「運命の炎」(全8話)フランス ネットフリックス 見終わり〰

今回はというか、今回も実際にあったパリの大火災を元にしています。この火災は1897年にパリで開催されたチャリティーバザールでなんと126人もの人が亡くなった(ほとんどが上流階級の女性)そうです。

物語はこのバザーに参加した、3人の女性、上流階級の娘アリス、アリスの家で女中をしているローズ、アリスの叔母にあたる(母親の妹)アドリエンヌを中心に進んでいきます。

アリスは婚約者がいて、その彼もバザーに来ていました。そのとき、火事が起こってアリスと婚約者、そして、メイドのローズの3人で逃げられないところまで追い詰められてしまいます。

ローズは心優しい女性で、夫のジャンと一緒にアメリカにいく予定を立てていますが、アリスお嬢様が大好きで、なかなか仕事を辞めることを言い出せないでいました。

そんな時、この火事が起きて、こういう時に人間の本性が出てしまうんだけど、ローズは逃げ遅れたアリスお嬢様を助けようとして、戻ろうとします。するとこの婚約者が自分だけ逃げようとして、ローズを炎の中に突き飛ばしてしまうんです。アリスはそれを見て、ローズが死んだと思ってショックを受けて、更に自分の婚約者があんなやつだったのかと愕然としてしまうのでした。

アリスは炎の中に取り残されてもうだめだと、諦めかけるんだけど、そのとき自分の危険を顧みず助けてくれた男性に恋してしまうのでした。そりゃそうだよね〰❗

そしてローズは実は生きていたのですが、ひどい…本当にひどい火傷を負って、顔がわからなくなるくらいになってしまうんです。そこに、ローズに似た娘を亡くした上流階級の奥さまが、孫のためにローズを勝手に娘だと偽って、家に連れて帰ってしまうの。それで話がまたややこしくなるんですが…。

そして、アドリエンヌといえば、ひどい夫の暴力に悩み、娘を連れて離婚したがっていました。また、彼女は新聞記者の男性と不倫をしていて、この日バザーに行くふりをして、ちょっとだけ参加し、彼氏と別の場所で会っていて、火事には巻き込まれずに済みます。しかし彼女は自分がこの火事で死んだことにして、そのどさくさで娘を連れて海外に逃げることを計画します。しかし、そんなに上手く行くわけもなく…

各自が色々な事情や秘密を抱えているので、話がめっちゃややこしくなっていきます。
みんな女性は虐げられている時代で、そんななか女性解放の運動がおき始めている時でもあったようです。アリスは無政府主義の運動をする男性に命を救われて、更に恋してしまいますが、この男性が爆弾を仕掛けて火事が起きたというテロの容疑をかけられて、アリスは無実を証明するために走り回りますが…。

アリスの元婚約者の人が、なんか絵に書いたようなイヤなやつなんです。そりゃー、助けてくれた男性はお金はないかもだけど、ステキ❤で、好きになるに決まっとるやんけ、という感じです。もちろん、そういう風にイヤなヤローに見えるように描いてるんですが、途中リアルにキ、キショイ…となりました。でも最後の方ではちょっとだけいいことをしてくれます。

可愛そうなのはローズで、ヒドイ火傷でアリスお嬢様も自分を見てもローズだと気がつきません。夫のジャンもこんな姿の自分を見て受け入れてくれないだろうと思い、この家で偽物の上流階級の女性の身代わりになって、息子の良き母親になることを決意していくのですが、幼いながら息子はローズが母親ではないと最初から気付いていました。また、色々な事情も薄々わかっていたのです。賢い子じゃ❗❗
しかし、夫のジャンはちょっとしたことから、ローズが生きているのではないかと考え、行動を起こし始めるのですが…。

このローズが一番可哀想で大変だったかも。でもネタバレになりますが、ハッピーエンドで良かった良かった(涙)…ちょっとモヤっとしますけどね

アドリエンヌの夫は権力も財力も思いのままで、アリスお嬢様の好きな人を犯人に仕立て上げて、死刑にする寸前にアリスお嬢様とアドリエンヌが彼を助けてあげて、夫を警察に逮捕させようとするのだけど…

ここはメチャクチャ複雑なので省きます。
つまり、火事以外のことは全てフィクションなのですが、女性たちの戦う姿が清々しく、男性の方が情けなく感じました。
そんなわけで、8話という長さもちょうどよく、星4っっっつ❗❗❗❗としたいと思います。






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