イビルツイン使いが考えていること(構築や展開について)【遊戯王マスターデュエル】

 それはどうかなと申します
 今回は10月8日裏みつお杯(参加資格:みつおさんのメンバーシップ会員)で優勝した罠型イビルツインの解説をしたいと思います。

 前回からリニューアルしたバージョンになります。前回の構築も良かったらどうぞ
https://note.com/brainy_ferret407/n/nc22125cfbc4c


裏みつお杯使用デッキ


ダイヤ1達成構築 こちらは魔封じが2枚採用

イビルツインはどういうデッキ?

 イビルツインは盤面の除去を得意とするギミックです。効果破壊、対象を取らない墓地送り、デッキバウンス、リンク素材にするなど除去能力の高さがウリです。

 しかし、メインギミックで作れる妨害が盤面の1枚破壊のみとなっており、メインギミックのみでは妨害能力に不安があります。そこでリンクのキスキルのドローで罠や誘発を引き込み、妨害数を増やします。

 罠で1:1交換をしながら、メインギミックでアドバンテージ差をつけて、その結果として勝つことを目標にします。




イビルツインの誘発について

 イビルツインは手数が少なく、誘発で相手を0〜1妨害まで減らさなければなりません
 よって、相手のターン中を縛るようなパワーの高い誘発が優先されます


ドロール&ロックバード

 展開系を1枚で完封出来る可能性を持ったカードです。
 またイビルツインは先攻展開でGを食らった際、ドロバを投げて展開しても、デメリットが少ないことも好相性です。(キスキルのドローが消えますが…)

増殖するG

 前回の構築では3枚採用でしたが、今回は2枚採用としています
 イビルツインのGはランク2エクシーズからアーゼウスになる役割も持っています。

 また罠型という特性上、手札の枚数=パワーになりやすいので、相手のニビルに対して打つことで2枚ドローでき、アド損を防ぎます。

 2枚採用の理由としては、展開系の弱体化が挙げられます。
 ハリファイバー禁止により、天威勇者やアダマシアなどの展開系の弱体化。また、LLのロビン、魔術師のバグースカ、鉄獣の双龍などの妥協展開で耐えられることも少なくありません

 また、環境トップシェアのデスピア、相剣は特殊召喚2回で2妨害が立てられます

さらにふわんだりぃずには、そもそもGが効きません。


灰流うらら

 最強です。先攻後攻関係なく活躍が見込めます


屋敷わらし

 デスピアの赫の烙印や、LLのターコイズやカナリーに打てます。その他にも墓穴に対して打てるので、意外と腐りにくいですが、パワーは低いので、採用するかはお好みで
 今期はGで完封出来ないので、キスキルのドローで引けて使えるかもしれない誘発の1枚として入れてみました。


ディメンション・アトラクター

 展開系を1枚で完封出来るカードです。ただし相剣やデスピアにはクリティカルになりづらく、ふわんだりぃずに対しては無力なので、ピンでの採用にしました。また初手以外では腐るのもネックだったので、採用枚数は1~2枚が良いでしょう。
 アトラクターで相手の展開を止めたら、アーゼウス+罠で一気に捲りましょう。

 よくピン刺しだと引けないから意味がないと言われることがありますが、アトラクターは引けば相手の展開を阻止でき0妨害にできるポテンシャルがあります。40枚デッキで引ける確率は12.5%で、先攻後攻のコイントスの確率が50%ずつだと仮定すると、後攻かつアトラクターを引いている確率は6.25%になります。6.25%と聞くと、低い確率に聞こえるかもしれませんが、アトラクターを投げることでターンスキップできるのであれば、実質先攻が56.25%になるようなものです。アトラクターを1枚入れておくだけで、勝率が格段に高くなります。


