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【ライブ感想】Ave Mujica 2nd LIVE「Quaerere Lumina」愛知公演

(セットリスト等については下記記事を参照している)

気付けば1月の1stライブが半年前、そして2ndの神奈川公演からも1ヶ月が経った。1stで告知された5ヶ月連続デジタルリリースも続いており、特に神奈川公演時点ではピアノの伴奏のみが流された"Symbol III : ▽"はどうなるのか…既に神奈川公演については配信でチェックしており、その上での参加となった。
今回についてはせっかく配信で神奈川公演を見られるのならと予習として見ておいたことが功を奏した、朗読パートの内容について事前に何度かアーカイブ視聴していたことでそれなりにストーリーが頭に入った状態で公演に参加することができた。現地ならではの空気というかそういったものに浸ることにリソースを集中させることができてより楽しめた(ような気がする、あくまでも筆者の主観だが…)。

7月の名古屋は暑い、一応梅雨とは言うものの天気はよく晴れており気温はゆうに30度を超している。そんな屋外から空調の効いた劇場に入るとギャップの大きさに驚かされる。飲み物の調達を忘れたまま会場入りしてしまい内心大丈夫かと思っていたのだが、ついにライブ後まで喉の乾きは気になるほどにはならなかった。
今回の席は4階が指定された、そんな上の階では何も見えないのではと心配になるような数字だがこれが上手く俯瞰できるような位置だった。この公演は映像化されないが、それだけに映像パッケージとして残る神奈川公演とは異なる自分の角度で見ることができたと少しお得な気分(いや単なる負け惜しみかもしれないが)。

開演すると真っ先に「素晴らしき世界 でも どこにもない場所」そして「Ave Mujica」が演奏される、改めて自バンドの名前を冠した曲を最初期にリリースするというのもインパクトが強いと感じる。続く「Angles」までの流れだけでもこのバンドの曲の振り幅の大きさたるや、本格的な活動開始から半年くらいの間で立て続けにリリースされたことが驚き。

朗読パートは前回の1stからの続きで、新しい世界を創り上げた人形達が光を求めて彷徨う物語。しかしそこで語られる内容はどうにも作品世界の中で語られるであろうキャラクターたちの思いにも通じるように見えて…最もこの答え合わせはおそらく半年後、空想をたくましくするのも今しかできない楽しみではあるがあくまでもアニメを素直に見て楽しむために程々にしておいた方が良いのかもしれない。
3rdライブに繋がるのかというのも今の段階では妄想たくましくするしかないものの、神奈川公演と愛知公演で少なくとも筆者の記憶にある限りでは同じ内容だったので3rdライブの直前10/2発売のミニアルバム"ELEMENTS"のライブBlu-rayで改めて確認することができるはずだ。

「暗黒天国」に続き"Mas?uerade Rhapsody Re?uest"、前列に集ってのヘドバンはまさに圧巻の一言自分もヘドバンしてて細かい点見落としてた。「神さま、バカ」から再びの朗読パート、今後のストーリーなどにどう影響するかなど考え始めると止まらないが邪念を吹き飛ばすもとい焼き払うように入ってきたのが"Symbol I : △"。全体の激しさの中でも特にドラムが印象的なこの曲、圧巻のドラムパフォーマンスを普段なかなか見られないような角度で見ることができたのもこの場所ならではか。
ここからはカバー曲2曲、"KINGS"と「堕天」が繋がる。先の「暗黒天国」と並び3日後発売されたカバコレでついにフル音源がいつでも聴けるようになった。

続いては"Symbol II : 🜁"、これまでとは趣の異なったジャズ風のおしゃれな雰囲気の曲だ。神奈川公演で披露されており、MVも出ているため既に神奈川公演の配信とYouTubeで「予習済み」の曲ではあったものの実際にライブ現地で聴くとこれまでの曲との雰囲気の違いがより楽しい気持ちにさせてくれる。このギャップがライブ現地参戦ならではの楽しさだろう。
ここまで来るとライブもいよいよ終盤に差し掛かってきており、"Choir ‘S’ Choir"そして「ふたつの月 ~Deep Into The Forest~」といったおなじみとも言えるような曲が演奏される。
ついに神奈川公演を締めくくった「黒のバースデイ」になるとこのライブも終わりのように思えた、演奏が終わり会場が暗くなって…

神奈川ではあたかもエンディングBGMのようにピアノとチェロが印象的なインストが流れた新曲"Symbol III : ▽"が初披露となった。会場にはVo.ドロリスとKey.オブリビオニスの2人のみが残って歌を紡いでいく。インストのみが流れるのは珍しいと思っていたらここでついに完成した姿を見ることができようとは…期待していた気持ちが無いと言うと嘘になる、見ることができて本当に良かった。

告知は前回同様にライブ終了後スライド形式で行われ、5ヶ月連続リリースの曲が新しいミニアルバム"ELEMENTS"に収録されることが発表された。このMVはライブ後に公式YouTubeにて公開され、更に"Symbol Ⅳ : 🜃"の曲が公開された。4曲目となるこの曲は"Earth"となり、ここまでで火、風、水、土という古代ギリシャ哲学における4元素をモチーフにした曲が出揃ったことになる。そうなるとあと一曲は…ということになるのだろうか。

もともとここまでのライブタイトルもラテン語を使用してきており
0th "Primo die in scaena(舞台の始まり)"
1st "Perdere Omnia(全てを破壊する)"
2nd "Quaerere Lumina(光を求めて)"
そして今回発表された
3rd "Veritas(真実)"
これはここまでの人形達の物語にも繋がるのだろうか、あるいは今度のミニアルバムの「解」となるようなものになるのだろうか。ますます興味深くなってきたが、ライブの感想からはどんどん離れていってしまうのでひとまずこのくらいで。

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