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今回は「憂、悲」。精神的な原因で起こる様々な病証。精神の動揺によってある種の病症を現すと東洋医学では考えました。現代で言えばストレスにあたります。

「憂、悲」-クヨクヨすると陽気が不足して肺気が虚す。

「思」と「憂、悲」との違いは、
「思」は、思い悩むのにそれなりの
理由があるのに対し、
「憂、悲」はどちらかというと、
大事件でもないのに悲しむという
傾向のもので、
クヨクヨして愚痴るというのも
含まれる点です。

憂い、悲しみがひどいと
肺気が虚してしまいます。

しかし、素因として脾虚の人では、
悲しみが思いに変わるでしょうし、
また肺虚の人なら思いが悲しみに変わるでしょう。

内因は素因としての性格に
深い関係があるからです。

しかし、素因として肝虚証の人でも、
強い悲しみがあれば一時的に
肺虚になってしまいます。

肺気は陽気をめぐらし
発散する役目をもっています。

ところが、悲しみや憂いに沈めば、
陽気は停滞して発散できません。

そうなると肺気も働きが悪くなり
虚してしまうのです。

そうしてさらに陽気が発散しなくなる、
という悪循環を繰り返すのです。

もともと肺気の良くめぐっている人は、
悲しいことがあっても
よく発散しています。

発散させるのにはスポーツが一番です。

悲しいことがあって、
肺気(陽気)が虚したからといって
酒の力を借り「悲しい酒」に
なってしまうのは感心できません。

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🦓 シロ / 漢方相談薬局|note


漢方の奥深い世界に触れたことで、ますます興味が湧いていることと思います。漢方には、体質改善や健康維持に役立つ素晴らしい効果があります。ぜひ、漢方を学び続け、自身や周りの人々の健康に役立てていただければ幸いです。 今後とも、🦓シロ/漢方相談薬局にご期待ください。