青い稲妻の事故

青い稲妻君は、H社のLと言うセダン型の高級車に乗っていた。
初代から5代目まで、ずっとL一筋だった。
新車で買うし、2年とかで買い替えているので、H社のショールームでは、大事にされている。だから彼は週に何日もそのショールームに行き、コーヒー飲んでソファーに座っているのだ。
だから、携帯持ってなかった彼を捕まえる時、実家の家電で居なければ、そのショールームに電話したら、ほとんど居たからw

青い稲妻は、運転が荒い。
スピード違反は日常茶飯事、と言うより法定速度守ってる時が稀なのである。

郊外にドライブに行き、ガードレールに突っ込んでJAFを呼んだり、山道でパンクしてJAFを呼んだりしていた。
彼は頻繁にJAFを使っていたよ。

ここでのメインテーマは、自損事故以外の青い稲妻君の大事故の話である。
彼は50キロ制限の道を90キロ以上で走っていた。本人が言っていたから。
すると交差点で、右折しようとした軽自動車がいた。青い稲妻は90キロで直進。
交通法規的に青い稲妻が通り過ぎてから、安全確認して右折しなくてはならない。
だが、軽自動車は、青い稲妻のLとの距離が離れていたから、右折できると思い、交差点に侵入した。
青い稲妻が法定速度か10キロオーバーとかなら、軽自動車は右折仕切っていただろう。だが、彼は知らなかった。直進してくるのが、90キロ以上出してる青い稲妻だと言うことを。青い稲妻は、軽自動車の側面に衝突して、勿論軽自動車は弾き飛ばされた。
青い稲妻のLはフロント部分を大破したが、エアバッグが膨らんだお陰で、青い稲妻はかすり傷すら負わなかった。
後にH社ではこれだけの事故なのにエアバッグのおかげで、運転者が無傷だったので、その事故車を研究用に引き取らせてくれとなった。代わりにLの新車を提供した。青い稲妻君は、そろそろ買い換えようかと思ってたのが新車になり、得した時後ほど笑っていた。

警察が言ったそうだ。「お宅さんは悪くないけど、スピードどのくらい出してましたか?」
「ほとんど出してません。ほんの90キロくらいです」

軽自動車の運転手は、意識不明の重体で、入院した。警察に言われて、一応青い稲妻は病室に見舞った。
すると病室では、意識のまだ戻らぬ軽自動車の運転手が寝ていて、ベッド脇に奥さんがいたそうである。
青い稲妻は、「俺は悪くないのに、あの女俺を睨みやがった」と怒っていた。
俺とその場にいた友達2人は、「そうか」と言い、何も話さなかった。
お前が10キロオーバー程度だったら、事故は起こらなかっただろ?そう思うのだった。

青い稲妻は、これで懲りたりもせず、スピード違反上等の運転を繰り返すのであった。
だから俺たちは、彼の事を青い稲妻と呼ぶ。愛車のLは必ず青いタイプだったからね。
青い稲妻は、今日も飛ばしている。

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