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転生系④

母親の電話から一週間経ち、俺はもうすっかり、頭の怪我も治り、三点倒立ができるようになり、医者からはもう退院してもいいと言われ俺は病院を退院することになった。

正直まだずっと、ここにいたい、働かずに、ずっと、朝昼晩 飯が出てくる入院生活を終わらせたくないとそう思いつつも俺は退院を余儀なくされた。

俺は看護師や病院の方々に色々とお礼を言い俺は病院を出た。

病院を出ると母親が目の前にいた。母親の顔をなるべくみたくない。何故なら母親に会うと、母親はいつも働けというからだ。勿論俺が、高校を卒業し、30歳までニートをやらしてくれている母親には感謝している。だが俺は死ぬ気で働きたくないからだ。昔とある、某あなたと一緒になんとかマートで働いていた時、俺が、あまりの無能で、店長や周りのバイト仲間に迷惑をかけてしまったからだ。幸い、店長や周りのバイト仲間は優しく、どんまいどんまい!と俺を励ましてくれていたのが、俺はその優しさが逆に辛くなりやめた。
あのバイトを辞め、俺は自分が、働くのを向いてないと自覚し、あれから9年近く引きこもって、YouTubeなどの動画を見て過ごしていた。
「あんた、仕事どうするの!?アンタが怪我して入院したせいで、もう、家計が火の車なのよ!ただで、さえあの人が残した莫大な借金があるっていうのに」
ここでいうあの人は俺の祖父にあたる人だ。
俺の祖父は昔小さな町工場の社長をしていたのだが、ある時事業が失敗し、残った借金が俺の家族が肩代わりしたからだ。
母親はため息をつきながら運転している。
母親はなんで、あんな人と結婚したんだろ、、、息子は引きこもりだし、隣の山田はやばい奴だし
と、ぶちぶち、文句を垂らしながら運転をしていた。
俺はあまりの気まずさにさっき、看護師が俺にくれた、飴を舐めながら車の窓を見ていると、
俺と同い年か、いや、もしくは少し年下の男が、隣に女と子供を引き連れているのを見た。
俺は、あまりにも自分が惨めな気持ちになっいた。
何故、俺の同級生や、周りの友達、親族は、もう家庭を作っているのに、俺はいつまで引きこもっているのだろうか、、、俺はそう思いながら車の窓を見るのをやめ、目を閉じ俯いた。
あれから何時間経つのだろうか、気がつくと俺は寝ていた。
えっ!?ここはどこ!?俺は目を覚まし、周りを確認すると薄暗い部屋に閉じ込められ、俺の手には手錠と、足枷がはめられていた。
俺は状況が理解できず、声を叫んだ!!どこですか!?ここはー!!!誰かぁぁぁぁぁぉと叫ぶと、どこからともなく声が聞こえた。

ワーク!!
ワーク!
ハロー!
何言ってるか、わからなかったので、すみません!!!もう少し大きな声でお願いしますというと
      《《ハロワーク!!》》

という、恐ろしいワードが聞こえた。俺は焦り、ここから出せ!!と叫ぶと、どこからともなく、スーツを着けた男がやってきたのだ。
俺はこのスーツを着けている男にお前者だ!何故俺を閉じ込めたというと、その男は俺を見ると、すぐに、貴様は親不孝モンだ!早く就職しろ!という言葉を投げ、俺の胸に刺さったのだ。
コイツの言ってることは間違いない、、、
だが、俺の母親はどうしたと言うと、スーツを着けた男は俺に、お前の母親は我が、秘密結社ハローワークにお前をぶちこむように、頼んだと言いうと、俺はこのスーツを着けた男にお前いつから、俺の母親と組んでいたんだ!!
と言うと、スーツを着けた男は俺にお前は病院に運ばれた時点でお前はこのハローワークに来ることは決まっていたんだよ、と言ったのだ。
俺は、ハッと気がついた。なるほど コイツら
俺が来る前から仕込んでいてあの看護師が俺に渡した飴は、睡眠薬入りの飴か、俺はようやく今の状況を理解できた。
すると、スーツの男は俺に、はっはっー!貴様が助かる道は、我が秘密結社ハロワークの一員となり、貴様は寮付きの仕事をしろ!と言い俺は今、危機に瀕している

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