無限泡影

 後攻で使ってヨシ。後攻のトップドローで引いても強いので、3枚採用。手数の少ないイビルツインにとって、1妨害踏めるカードは重宝します。



イビルツインのメインギミックについて

 通常の構築と違う点で言うと、パスフレーズが2枚採用というところだと思います。
 罠型イビルツインは、「イビルツインでデッキを回して、罠で妨害するデッキ」なので、「初動が引けない≠負け、初動しか引けない=負け」というデッキです。

 今期の環境デッキの場合、トラブルサニーによる1妨害だけで、展開が止まるデッキはかなり少ないです。むしろ、デスピアには妨害として全く機能しないので、罠を引くのはマストです。

 初動の引き過ぎが負けに近付いてしまうことを意識して構築しました。

 パスフレーズ2、トラブルサン3の理由ですが、パスフレーズは壺ですべて飛んでもデッキが機能しますが、トラブルサンは壺ですべて飛ぶとデッキが機能不全を起こす可能性があるので、トラブルサンを優先しています。

 また、先攻時、トラブルサン初動で動いてリィラ召喚時効果にチェーンでうららやGを食らった場合、アトラクターを投げて罠を構えてターンを返せますが、パスフレーズ初動の場合、パスフレーズが墓地に行くため、アトラクターの発動条件が満たせません。そのためパスフレーズよりトラブルサンが優先されます。



ギミック外魔法について


強欲で貪欲な壺

 1枚採用です。イビルツインは素引きで弱いカードを引いてはいけません。1枚が2枚になる効果は非常に強力ですが、被りが弱いこと、2回発動するとギミックパーツが飛んでしまうことを考えると一度しか発動する機会はないでしょう。それなら1枚採用で良いという考えです。


墓穴の指名者

 先攻では誘発の貫通、伏せても妨害になる最強カードです。また、今期は後攻のトップで引いても赫の烙印に打てるので、活躍の機会は多いです。



罠について

 今期の環境は群雄割拠であり、メタが張りにくいので難しいです。対面によっては、刺さらないカードももちろんあります。

 神系のカードを中心に、できるだけ大味な罠構成をお勧めします。


神の宣告

 烙印融合に打てるほか、ふわんだりぃずに対しても召喚無効として使え(召喚無効なので墓地に送られるため、リソースにもならない)、腐りづらいです。ライストや羽、トラブルサニーに対する墓穴にも打てます。


神の警告

 神の宣告とほぼ同じ採用理由ですが、こちらはライストや羽、墓穴を止めれません。神の宣告にも言えることですが、烙印融合を止めた場合、「発動無効」なので、もう一度烙印融合を打てるのは注意してください。


神の通告

 デスピアやふわんだりぃずにチェーンを組まれて、回避されることが多く今期の評価はやや低めです。パワー自体は低くないですが、採用するかどうかはお好みで


天龍雪獄

 あると便利なカードです。対エルドやLL、鉄獣、最近は見なくなりましたが、幻影などにも有効です。また、赫の烙印に対しても有効です。

 ふわんだりぃずやPデッキ以外には割と打ちどころはあります。


強制脱出装置

 展開系に対して、有効であるばかりか、ふわんだりぃず、デスピアに対しても打てます。パワーは低いですが、どの対面にも打てるのは魅力です。また、使う場面はかなり局所的にはなりますが、無限泡影やヴェーラー、霧剣をかわすのにも使える時があります。

 このカードは自分のモンスターも対象にとれるので、自ターンに展開が相手の誘発によって止まった場合、自分の初動札を手札に戻すことで、再展開が狙えます。


魔封じの芳香

 相手の魔法を一時的に止めるカードです。トラブルサニーまで展開できた場合、手札に召喚可能なモンスターがいれば次のターンにリーサルが取れるので、一時的とはいえ相手の動きを止めれると勝ちが一気に近付きます。

 今期は烙印融合をはじめとした魔法が強い環境なので、刺さる対面は多いです。自分もライブツイン魔法が一時的に制約されてしまうので、先攻展開が通らなかった場合は、発動しない選択もあると思います。

