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【ジャーナリズム】社会について

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個人的に気になる時事問題、社会問題について考えてみました。
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2023年11月の記事一覧

【ジャーナリズム】現実がネット化した今、秋葉原通り魔事件から考えること。 (秋葉原事件 加藤智大の軌跡/中島岳志を読んで)

今、秋葉原事件について考えると言うこと。

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【ジャーナリズム】“メディアごっこ”にならないためのプロ意識と倫理観

「一億総メディア時代」という言葉がある。 勘のいい方ならすぐピンとくると思うが、要はSNSの台頭によって誰もがメディアを運営できる時代になったということである。 認知度の高い言葉ではないと思うが、私自身この言葉を初めて知ったときは「言い得て妙だなぁ」と感心させられた。 いつ頃から「一億総メディア時代」という言葉が世間で口にされたのかはわからないが、2016年に出版された「ガケ書房の頃」という本には既に一億総メディアという言葉が記されている。該当文を引用してみる。 「と

【ジャーナリズム】いじめられた経験というのは、大人になってからも尾を引くということを知って欲しい。

生きづらさは親子関係の歪みに起因するという説をよく見かけるが、私の場合、子どもの頃に受けたイジメが、生きづらさの原因となっている節がある。 イジメを受けて一番傷ついたのは、他者から自分を否定されるということでなく、母が悲しんでいる姿を目の当たりにしたことだった。 「お母さんが悲しんでいる」→「僕が(イジメられたせいで)お母さんを悲しませてしまった」→「僕は何てダメな人間なんだ」という図式。 このせいで、と言うと母を責めているような言い方になるが、今でも人に頼るのが苦手だ

【ジャーナリズム】多様性と社会の閉塞感は表裏一体なのかも。「反知性主義/森本あんり」を読んで。

現代はカウンターカルチャーやオルタナティヴが産まれない社会であるように思う。むしろ何がメインカルチャーで、何がサブカルチャーかということを見分けることすら難しくなっている。 多様化と言うと聞こえはいいが、そこには一種の息苦しさもあるように感じる。メインカルチャーの中に身を置くことで安心感を得られる人もいれば、サブカルチャーに身を置くことで安心感を得られる人もいるからである。 「マイノリティーのために用意されていた居場所がマジョリティに侵食されてしまうのは耐えられない」とい