任地移動・活動開始
今日で任地に移動してきて6日目。
プノンペンで受けた衝撃とは違う衝撃を任地のコンポンチャムで受けています。
コンポンチャムはプノンペンからバスで2、5時間ほどの街です。
私の生活する地域はコンポンチャムの中心で、日本の支援で建てられた”きずな橋”があります。
また近くで見てみたいです。
さて、任地に移動してきてからまだ1週間も経ちませんが、活動はすぐに始まりました。
移動した次の日が出勤1日目。
出勤1日目
朝8時に配属先に挨拶に行く。
クメール語オンリー(当たり前)で頭が燃えそう。
車に乗せてもらって近くの高校へ行く。
ここでは放課後にバレーチームの練習を手伝って欲しいとのこと。
暇な時来て、雨が降ったら休み。聞き取れた情報はこれくらい。
暇な時って???
続いて2校目の学校へ。
とても綺麗な学校の校長室に案内され、お話を聞く。
明日から授業ね、クメール体操ね。聞き取れてしまった。
待ってー!!!!!予想しないことが起こるとは思っていたけど、それを超えてきた。
3週間前に配属先を表敬訪問した時、こんなことをしてほしいと思っている。と言われた内容はどこへ?
活動内容は行ってみないとわからないと思っていたけど、本当にその通りだった。
でもやるしかない。言葉が通じないのはわかっていることだから、それでもできる何かを探さなければ!
JICAスタッフに相談して、配属先の人に話をしてもらい、なんとかクメール体操は免除してもらった。(クメール体操というのは日本で例えるとラジオ体操のようなものかな。小学校からみんなやっている)
それでも1人で授業をやることには変わりない。
配属先スタッフに、1人でやるのは不安だ、と伝えても、大丈夫だよーと笑顔で返される。本当に不安なんですけど。笑
授業1日目
朝6:50
前日にここで授業をやるよ、と教えてもらった場所に行く。
記事の最初の画像の場所。グラウンドではなく、学校前の巨大ロータリー。
数人の男子生徒がいた。体操服の子もいたので、この子たちが授業の生徒だろうと思って話しかける。
「中学2年生?」
笑いながら頷いてくれた。下手なクメール語だったんだと思う。
「私は先生」
分かってくれたかな。
授業開始の7時になったので始めようとするも、何人来るのかわからない。
始めていたら来るだろうと思って並んで欲しいことを伝え、座らせ、自己紹介をした。半分くらい伝わっていたらいいな。
「今日は私の真似をしてください」
と言って授業を始めた。
授業内容は簡単なストレッチ、体ほぐし、リズムに合わせた動き。
前日に準備したカンペを常に見ながら、ジャスチャー7割、クメール語・英語・日本語の訳のわからない言語でなんとか伝えようとした。
優しい生徒ばかりで、見よう見まねでやってくれる。
私はテンションだけは保とうと思ってなんとか授業を終えた。(少し早めの授業終了だったけど)
授業をしてみた感想は、なんとかいけるかも。
ストレッチとかやったことないのかな?リズムに合わせて動くのが恥ずかしそう。
授業内容、伝え方はまだまだこれからだけど、1回目の授業にしてはよくできた方なんじゃないかと、自分に激甘採点。
授業後
授業後、ほっとした私は一旦帰宅。
カンボジアの先生たちは授業の時に出勤して授業が終われば帰るらしい。
私は授業をした学校に配属されている訳ではないので、校内に自分の居場所がある訳でもなく、授業が終われば学校を後にする。
家で、少し休憩している時に思った。
今日の私の予定は夕方のバレーチームの指導だけど、それまで家にいていいのか?
初日の授業が終わったし配属先の事務所に行った方がいいのか?
疲れたから少し休んでからでいい?
授業終わったらどこに行けばいいのか聞いておけばよかった。
不安になり配属先事務所に向かっていると、同僚から連絡が。
「今どこにいるの?」
そりゃそうですよね。
家に帰っている場合じゃないよね。
初日からやってしまった。
事務所に到着して、
「すみません。家に帰ってました。」
と言うと、
「大丈夫だよ」
と言ってくれたけど(多分)
日本だったらあり得ないことをしてしまったな。
言葉が通じないからこそコミュニケーションを大切にしないといけないと思うけど、通じないからコミュニケーションをおろそかにしてしまいがち。
聞き取れないもどかしさ、答えられない申し訳なさ。
まだ数日だから仕方ない、と自分に言い聞かせるも、理解していない私を見て困った顔をする彼ら。本当に申し訳ない。
でも、数ヶ月、半年経てば少しはマシになると思って頑張ります。
そんな初回の日でした。
この日もこの日以降もまだまだ刺激的なことは続きますが、それはまた次回以降。元気な時に。
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