見出し画像

URデルバーの今後【MTG レガシー】デルバー見習いの備忘録

さよなら反復!

2023年3月6日
≪表現の反復≫が逝ってしまいました。

妥当な禁止改訂ですね。
URデルバーの中盤以降の動きを支え、コントロール相手でも物量差での勝負を可能としたインチキカードです。

強力なアドバンテージ源を失いましたが、高性能アタッカーである≪ドラゴンの怒りの媒介者≫や≪濁浪の執政≫は健在です。
URデルバーが、今後も形を変えつつメタに残り続けることを期待し、今後の構築について語っていきます。

禁止改訂から2週間ほど経ちました。
≪表現の反復≫の穴を埋めるため、URデルバー使い達は様々な試行錯誤をしています。
使用されている構築を分類分けすると、おおむね次の5パターンに分類できます。

①≪予報≫型
②≪航路の作成≫型
③≪無謀なる衝動≫型
④システムクリーチャー型
⑤アド源不採用型

これらのハイブリッドもあります。
禁止改定後、晴れる屋様のデッキ検索で確認すると、上記パターン別のヒット件数は次のとおりです。

全50デッキ中(重複あり)
13件 ①≪予報≫型
12件 ②≪航路の作成≫型
2件 ③≪無謀なる衝動≫型
15件 ④システムクリーチャー型(うち≪気まぐれな呪文踊り≫11件)
15件 ⑤アド源不採用型

それぞれについて考察していきます。

①≪予報≫型
シンプルに≪表現の反復≫の穴を≪予報≫で埋めているイメージですが、採用枚数は多くとも3枚です。
土地構成を禁止改定前から変えずに≪神秘の聖域≫を採用した構築と、≪表現の反復≫がないのならスペルを使い回すメリットが薄いと判断して≪神秘の聖域≫を外し、土地を1枚減らした構築とがちょうど半々程度見受けられます。
また、ソーサリーが≪思案≫のみになると≪ドラゴンの怒りの媒介者≫の昂揚達成に支障をきたすため、≪稲妻の連鎖≫や≪定業≫を数枚採用したり、≪ミシュラのガラクタ≫を多めに採用している構築が多いです。
≪ミシュラのガラクタ≫は≪予報≫のためのトップ確認にも使用します。
禁止改定後、私が初めに試した構築もこの型です。

ここからは、私が実際に使用してみた感想です。
・≪予報≫が使いにくい!
≪予報≫は単体で仕事をせず、更地の終盤にトップしても上手く使えないため、更地でトップしたときの絶望感がすごいです。
・昂揚が達成しにくい!
≪稲妻の連鎖≫を1枚足してごまかしてみたものの、ソーサリーが5枚しか入っていないため、≪ドラゴンの怒りの媒介者≫がなかなか飛ばずに苦しむことがありました。ソーサリーを可愛がるプレイングで多少改善できる余地はありますが、動きがぎこちなくなってしまうことがあります。
・≪神秘の聖域≫が欲しい!
≪神秘の聖域≫を外した構築を試しましたが、≪神秘の聖域≫が欲しい場面が意外と多くありました。≪稲妻≫1枚で詰め切れる場面で、ドローソースで探すのと、墓地からトップに積めるのでは雲泥の差です。とはいえ、≪予報≫との相性はイマイチだと思いますので違う型で試すのがよさそうです。
・≪濁浪の執政≫のエサが足りない!
これまでであれば≪表現の反復≫を打っていたターンに≪濁浪の執政≫を出すタイミングが来るため、墓地が思うように肥えてません。また、墓地のソーサリーは昂揚達成のために貴重で、あまり追放したくありません。このような事情から、これまでのようなカードパワーを感じなくなってしまいました。

②≪航路の作成≫型
こちらも≪表現の反復≫の穴を≪航路の作成≫で埋めているイメージです。
採用枚数も≪予報≫型と同様で、多くとも3枚です。
こちらも≪神秘の聖域≫の採否は半々でした。

私が実際に使用してみた感想です。
・≪航路の作成≫が序盤に強い
回す前の印象では、「場にクリーチャーがいて、更に殴ってないと強く使えない、、弱そう」でしたが、このデッキ自体殴らないと始まらないデッキですし、序盤から飛行クリーチャーで殴ることに主眼を置いたデッキなので序盤は割と条件を達成できます。
・≪航路の作成≫が中盤以降に弱い
≪航路の作成≫の相方になれるカードはクリーチャーの13枚のみです。≪予報≫の相方になれる≪秘密を掘り下げる者≫≪ドラゴンの怒りの媒介者≫≪ミシュラのガラクタ≫≪思案≫≪渦巻く知識≫の20枚と比べると少なく、更に出すだけではなく、殴るまで生き残る必要があることを考慮すると2ドローできる条件はやはり厳し目です。
・≪ドラゴンの怒りの媒介者≫との相性がイマイチ
序盤は≪ドラゴンの怒りの媒介者≫を飛ばすため、戦闘前にスペルを唱えたい場面が多いですが、≪航路の作成≫を強く使えるのは戦闘後のみなので、少しぎこちなくなってしまう場面がありました。
・更地でトップしたとき≪予報≫よりはマシ
どちらも更地でトップしたら弱いですが≪予報≫を外して1ドローよりも≪航路の作成≫で2ドローして1ディスカードの方が回答に近づきやすいです。
・≪濁浪の執政≫のエサが足りない!
≪予報≫型と同様です。
≪航路の作成≫はいつでも撃てるカードではないため、思うように墓地が肥えません。

