習に時間をかけず、あくまでも過去問を重視し、本番までに3周することに注力して本番に臨みました。

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