 イビルツインは妨害が素引き依存になるのでPデッキなどの手数で超えてくるデッキをやや苦手としていますが、魔封じ1枚で完封できるのは、非常に強力です。


次元障壁

 主に烙印メタです。烙印系の融合デッキはトラブルサニーによる破壊の妨害が効かないので、引けば強いカードです。烙印に限らず相剣に対しても有効であり、意外と効く対面は少なくないです。先攻の上振れ札としてピン刺しするくらいは良いかもしれません。

 ダイヤ1達成時は、ふわんだりぃずが多く、ライストや羽で盤面を解決されることが多かったので、魔封じを優先しました。




EXデッキについて

EXデッキは前回の構築とほぼ変わっていませんが一応解説します。

エクシーズ

ガチガチガンテツ

 破壊耐性持ちで絶対アーゼウスになるマンです。自分よりも攻撃力の高いモンスターにも突っ込めるのが強いです。よく戦闘破壊耐性持ちのセイントレアと比較されますが、ガンテツは効果破壊にも対応しているので、赫の烙印から出てくるガーデイアンキマイラにも耐性があります。


バージェストマ・オパビニア

 今回初めて採用したカードです。
 モンスター効果を受けないカードでミラジェイドの除外除去をかいくぐれます。対オルターガイストでバウンス除去をされることもあるので、あると便利な1枚です。

 必須ではありませんし、使う場面もかなり限定的なので、入れ替え候補の1枚です。入れ替えるなら、罠に強くなるリングリボーなどが良いと思います。


マネキンキャット

 アトラクターの解答です。アトラクターを打たれた場合、基本的には罠を伏せてターンを返すことになるのですが、後続がない場合、マネキンキャットで相手のアトラクターを蘇生→マネキンキャット効果でデッキからリィラをリクルート→リンク召喚という流れで展開ができます。 

 アトラクターを打たれても後続を持ってこれるのが非常に優秀です。ほとんどの構築で採用されてませんが、個人的には採用必須です。


アーゼウスギミック

 ダウナードとアーゼウスです。特に言うことはないです。


イビルツインギミック

 特に言うこともないです。キスキルやリィラが3枚入っている構築も見かけますが、3枚目を使う機会は稀なので2枚ずつで


その他のEX

トロイメアユニコーン

 相手のカードをバウンスできます。悪魔族なのでイビルツインの悪魔縛りのデメリットをかいくぐれます。リンクマーカーに気を付けると1ドローできることもあります。

トランスコード・トーカー

 返しのターンのワンキルに使います。トランス+トラブルサニーの盤面を目指しましょう。

クルヌギアス

 強力な除去であり、悪魔族であるため採用しやすいです。アライバルなどの完全耐性を超えるイメージが強いかもしれませんが、実は意外と対エルドリッチで1番使うことが多いです。



イビルツインの後攻札について

 羽根帚やライスト、一滴などの後手まくりカードは今回は採用していません。このデッキは妨害をギミック外のカードに頼るので、先攻で後攻札を引いた場合、1枚ハンデスされた状態になり、制圧力がガタ落ちしてしまいます。後攻より、先攻で勝つことを重視しています。

 一滴は先攻で伏せても強いですが、後攻で使う場合、手札消費が激しく、盤面を返せてもワンキル出来ないイビルツインにとって、強く使えません。1妨害踏むなら、無限泡影で事足りるので不採用としました。




イビルツインのバック除去カードについて

 ライストや羽根箒は先攻での活躍が見込めないので、不採用なのですが、サイクロン系のカードは一考の余地があります。

 ツインツイスターは、手札コストで-1妨害になる可能性もありますが、盤面のカードを2枚割れるので、伏せや永続カードが強い環境、エルドリッチを重く見るなら採用するのもありだと思います。