③≪無謀なる衝動≫型
≪表現の反復≫の穴を≪無謀なる衝動≫で埋めているイメージです。
≪予報≫や≪航路の作成≫と異なり、4枚採用されています。
今のところあまり使用されていない型ですが、私が注目している型であるため、分類分けさせていただきました。

私が実際に使用してみた感想です。
・意外にも使いやすい!
回す前の印象は、「これで≪意志の力≫や≪目くらまし≫が捲れたら吐きそう、、弱っ」でしたが、使ってみたら1番≪表現の反復≫に近いカードだなと感じました。
まず、いつでも撃てること。土地が2枚捲れることを考えると3ターン目のセットランド前が良いかもしれませんが、基本的にはいつ撃ってもOKです。気軽に撃てます。
・カウンターが捲れてもOK
≪意志の力≫や≪目くらまし≫が捲れても決して弱くありません。追放したカードは次の自分のターンまで使えるため、相手の動きを遅らせることができます。場にクリーチャーがいる状態でカウンターが捲れると、タイムワープのような動きになりやすいです。
・昂揚達成がスムーズ
ソーサリーであり、4枚採用されていることで、昂揚達成がスムーズです。
・土地が並びやすい
捲れた土地を置けるので土地が並びやすく、≪神秘の聖域≫の採用が肯定されます。
・≪濁浪の執政≫が使いやすい!
≪無謀なる衝動≫を気軽に撃てるため墓地が肥えやすいです。
≪濁浪の執政≫を強く使うなら≪無謀なる衝動≫型が1番良いと感じました。
・対コンボにおいては弱い
≪表現の反復≫は対コンボでは撃っている暇がないため、≪意志の力≫のコストになることが多かったですが、≪無謀なる衝動≫は赤いカードであるため≪意志の力≫のコストにならず、完全な不要牌になることもしばしば。
一方で青くないことにより≪紅蓮破≫が当たらないので≪紅蓮破≫がサイドインされるマッチでは頼もしいカードになりそうです。

④システムクリーチャー型
ほとんどは≪気まぐれな呪文踊り≫です。他には≪第三の道の偶像破壊者≫≪月回路のハッカー≫≪騒乱の歓楽者≫などが見受けられました。
≪気まぐれな呪文踊り≫については多くは2~3枚採用で、稀に4枚採用も見受けられました。
ドローソースとの相性が良いことからか、≪定業≫を採用している構築が見受けられました。
≪気まぐれな呪文踊り≫のサポートのため、≪神秘の聖域≫を採用している構築が多いです。

私自身この型はまだ回せていないです。今後回してみたいなと思います。
≪気まぐれな呪文踊り≫は≪虚空の杯≫に強そうですね。
この型はクリーチャーが多めなのでクリーチャーを連打したいデスタクやコントロールなどとの相性は少し改善しそうですね。

⑤アド源不採用型
アドバンテージを得るカードを入れず、とにかく序盤で抑え込んで勝ち切ることを意識した構築です。
コンボデッキが増え、中盤以降の攻めを意識する必要性が薄くなっていることを背景に、現在のURデルバーでは主流の型と言えると思います。
その分、除去多めのデッキ相手にはすぐに息切れし、立て直せずに負けることが多くなる懸念もあります。
空いた枠には≪真の名の宿敵≫を追加のクリーチャーや、≪軽微なつまづき≫≪呪文貫き≫などの追加のカウンターを採用していたり、≪稲妻の連鎖≫を増やしてバーンに寄せた構成も見受けられます。
土地を4枚も並べるプランではないため、≪神秘の聖域≫を採用していない構築が多いです。

私が実際に使用してみた感想です。
・懐かしい!
2年くらい前のURデルバーってこんな感じでしたね。
≪スプライトのドラゴン≫や≪若き紅蓮術師≫でプレッシャーを与えつつ、とにかく攻めていたあの時代を思い出しました。
今はクリーチャーの性能も上がり、よりスピードが上がっているように感じます。
・コンボデッキとは戦いやすい
コンボ相手に≪軽微なつまづき≫≪呪文貫き≫が活躍します。
・除去が辛い
的確に除去を撃ってくるデッキは辛いです。
ライフを思うように削れないまま中盤を迎えたときの逆転のハードルが高いです。


今の環境に最もマッチしているのはアド源不採用型かもしれませんね。
私は≪無謀なる衝動≫型の使用感を気に入ったので、しばらくはこれを中心に試してみようと思います。
みなさんも良いデルバーライフを!

今回はここまでです!
だらだらと書いてしまいましたが、読んでいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?