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【ジャーナリズム】社会について

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個人的に気になる時事問題、社会問題について考えてみました。
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#読書

【ジャーナリズム】現実がネット化した今、秋葉原通り魔事件から考えること。 (秋葉原事件 加藤智大の軌跡/中島岳志を読んで)

今、秋葉原事件について考えると言うこと。

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【ジャーナリズム】 「平成は輝いていた」なんて死んでも口にしたくない。平成という時代についての私的覚書。

平成とはなんだったのか。 「ありのままでいい」と歌われた平成 松たか子やMay.Jが「ありのままの姿見せるのよ」と高らかに歌ってから早いものでもう10年になる。それより少し前には「ナンバーワンにならなくてもいい もともと特別なオンリーワン」とSMAPが歌っていた。真剣に聴かずとも、小学校や中学校で歌わされた人も少なくないだろう。 しかし、当時「ありのままでいい」「ナンバーワンよりオンリーワン」という言葉に対して「そんな考え方ではいかん」と横槍を入れてくる大人も少なくなかっ

【ジャーナリズム】人生なんて本来、コントロールできるものではない。「仕事選びのアートとサイエンス」を読んで。

読書仲間からの推薦本。 要は計画的なキャリア形成なんて土台無理な話で、キャリアのほとんどは偶然によって形成されるというのが周さんの主張。 では良い偶然に出会うためにはどうすればいいか?とにかく目の前の仕事を一生懸命やって、日々の暮らしを大事に過ごすしかないよね。という話。 当たり前のことと言えば当たり前のことだし、私も就職するときはそのような思いで社会に身を投げ入れたつもりだったけど、知らぬまに忘れていた。 しかも、会社から求められていたのは「いついつまでにこのような

【ジャーナリズム】多様性と社会の閉塞感は表裏一体なのかも。「反知性主義/森本あんり」を読んで。

現代はカウンターカルチャーやオルタナティヴが産まれない社会であるように思う。むしろ何がメインカルチャーで、何がサブカルチャーかということを見分けることすら難しくなっている。 多様化と言うと聞こえはいいが、そこには一種の息苦しさもあるように感じる。メインカルチャーの中に身を置くことで安心感を得られる人もいれば、サブカルチャーに身を置くことで安心感を得られる人もいるからである。 「マイノリティーのために用意されていた居場所がマジョリティに侵食されてしまうのは耐えられない」とい