 コズミックサイクロンは神系のコストもあるので、ライフコストがやや気になります。

 サイクロンは、パワーはそこまでありませんが、特にデメリットも無く、1:1交換が狙えます

 採用するならサイクロンか、ツインツイスターだと思います。罠型のデッキの分布の増加や、先攻で伏せたとき妨害として機能する環境になった場合、採用が検討されます。





イビルツインの初動について

初動の優先順位

初動には優先順位があります。しっかり覚えましょう。
①強欲で貪欲な壺
②ライブツイン下級の通常召喚
③トラブルサン
④パスフレーズ
⑤エントランス
の順番で使いましょう

 壺を最初に使う理由としてはうららやGをもらいやすいからです。うららを踏めれば展開が通りやすくなりますし、Gをもらった場合はモンスターで展開せずに罠を構えることで、相手は1枚分のアド損になります。壺でトラブルサンやパスフレーズのサーチ先が飛ぶこともありますが、誘発を踏む方が優先です。

 次に下級の召喚ですが、トラブルサンやパスフレーズより優先される理由としては、誘発を召喚時効果に打ってもらいやすくなるためです。仮に手札にキスキルフロストがあることがばれていたら、相手はリィラに誘発を打つことはしないでしょう。

 トラブルサンはモンスターをサーチする効果ですが、パスフレーズはトラブルサンとエントランスの二択をとれます。パスフレーズを最後まで温存しておくことによって、二ビルやガンマを食らった場合にエントランスをサーチすることで、貫通して展開を通せます。

 エントランスは二ビルを貫通できる優秀なカードですが、手札消費があるのであまり使いたくないです。罠型イビルツインの場合、手札の妨害罠を切らなければならないことが多く-1妨害になってしまいます。

 例外として、ライブツイン下級、パスフレーズ、トラブルサンのうちの2種類+うららor墓穴がある場合のみ、壺の発動優先順位が下がります。



初動のリクルート先

①手札に未使用のパスフレーズ、トラブルサン、エントランスがある場合
 リィラトリートやキスキルフロストをリクルートしてはいけません。それらのカードは貫通札になることがあるので、温存しましょう。

②手札に未使用のパスフレーズ、トラブルサン、エントランスがなく、他に初動になるライブツイン下級が存在しない場合
 リィラトリートやキスキルフロストをリクルートしましょう。このターンに展開できなかった場合、次のターンに動ける可能性を高めるために、できるだけ、デッキに初動を残しておきましょう。

③手札に未使用のパスフレーズ、トラブルサン、エントランスがなく、他に初動になるライブツイン下級が存在する場合
 リィラトリートやキスキルフロストをリクルートしてはいけません。デッキにリィラトリートやキスキルフロストを残しておくと、次のターンの貫通札になります。初動は引けているので、次のターンに何もできないことはありません。




初動かぶりの使い方

 リィラ+トラブルサンなどのように初動がかぶるケースが結構あります。これらの初動かぶりをうまく使うことで誘発をかわしていきます。

キスキルorリィラ+トラブルサンorパスフレーズで誘発貫通

①下級ライブツイン通常召喚→効果発動(チェーン確認)
※トラブルサンやパスフレーズを持っている場合は、キスキルフロストやリィラトリートをリクルートしてはいけません。
 ここで誘発をもらったら、トラブルサンからキスキルフロストかリィラトリートをサーチして展開するだけなので、割愛します。

②ここでチェーン反応があった場合、先にリンクのリィラを出します

③リンクのリィラの効果発動で墓地からキスキル蘇生

④‐1 リンクのリィラに誘発を当てられなかった場合、トラブルサン発動でキスキルフロストをサーチし特殊召喚
盤面は、リンクのリィラ+キスキルフロスト+キスキルなので、キスキルとキスキルフロストでリンクのキスキルを作って1枚ドロー

トラブルサニー特殊召喚

④‐2 リンクのリィラに誘発を当てられた場合、トラブルサンでキスキルフロストをサーチし特殊召喚
盤面は、リンクのリィラ+キスキルフロストなので、リンクリィラとキスキルフロストでリンクのキスキルを作る

