爪噛まなくなった話②

そもそもいつから爪噛んでるんだろう。

私が爪噛み始めたのはもう記憶にないくらい小さい頃からで、
今は33歳。

その間、いろんなことを試して、一時的によくなっては
またボロボロにして、
だから①の写真のような、ボロボロの指先がわたしの普通なんです。

そんな私ですが、最近一ヶ月くらいは自然と
手を口に持っていく頻度自体が減ったような気がする。

結論から最初に言うと、
爪を噛むのを辞められた一番の理由は
「自分への思いやり」という思考を取り入れたからかなと思いました。

たぶん、私と同じで爪噛みをやめられない人からすると
「なんだ、そんなことで?」「そんな程度で、やめられたら苦労しない」って思うかもしれない。私だったら、そんなこと聞かされても素直に信じられない。

具体的に言うと「セルフコンパッション」という存在を知ったことが
一番大きかったです。

「セルフコンパッション」とは
自分への慈しみ。誰かを思いやるように、自分自身のことも
大事に思ってあげること。
そして、自分は欠点だらけかもしれないけど、それでもこれが私なんです。と、思えるようになったこと。

爪噛みは、わたしの病的に完璧主義な性格とか、3姉妹の長女で常にしっかりしなきゃ、周りの期待に応えなきゃって無意識で考えてしまう思考とか、本当は不器用なのに理想は高くて、なんでもひとりでうまくやろうとして、でもできなくて…そんな自分が情けなくて。
自分で自分を罰してしまう。いろんなものが複合的に合わさって長年の癖として身体に染み付いていた。

とにかく自分を罰することがデフォルトなので、
なにかうまくいかなきゃ自分のせいだし、はじめてやる仕事が失敗しそう…!となれば全部自己責任と思ってしまうし
なにより失敗したらダサいし、かっこわるい。
できないと言えない。(フリーランスなので致命的です。)
人にそんなところを見せられない。だって見せたら、嫌われちゃう。

そんな思考でずっと生きてきた。
プライドが高いと思われるかもしれない。
それも一理あるかもしれないけど、
一番は
「居場所がなくなるのが怖い」
ということだった。

つねにぼんやりと、

「ここにいてもいいよ」

って言ってもらいたい。
そんなことをよく考えていた。
なにかしら役に立てなければ自分はそこにいてはいけない。
そんな風に思って生きてきた。
居場所を確保するために、努力をするのが当たり前。
そうじゃなかったら、周りから煙たがられても仕方ない。
居場所がなくなるのは全部自分の努力不足。
もはや自分への強迫ですね。でもそれがわたしの普通。

思い起こせば小さい頃からどんくさくて、喋るのも下手だから
色んな人から邪魔くさがられたり、無視されたりすることが多かった。
だから頑張って役に立てるように、その場になじめるように頑張った。

でも今はそうじゃない。
だれかの許可なんか得なくたって、なんだって生きていけるし
そこまで自己犠牲してきた自分は十分頑張ってるって気づいた。

周りに愛されたいから、
自分を殺してまで周りに合わせる。

そんなにボロボロになっても、
もっと頑張れ、まだまだ足りないって
自分で自分にムチを打ち続けた。

それが私には、爪噛みっていう形で現れたのかなと思ってる。

セルフコンパッションを知って、本を読んだり
寝る前にYoutubeのセルフコンパッションの聞き流し動画を聞いて就寝することで自然と頑張っている自分のことを認識できるようになってきた。

そのおかげか、自分を責める思考が減ってきたように思う。
勿論、周りに比べたらまだまだだって思うことも多い。
けど、以前よりは格段に心がゆったりとした感覚があって
たまに口元に手を持っていってしまうけど、
自分の意思で辞められる。


同じように爪噛みに悩んで、あれこれ試したけど結局元通りになってしまうという人がもしいたら、
セルフコンパッションをおすすめします。

これからも爪噛みについて書いていこうと思います。


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