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生き方の選択肢

 社会人になってから、「生きる」ことがどんどん現実味を帯びてくる。大学時代があまりに楽しくて、就職後も深く考えず勤務先は東京を選んだ。だけど、周りの人たちが次のライフステージを迎えるのを間近で見るうちに、自分にはどうしてもここ東京でそのような同じステップを歩む想像ができない。
 元々好奇心が旺盛で冒険家なところがある私は、いつまでもワクワクしていたい、という気持ちと、地に足をつけて安定した暮らしを目指したい、という気持ちがせめぎ合っている。ただ一つわかるのは、ここ東京が自分にとって一番居心地のいい場所ではないということ。悲しいかな、ここで出会えた人たちとの繋がりや受けれる刺激の数々はとても魅力的なのに、どうしても住環境が自分の肌に馴染まないのだ。
 今、生き方は全て自分で決められるのだと、新卒で休職した時に強く思った。全て自己責任である代わりに、私たちは自由だ。自分が本当は何を求め、誰のために何をしたいのか。MBTIが主人公型の私は、常に自分が納得した形でないと生きられないのだと思う。
 周りの人からどう思われるか、という視点は、去年とっくに脱ぎ捨てた。自分の正直な声に耳を傾け、それを実現するための行動を取れるようになりたい。暑さと湿度が加速した東京の夏から逃げたくなる中、そんなことを思った日。

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