リンクのキスキル効果でリンクのリィラ蘇生

トラブルサニー特殊召喚
 この展開は1ドローが消えますが、確実にトラブルサニーを作れます。

 この誘発ケア展開は相手のチェーンが無くても、初動が手札に多すぎるときに、キスキルフロストを墓地に埋めておくために使うことがあります。


キスキルorリィラ+トラブルサン(ライブツイン下級の召喚時効果にチェーンが無い場合)

①ライブツイン下級通常召喚→効果発動(チェーン確認)
※トラブルサンやパスフレーズを持っている場合は、キスキルフロストやリィラトリートをリクルートしてはいけません。

②リンクのキスキル→リンクのリィラと展開していきます。

③リンクのリィラの効果発動前に、トラブルサン発動にチェーンしてリンクのリィラ効果発動
 こうすることによって、相手がチェーンオフにしていた場合でも貫通が狙えます。また、リンクのキスキルの効果発動前に、デッキを圧縮しておくことで、罠を引き込みやすくします。
 ここで相手にリンクのリィラの効果を止められた場合、トラブルサンでキスキルフロストをサーチし特殊召喚
→リンクのキスキル特殊召喚で相手ターンに1枚破壊+墓地のキスキルフロストで相手がサーチしたときに、1枚ドローが狙えます。


キスキルorリィラ+パスフレーズ(ライブツイン下級の召喚時効果にチェーンが無い場合)

 ほぼトラブルサンの時と同じですが、一応おさらいします。

①ライブツイン下級通常召喚→効果発動(チェーン確認)
※パスフレーズを持っている場合は、キスキルフロストやリィラトリートをリクルートしてはいけません。しかし、手札にアトラクターがいる場合のみ、キスキルフロストやリィラトリートをリクルートしても良いです。貫通する際にパスフレーズ→エントランスと動き、エントランスのコストでアトラクターを捨てれるので無駄がないです。

②リンクのキスキル→リンクのリィラと展開していきます。

③リンクのリィラの効果発動前に、パスフレーズ発動にチェーンしてリンクのリィラ効果発動
 こうすることによって、相手がチェーンオフにしていた場合でも貫通が狙えます。また、リンクのキスキルの効果発動前に、デッキを圧縮しておくことで、罠を引き込みやすくします。
 ここで相手にリンクのリィラの効果を止められた場合、パスフレーズ→トラブルサンでキスキルフロストをサーチし特殊召喚
→リンクのキスキル特殊召喚で相手ターンに1枚破壊+墓地のキスキルフロストで相手がサーチしたときに、1枚ドローが狙えます。
 
 トラブルサンの時との違いですが、パスフレーズはトラブルサンとエントランスの2種類の選択肢が取れるので、ギリギリまで選択肢は残しておきたいです。基本的には何もなければ、トラブルサンサーチで大丈夫です。




Gの止まり方

 ライブツイン下級にGを打たれて手札に解答が無ければ止まるしかありませんが、その際リクルートするカードはちゃんと考えなければなりません。
 手札に初動が余っているかどうかでリクルート先を変えます。

①手札に初動がある場合
 リィラトリートやキスキルフロスト以外のモンスターをリクルートします。リィラトリートやキスキルフロストがデッキに残していると、次のターンに貫通札として機能する可能性があります。

②手札に初動が無い場合
 リィラトリートかキスキルフロストをリクルートします。この場合デッキに1枚初動を残している方が次のターンに動ける確率が上がります。



ニビルの対処法

ニビルの止まり方にも一工夫あります。今回はリンクのリィラが特殊召喚されたときに、ニビルを打たれるという仮定で考えます。

手札に増殖するGがある場合

この場合、増殖するGをチェーンして打ちます。2ドローの間にエントランスやパスフレーズを引けると貫通できます。

手札に増殖するGが無い場合(エントランスやパスフレーズも無い)

