マッチングアプリで女の人と会って思ったことでも書くか 後編【心は全裸で #11】
皆さんごきげんうるわしゅう。
カイキエンというお笑いコンビで活動しているイチジョウコウタです。ひとつよしなに。
近頃めっきり暑くなってまいりましたね。
私はと言うと、網戸を越えて部屋に入って来ようとするGをふと発見してしまい「イヤァァァァァ!!」と言いながら、手に持っていたアボカドの皮を奴に投げつけたりして日々を過ごしておりました。
前回はマッチングアプリで女性と会った話を書きますと銘打っておいて、過去の恥部を見せただけでした。
と言う事でお待ちかね、
今回実際に会った話書きますわ。
私はアプリでマッチした何人かの女性とメッセージをした後、ある1人の女性と会う事になった。
話が逸れるけど、メッセージしていると普通に会話が出来る人が少ないなぁと思うよね。
だから普通に返事してくれて、少し優しくされると「この人俺の運命のヒト!!??」てなるけどもさ。
無自覚にハードル下げてる自分に辟易して深夜にマルちゃん正麺爆食いしたりした。
そんな苦難を乗り越え、会う事になった訳だけども。
待ち合わせが19時に新宿である事以外は何も決まらず当日を迎え、前回よろしく私はドタキャンに怯えていた。
少し早めに新宿に着いた私は、都会の寂寞に田我流のゆれるを口ずさんでお相手を待った。
そこに一件のメッセージが。
「ちょっと買い物したいのでヨドバシカメラのカメラ売り場集合でも良いですか?」
ヨドバシカメラのカメラ売り場。
言われるがままヨドバシカメラのカメラ売り場で待っていたが、狭い売り場で周囲を見渡し人を待つ私はさながら売人だった。事実、何も買わずにフィルムを凝視する私を店員さんも訝しんでいた。
「か、帰ろうかな、、おうち、、おうち帰りたい、」
その時、背後のエレベーターの扉が開き写真で見た人っぽい人がいそいそと降りて来た。
会釈をする彼女に私も会釈を返し「初めまして〇〇です、〇〇さんですか?」と言ったら「アプリだと周りに伝わり過ぎるので一旦外出て話しましょ」と言われた。
なんじゃあこいつ。
お前がヨドバシカメラのカメラ売り場指定したんじゃろがい。初対面で何も会話せずに過ごせってのかい。
それこそ売人過ぎるだろ。
そして彼女は静かにフィルムを買っていった。
本当にフィルムだったんかい。
その後私達は少し歩いてクラフトビール屋に入った。
スタートダッシュには失敗したが、道中何気ない会話を嗜んだ事で、2人の空気感は良くなっていた。
お互いにクラフトビール好きと言うこともあり、どれ飲みます?あれなんですかね?などとキャッキャした。
そしてそれぞれ注文を済ましお会計タイム。
店員:「お会計2600円になります」
私は即座に空気の異変を察知した。
これ奢るのか??
これは私が奢るべきなのか、それとも彼女は男女関係なく割り勘派の人なのかどっちなんだ?
その時彼女が一言。
「私お財布席に置いてきちゃいました」
なーに置いてきちゃっとんじゃい!!
全然出しますけども。向こうが会社勤めで私がアルバイト生活だろうと出しますけども。
まぁご馳走様くらい言って欲しかったけども。
その後他愛もない話をしてビールを飲み進め、気がつくと運命のおかわりタイムを迎えた。
ここで私はある作戦を仕掛けた。
【2杯目はお互いで払う】
この作戦によって、この人が絶対男性奢り主義なのか本当はどちらでも良い派なのかを暴き出せる。
さぁ本性を表せ!!鬼が出るか蛇が出るか。
彼女は自分の分のお金を払い、席に戻ってきた。
明らかにテンション下がってた。
なーに明らかにテンション下がっとんじゃい!!鬼が蛇振り回しとるやんけ!!
私は静かに席を立ち、お手洗いに入った。
大きく息を吐き「クソッ!!!」叫んだ。
分かった。
私はマッチングアプリに向いてない。
気になっちゃう。色んなことが。自分の事を棚に上げて相手の色んなことが気になっちゃう。そんな醜悪な人間性が私に恋人がいない何よりの要因なんだ。
ダメだ、変わらなきゃ。
席に戻って会話を盛り上げて今日のデートは楽しかったものにしないと。これからの私のためにも。
心新たにお手洗いを出て席に戻った。
そして怒涛の勢いで会話を展開した。
芸人としてのプライドをかけて鉄板トークをお見舞いした。
10分後彼女は苦笑いしながらこう言った。
「今日はもう、帰ろっか。」
アプリやーめた。あざした。
◆執筆中に聴いていたグッドミュージック◆
HONNE / I Don't Like Mondays.
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