日記　11月30日

生きているこの世界は、とんでもなく複雑だ。生きるのが簡単って言える奴は馬鹿だ。一度たりとも同じ状況は起こらないし、同じような場面に出会ってもよく見たら全然違う状況なのだ。

しかもいろんなことが同時に進行している。仕事がうまくいったと思えば、彼氏に振られるし、昨日買った服を着ようと思ったら雨が降っている。

僕が良く参考にしている人たちが、同じようなことを言っていた。個別性を大事にしろと。一般性とか個別性とかなんの話なのかいまだによく分かっていない。

昨日寝る前は、恋愛のことであたまがいっぱいになりおかしくなってしまった。感情とか感覚が暴れまわって、どうしていいのか全く分からなかった。言葉にもならないし、何が正しいのか間違ってるのかそんな判断さえできなくなってしまう。

悩んでいるとは言っても、僕の場合は悩んでいるうちに入らないと思う。悩むっていうのは、ちゃんと背筋を正して、状況を整理し客観的に判断をすることだと思う。僕はただ、そのときそう感じてなんだか苦しくて整理もつかないってなっているだけだ。解決しようとしていない。

みんな旅行を楽しんだり風景を楽しんだりしているのになぜ僕はそういうことに興味がでないんだろう。

楽しく会話ができないのはなんでだろう。おもしろいことを言えない。自分のことにしか興味がない。だから友達もできないんだろう。

同じような毎日に飽きてきてしまった。もっと刺激的なことをしたほうがいいんだろうけど、やりたいこともない。

もっと普通に生きていればたくさん友達と遊んだり共通の楽しい会話ができたりしたんじゃないかな。

帰り、ただただ辛い思いになった。
近いうちに好きな人と電話をしたいと思っていた。相手が仕事が終わり家に帰るタイミングで、ちょうど僕も駅まで向かうところだったので歩きながら電話ができると思いどういう話をするか考えていた。

しかし、相手はどうやら帰らずに夜ご飯を食べにいってしまったみたい。それで、駅まで向かう間に電話をすることはできなくなった。

ご飯を食べに行くことを伝えてくれたら電話をする準備はしなかったのに、と怒りのような辛さのようなもので満たされた。

それは相手が悪いわけでも自分が悪いわけでもなく、ただタイミングが悪かっただけだ。だが、辛い気持ちになりながらも電話できる嬉しさもあったのに、電話できずただただ辛くなった。

それを噛み締めながらしょんぼり新幹線に乗っている。

離れていて会ってコミュニケーションできないことは想像を超えた大変さがある。この状態へのどこにも向けることができない怒りや憎しみが湧いてくるのを感じる。

11月30日