ニビルの効果にチェーンして、リンクのキスキルを出しましょう。そうすることで、ニビルトークンの攻撃力が2200になり、ダメージを軽減できます。神系の罠がライフを圧迫するので、できる限りライフを守りたいところです。細かいようですが、このようなプレーが結構大きく響きます。


イビルツインの後攻の考え方

 基本的には誘発を投げてお祈りします。
 後攻でイビルツインの展開をしている人をよく見かけますが、墓穴や無限泡影をもらって、展開が止まるのをよく見かけます。
 後手まくりは、アーゼウス一択です。必要以上に相手の妨害(特に墓穴の指名者)を踏む行為は極力避けましょう。

 しかし、相手がエルドリッチの場合のみ、イビルツインの展開をしましょう。アーゼウスで墓地に送っても墓地リソースになってしまい、リソース勝負の結果負けます。エルドリッチに先攻を取られた段階で勝ち筋はだいぶ薄いですが、イビルツインでデッキを回して、神の宣告や神の警告を引きに行くことで勝てることがあります。

 エルドリッチやオルターガイストなどのライフを取る速度の遅い罠型デッキ全般に言えることですが、後攻で神の宣告を引いている場合、先攻展開をせずに、罠を伏せてエンドしましょう。群雄割拠やスキドレを弾ける可能性が出ます。エルドリッチにリーサルさえとられないのであれば、大丈夫です。



プレイングで気を付けること

①墓穴の指名者について

 トラブルサニーの効果を使う場合、最も気を付けないといけないのは、墓穴を当てられることです。墓穴の解答としては、魔封じ2枚、神の宣告3枚、屋敷わらし1枚があります。これらのカードがない場合無理にトラブルサニーの妨害を使う必要はありません。

 しかし、初動が手札にある場合、あえてトラブルサニーに打たせることで誘発を通しやすくするプレイングもあります。特に対デスピアなどの場合、トラブルサニーが妨害にならないので、トラブルサニーに墓穴を打たせることによって、灰流うららの効果を通しやすくするのも大事です。

 墓穴ケアとしては、先に増殖するGを投げるというプレイングも存在します。増殖するGに墓穴を打つのかトラブルサニーに打つのかで相手は選ばなくてはならなくなります。


②そのプレイをしないと負けになるのか

 イビルツインは手堅いプレイが求められます。必要以上に展開したり、必要以上に妨害することは危険です。以下に例を挙げておきます。

 例えば、自分が先攻展開を通し、相手は1枚伏せてターンを返してきました。自分は手札に初動はありません。相手のターントラブルサニーを打ちますか? 
 私の答えは、「トラブルサニーの効果を使わない」です。
 トラブルサニーに対して、墓穴を打つのを狙っているように感じます。また、この場合墓穴でトラブルサニーが止まると、トップで初動を引かないとライフが守れません。次のターンのリーサルは消えますが、少しずつ有利になれば良いのです。

 もう1つ例をあげましょう。こちらが後攻で相手が2枚伏せてターンを返してきました。どう展開しますか?
 私の答えは「アーゼウスで盤面を返し、罠で妨害を構える」です。
 相手が動けないということは誘発を持っている可能性が高く、伏せは無限泡影や墓穴の指名者が考えられます。イビルツインの動きをすると誘発を踏みやすく、展開が止まった場合、妨害が構えられません。
 また、アーゼウスを作った場合、そのターン中に効果を使用し、盤面を更地にしましょう。墓穴や無限泡影を残してしまうと、誘発のケアやアーゼウスに無限泡影を打たれ、妨害が減ってしまいます。アーゼウスの素材を外すときの注意点ですが、必ずエクシーズモンスターを外しましょう。伏せが墓穴であった場合、墓穴でライブツイン下級が除外されるのは厄介です。





