【カルチャー】本質に辿り着こうとする態度こそ、教育者としての教養なのではないか。「大辻清司実験室」を読んで。
大辻清司さんの名前を知ったのはいつだったか。
通っていた大学の教授が元々大辻さんの研究をされていたというのもあって、作品はきちんと見ていなくても、どういう仕事をされてきたかというのはなんとなく知っていた。
ただ、私の中では大辻さんは写真家というより教育者としての認識が高くて、実際に大辻さんが育てた写真家は多いし、評価が高いのはもちろんのこと、私が個人的に好きな写真家もいる。
この本は大辻さんの代表的な仕事である「実験室」を書籍化したもの。元は今はなき「アサヒカメラ」で1