ルーン搭載で強化!罠型イビルツインについて【遊戯王マスターデュエル】

それはどうかなと申します。
今回はルーンを搭載した最新型の罠型イビルツインについて、簡単に解説したいと思います。

良かったら、前回の構築も参考にしてください
https://note.com/brainy_ferret407/n/n1b46efc7edb8

DC1stを突破した構築

罠型イビルツインにおけるルーンの役割

①レベル2の供給

 レベル2を供給できると、先攻展開時、ライブツインリィラにヴェーラーを受けた場合の貫通札になることが出来ます。魔法初動の場合、リィラをサーチすることが多いので、使う場面は少なくないと思います。キーカードはマネキンキャットです。手順を説明します。

①相手の墓地のモンスター蘇生
②デッキからモンスターリクルート


ライブツインリィラにヴェーラーを受ける

ルーン魔法でフギンをSS

ライブツインリィラとフギンでマネキンキャットをSS

マネキンキャットで相手の墓地のヴェーラーを相手の場に蘇生

マネキンキャットの効果でデッキからライブツインキスキルをSS

マネキンキャットとライブツインキスキルでイビルツインキスキルをSS

ここからいつも通りの展開をして、トラブルサニーを出します。



②破壊耐性付与

フギンの②の効果に注目

 フギンの破壊耐性付与効果で相手のライストや羽から罠を守れます。イビルツインはエクストラゾーンにトラブルサニーがいるので、トラブルサニーの効果で、イビルツインキスキルを墓地蘇生(これでエクストラゾーンを空ける)して、フギンを出します。フギンは烙印開幕の墓地効果と同じくチェーンを組まないので、後出しでも間に合います。
 また、トラブルサニーでイビルツインキスキルだけを出すことで1枚破壊の妨害を残せます。



③妨害のかさまし

今回採用したルーン魔法

 当たり前ですが、ルーン魔法の妨害効果が有能です。今回採用したのは、凍てつく呪いの神碑です。モンスター効果を無効化します。速攻魔法なので、先攻で伏せて妨害となるだけではなく、後攻で相手の1妨害を踏めるのも見逃せません。後攻で手数で越えることが出来ないイビルツインにとっては、先攻後攻問わず活躍できるカードは重宝します。




ルーンのデメリットは重いのか

 ルーン速攻魔法を発動すると、次のバトルフェイズがスキップされるデメリットがあります。イビルツインはライフを取って勝つデッキであり、トラブルサニーがデッキに3枚しか入れれないことを考えるとロングゲームが出来ないので、少なからずデメリットの影響を受けます。
 特に後攻時にルーン魔法を打った場合、除去がイビルツインリィラの効果破壊のみとなってしまうので、デメリットが小さいとは言えないでしょう。しかし、後手で手数が少ないイビルツインにとっては先攻後攻ともに活躍できるカードは重宝します。

 先攻でルーン魔法を使った場合の3ターン目の状況で考えてみましょう。
 先攻で妨害を打ち切って、フィールドにはライブツインキスキルとライブツインリィラがいることが考えられます。しかし戦闘を行わなくても、アドバンテージ差を広げることは可能です。以下手順です。

モンスター(なんでも良い)を召喚します。
[盤面]イビルツインキスキル、イビルツインリィラ、モンスター1体

モンスターとライブツインキスキル(リィラでも良い)でトロイメアユニコーンをライブツインリィラのリンク先に出します。
[盤面]イビルツインリィラ、トロイメアユニコーン(相互リンク)

トロイメアユニコーンの効果で、手札コスト1枚を払い、相手のカードを1枚デッキバウンスし、相互リンクなので1枚ドローします。
[盤面]イビルツインリィラ、トロイメアユニコーン

ライブツインリィラで墓地のライブツインキスキルを蘇生し、ライブツインキスキルの効果で1枚ドローします。
[盤面]イビルツインリィラ、イビルツインキスキル、トロイメアユニコーン

墓地のトラブルサニーの効果でフィールドのライブツインリィラを墓地に送り、相手のフィールドのカードを対象を取らずに1枚墓地送りにします。
[盤面]イビルツインキスキル、トロイメアユニコーン

ライブツインキスキルの効果で、ライブツインリィラを蘇生し、ライブツインリィラの効果で相手のカードを1枚破壊します。
[盤面]イビルツインリィラ、イビルツインキスキル、トロイメアユニコーン

