そんな人連れて来るとは！

学卒で入った会社での話。
俺はまだ22歳。ウブな青年だったw
ただ、顎ひげ生やしてた学生時代には、某右系の大学の駅前でタクシーに乗ったら、運転手は行き先も訊かずに車を走らせた。
俺が行き先言いましたっけ？と尋ねると、お客さんK館大学ですよね？
いやいや、違うからw
ま、そんな風貌だった。勿論就職活動するときに髭は剃っている。
ある日、俺は所長の未回収先の回収に同行する様に求められた。
眼鏡外して、睨めw こう言われた。

そこの飲食店は、機械の支払いが2ヶ月遅れているらしかった。3ヶ月遅れると、その筋より怖い本社での債権会議に呼びつけられるので、所長も奥の手を使った。
客は俺が所長の後ろで睨んでるのを見て、「ひどいじゃないか！そんな人を連れてくるなんて！」と騒いで、売掛金の半分をその場で払い、残りは月末に払うと約束するのだった。
店を出てから所長は言った。やはりお前をヤバい筋の人と勘違いしたな。そう言う作戦だったらしい。
この頃はまだ俺は所長とは戦争状態には無かったが、こう言う使われ方も仲違いの一因だったのは、明らかである。