時化

眠る足元に差し込む光
埃っぽくて冷たく感じる
選んできたものを蔑む様に
世界を恨んで目を閉じる

目の前に転がる誘惑と迷い
踏み込めば自分が見えなくなる
彷徨って見失って ねえ誰か 
助けてよ         
いつになれば       
どこに行けば
何をすれば
満足できるの?
闇が広がって溢れる前に
誰もいないところに行きたい 
もっと広くて深くて鮮やかな場所

熱すぎる根性論 冷めすぎて虚無感
無限の渇き 止まない雨 
されど眼(まなこ)に 溜まる水
夢にまで見た幻想はどこにでもある現状
あなたが見た惨状は私が捨てた愛情
私が求めてるエンドは終わりのない感動
期待する度に淡い炎がゆらめいては燃え尽きる

光を求めてもがいた跡は
鏡のように今を映す
孤独を見つめため息をつく
その中に多少の鼻笑い

誰かの優しさと温もりが
何故か脳裏にこびり付く
忘れて失いかけて もう誰も
探さないで
いつになっても
どこに行っても
何をしても
満足できない
光が差し込み消えてしまう前に
もう一度波よ飲み込んでくれ
いつか凪が吹く穏やかな場所へ

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