ライブツインリィラとライブツインキスキルでトラブルサニーをSSします。
[盤面]トラブルサニー、トロイメアユニコーン

以上の手順で、3枚除去(デッキバウンス、墓地送り、効果破壊)と1枚ドロー、1枚手札入れ替えができます。この動きで4枚のアドバンテージ差をつけることができ、さらに手札入れ替えによって手札の質も上がるので、ほぼ勝ちます。



ルーン魔法は何を何枚入れるべきか

何を入れるのか

ⅰ凍てつく呪いの神碑
モンスター効果を無効化します。幅広い対面に効くと思います。

モンスター効果無効


ⅱ輝く炎の神碑
特殊召喚されたモンスターを破壊します。イビルツインのギミックにも破壊の妨害があるので、採用の必要性は低そうです。

特殊召喚されたモンスター破壊


ⅲ破壊の神碑
バックに触れることが出来るカードです。イビルツインは罠デッキに弱いため、罠デッキの分布が増えれば採用が検討できます。

魔法・罠破壊


何枚入れるのか

 個人的には入れても1~2枚だと思っています。やはりバトルフェイズスキップはなかなかキツイものがあります。



イビルツインの手札誘発について

 イビルツインの手札誘発を考える際に、考えることが2つあります。

①先攻での妨害のかさまし

 イビルツインはメインギミックで作れる妨害が凄まじく貧弱です。それを手札誘発や汎用罠でサポートする必要があります。また、イビルツインキスキルでドローした際、誘発を引けると妨害が増えるのも魅力です。しかし、メインギミックが貧弱過ぎるため、刺さらない誘発を引いた場合、一気に負けに近づいてしまいます。そのため、多くの対面に刺さりやすい汎用的な誘発を採用することが求められます。ロンギヌスやわらしは魔術師などの刺さらない対面があるので、採用する必要性は低いと考えています。刺さる対面が多い、G、うらら、ヴェーラー、無限泡影を採用したうえで、環境にあった誘発を少し組み込むのが良いと思います。
 Gが2枚の理由ですが、今期の主流はデスピアであり、Gで2枚ドローで2妨害を構えてしまいます。イビルツインは手数で妨害を越えれないので、ドローのメリットが少ないです。さらには最近の展開系はGを打たれた場合の妥協盤面を作りやすく、イビルツインではその妥協盤面を越えることが出来ません。しかし、Gはレベル2のため、ライブツイン下級とランク2になることが出来るので、2枚採用しました。
 また、ドロバの採用についてですが、ドロバが刺さる対面が一定以上存在するのであれば、積極的に採用するべきだと考えています。理由としては、イビルツイン側の先攻展開時にGを投げられた場合、Gを貫通して展開を通せます。イビルツインは自身の展開でドロバが刺さらないので、先攻で使うデメリットがほぼない(イビルツインキスキルの1ドローが消えるだけ)ので使いやすいです。


②相手の妨害を0~1妨害まで減らせるか

 後攻の場合を考えてみます。イビルツインはギミックが弱く、手数で越えることが出来ないので、誘発で相手を止めきることが求められます。
 私が採用したカードで例を出すと、アトラクターが挙げられます。先攻で活躍することは稀ですが、後攻でアトラクターを打つと機能不全になるデッキは少なくないと思います。イビルツインもアトラクターは軽くないですが、アーゼウス+素引きした罠+誘発を構えることが出来るので、アトラクターで0妨害にはなりません。



イビルツインの罠について

 罠型イビルツインは「イビルツインでデッキを回して、誘発や汎用罠で妨害するデッキ」なので、強い汎用罠を使って対話拒否をしたり、1:1交換をしていく必要があります。


①対話拒否の罠を使う

私が今回採用したのは、魔封じの芳香ですが、対話拒否の罠としては、次元障壁やアーティファクトの神智などがあります


ⅰ魔封じの芳香

Pテーマなどに対話拒否ができる
1ターンであっても魔法封殺できれば勝利に近づく

 イビルツインにとって魔封じはデメリットになってしまうことも少なくないです。例えば、先攻展開が通らなかった場合に、魔封じを開いてしまうと、次のターンに初動の魔法カードを引いても打てなくなってしまいます。しかし、魔法が強い環境であるならば、無理やりにでも採用して良いと思います。


ⅱ次元障壁

烙印環境ならアリか?