イビルツインの今期の評価

 トラブルサニーがデスピアに対して妨害にならない、ふわんだりぃずにも別に強いわけでもないので、わざわざイビルツインを使う理由はなさそうです。

 しかも今期は誘発が強く、先攻展開も通らないばかりか、誘発を投げても妥協展開で妨害を構えられることも多いです。イビルツインは妥協展開を返せないことが多く、今期はかなり厳しい環境です。


イビルツインの強み

 罠型イビルツインは誘発をくらっても、罠で妨害ができるので先攻0妨害になりづらく、何もできずに負けたということが少ないです。今期はふわんだりぃずが環境にいるため、アトラクターが飛んでくることが多いです。アトラクターに対しても、罠を伏せてターンを返せるだけでなく、マネキンキャットから後続を引っ張ってこれるという点で、他のデッキと差別化できます。
 また、強みと言えるかは微妙ですが、メインギミックが14枚と非常にコンパクトであるため、罠と誘発をここまで積めるデッキは他にはないと思います。


イビルツインの弱み

 一枚初動の安定したデッキとして鉄獣などが挙げられますが、鉄獣はメインギミックで強い妨害が立てれるため、自由枠に返し札を積むことができます。それに対し、イビルツインは自由枠が広いですが、妨害をメインギミック外のカードに頼るため、返し札を採用すると、先攻で引いたとき-1妨害になってしまいます。そのため、-1妨害になるのを許容して返し札を積むか、まったく積まないかを選ばなければなりません。

 また罠や誘発での妨害がメインになるため誘発を受けて0妨害になることは稀ですが、メインギミック自体は誘発に非常に弱く、初動を1枚しか引けなければ、デッキが回らなくなることもあります。





イビルツインの対環境デッキ考察


対デスピア

 デスピアと分かった瞬間、最速でトラブルサニーを打ちましょう。トラブルサニーが妨害にならないので、キスキルによる1枚ドローで誘発を引きに行った方がお得です。またトラブルサニーを打たないと、稀に超融合という裏目があるので基本的には打ち得です。

 デスピアに対して後攻から捲くるのはかなり難しいです。誘発で先攻展開を止めるか、わらしを引いて、赫の烙印を止めるぐらいしないと勝てません。

 先攻時は罠で完封出来ることが多いので、じゃんけん要素が強めです。



対ふわんだりぃず

 トラブルサニーは地図が場に出た時に打つのがベストです。しかし、結界像が出てくると効果が発動出来なくなるので、ろびーなの効果にチェーンして打ちましょう。
 
 謎の地図に神の宣告を打つのはあまりオススメしません。謎の地図にはできる限りトラブルサニーで対処し、神の宣告は召喚無効に使いたいです。召喚無効によってふわんだりぃず下級は除外されず墓地に行くので、リソースにならず、お得です。

 対ふわんだりぃずで1番重要なのは、アトラクターの対処です。マネキンキャットでの展開はめちゃめちゃ重要なので、しっかり覚えましょう。アトラクターを打たれた場合、後続がないのであれば、マネキンキャットを出してエンド。後続がある場合、そのままエンドします。ライブツイン下級はふわんだりぃずの下級に攻撃力で劣るので、ビートされて除外されると展開出来なくなります。

 ふわんだりぃずに展開されてしまった場合、後攻から捲くるのはかなり難しいです。(これはイビルツインに限ったことではありませんが…)



対エルドリッチ

 極めて厳しいマッチアップになります。

 キーカードは神の宣告と神の警告、屋敷わらし、灰流うららです。エルドリッチへのアクセスを遅らせて、できる限り素早くライフを取りましょう。ロングゲームをすると負けます。

 先攻時はリィラで相手の罠を1枚破壊でき、自分のターンにトラブルサニーの墓地効果でもう1枚除去できるので、かなり不利対面ではありますが、完全に詰むわけではないです。

 トラブルサニーの墓地効果を使う際はフィールドのリンクリィラをコストにします。この時、リンクのキスキルの効果をチェーンしてはいけません。チェーンすると、スキドレをくらう場合があります。