 次元障壁は環境によっては採用を検討できると思います。ただ今期はアダマシアに対してリンクで逃げられると判断したため、今回は採用を見送りました。

ⅲアーティファクトの神智・デスサイズ

うららを食らってしまうが効果は強力
素引きしてもリィラで割れば良い

 この出張セットは、神智でデスサイズをデッキからSSするギミックです。神智を採用するなら同時にロンギヌスも採用したいところです。さらには、デスサイズを素引きしても、イビルツインリィラで割れば良いので、無駄がないです。ただデメリットとしては、神智にうららが打ててしまうことです。



②相手の盤面のカードを減らせる罠を使う

 相手の盤面のカードを減らす罠を使い、イビルツインのギミックでアドバンテージ差を広げていきます。今回は神の宣告と神の警告を採用しましたが、他にも強い罠があるので、紹介しておきます。


ⅰ神の宣告

腐りづらいのが魅力

 召喚無効、魔法罠無効で腐りにくいのが良いです。展開デッキ、罠デッキどちらも見れるので、3枚必須だと思います。

ⅱ神の通告

後攻でも活躍が見込める

 神の通告はモンスター効果中心の環境の時に採用します。今期は烙印融合に打てず、ふわんだりぃずなどにチェーンでかわされることも多かったので、不採用となりました。


ⅲ神の警告

先攻札ではあるが、チェーンでかわされにくい

 今期は烙印融合に打てるので評価が高いです。またふわんだりぃずに対しても、召喚無効であるため、チェーンでかわされないのが強いです。


ⅳ天龍雪獄

墓地リソースにも触れる

 墓地利用が多いテーマや同じ種族が多いテーマに刺さります。幻影やエルドリッチに対して活躍します。しかし今期は魔術師がちらほらいるため、採用を見送りました。


ⅴ強制脱出装置

墓地に送りたくないけど、除去したいときに活躍

 アドバンテージを取れないですが、ライフコストがいらないので、使いやすい除去札です。シャドールや幻影のように墓地に行ってしまうとリソースになってしまうテーマに有効です。また、ミラジェイドを安全に処理することもできます。枠が空くなら入れたいところです。




イビルツインのランク2論争

 ランク2は主にアーゼウスになるために用います。また、マネキンキャットのように展開補助にもなれるランク2も存在します。


①アーゼウスの下敷き

ⅰ神騎セイントレア

ダメステに除去できるのは魅力ではある

 戦闘破壊耐性を持っており、ダメージステップに除去を行えるので、相手に無効化されにくいです。効果破壊の除去が少ないのであれば採用圏内です。


ⅱガチガチガンテツ

効果破壊耐性もあり、セイントレアと差別化できる

 戦闘効果破壊耐性持ちです。今期はガーディアンキマイラの存在を意識して、こちらを採用しました。


ⅲバージェストマ・オパビニア

モンスター効果を受けないため、除外やバウンス除去にも対応

 モンスターで除去してくるなら、このカードで守備表示モンスターに突っ込んでいくだけでアーゼウスになれます。しかし相手の盤面がすべて攻撃表示の場合、アーゼウスになれないので不採用としました。



②展開の補助

ⅳマネキンキャット

展開の補助にも使える2000打点

 相手の墓地のモンスターを蘇生し、相手の盤面に闇・光属性が存在すれば、デッキからリィラやキスキルをSSでき、展開の補助になれます。また2000打点なのがミソで、コアキメイルガーディアンの1900を上から殴れます。



今期の罠型イビルツインの評価

 魔術師や幻影などの妥協展開ができる展開系の存在によって、相手の妥協展開を越えれないイビルツインにとって、今期は苦しい状況です。さらには環境トップであるデスピアに対してメインギミックの効果破壊による除去が刺さらないのもネックです。また、展開デッキや中速デッキ、ロックしてデッキ破壊してくるルーンなど、環境デッキが分散してしまったことにより、刺さる誘発や罠がバラバラであることもかなり向かい風です。

 しかし、体感として誘発を2枚投げれば止まるデッキが多いように感じます。さらにはドロバの刺さりが良いことは、やや追い風と言えるでしょう。メインギミックの妨害は刺さらないことが多いですが、「自由枠が広く、環境にあった汎用札を入れることが出来る」ということを最大限に活かした構築をすることで、環境に答えを出していくことになります。




最後に

 罠型イビルツインは環境外テーマですが、戦えなくはないと思います。環境に石を投げつけたい方はぜひ使ってみてください。




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