 前述しましたが、対エルドリッチの時のみ、後攻でもイビルツイン展開をします。








イビルツインに対しての誘発の打ち方

イビルツインに正しく誘発が打てていない人が多いので、書いておきます。

増殖するG

 最初の特殊召喚に打ちましょう。イビルツインにガンマは入らないので警戒しなくて良いです。また、壺に対しても打ちましょう。うららや指名者を引かれたくないので


灰流うらら

発動する優先順位はこうなります
①エントランス
②トラブルサン
③ライブツイン下級の召喚時効果

 エントランス初動の場合、非常に手札が厳しいことが予想されるので、止めましょう。ライブツイン下級の召喚時効果まで待つと、手札にキスキルフロストかリィラトリートを素引きされている場合貫通されます。

 トラブルサンを止めない人が多いですが、エントランスと同様の理由で、手札にキスキルフロストかリィラトリートを素引きされている場合、召喚時効果にうららを打ったところで貫通されてしまいます。

 ライブツイン下級の召喚時効果は脳死で止めましょう。

 パスフレーズは止める必要はありません。どのみちトラブルサンかエントランスのところで止めれるので

 また、うらら+他の誘発を持っていても、うららから打つべきだと考えています。うららを温存しておくことで、自分のターンでGに強く出れる可能性はありますが、うららは初動以外に打つところが無く、他の誘発を貫通された場合、手札で余ってしまいます。


無限泡影&エフェクトヴェーラー

 実は先攻と後攻で発動タイミングが変わります。

 イビルツインの先攻展開を止める場合は、リンクのリィラに打ちましょう。トラブルサニーを作らせないのはこのタイミングです。ライブツイン下級の召喚時効果に打つと、貫通される場合があります。

 イビルツインが後攻からまくってくるときは、ライブツイン下級の召喚時効果に打ちましょう。アーゼウスになるのをできる限り阻止します。ライブツイン下級に打てば妨害1枚で止まる可能性がありますが、アーゼウスまで作られると2回無効にしなければならなくなり、手札や盤面の要求値が上がります。
 
 たまに無限泡影をトラブルサニー着地まで待って打つ人がいますが、無限泡影にチェーンしてトラブルサニーの効果でリンクのキスキルのドローが入ることで、相手は2枚カードを引けますが、自分は無限泡影を失うので、3アド分損をします。墓穴と無限泡影を合わせ引きしてても、自分は無限泡影と墓穴を失うのに対し、相手は1枚ドローできているので、3アド差がついてしまいます。


屋敷わらし

 リンクのリィラに打ちましょう。これは無限泡影やエフェクトヴェーラーと同様の理由です。


ガンマ

 ここは意見が分かれそうですが、リンクのリィラに打つべきと考えています。ライブツイン下級の召喚時効果に打つと大体止まりますが、一応裏目があります。

 ライブツイン下級の召喚時効果に打つと、裏目としてエントランスやパスフレーズ→エントランスが考えられます。貫通されるとトラブルサニー+1ドローまでされてしまいます。

 リンクのリィラの効果を止めたとしても、エントランスやパスフレーズを持っている場合、リンクのキスキルまで出で来るので、結局は1妨害構えられるので、ある程度は割り切ってください。


ニビル

 ニビルを最速で打てるのはリンクのリィラです。即打ちましょう。リンクのリィラの効果でリンクのキスキルを蘇生し効果で1ドローさせてはいけません。

 裏目としては、エントランスやパスフレーズ→エントランスがありますが、引かれたら諦めてください。リンクのリィラの効果にチェーンすると裏目は回避できますが、1妨害構えられてしまいます。




まとめ

罠型イビルツインは
①誘発に強い(先攻0妨害にならない)
②対応力が高い
③引いたカードがすべて強い
④プレイングは簡単だが、実は奥が深い

 イビルツインはこれからスプライトなどで強化がくるデッキですので、今から触っておくのもアリなのではないでしょうか。

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