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数字でわかる6th “Start Over!”の凄さ

6thシングル「Start over!」で櫻坂史上最高の売上を達成し、ひたすら成長街道爆進中の櫻坂46。なのですが、まだ他グループのイキリ散らかしたファンから、嫉妬なのか焦りなのか、結構マウント取られることもあり「うーん、なんだかなぁ」って感じることも多くないですか?やれ売上の絶対数がまだうちのグループの方が多いだとか、過去の数字持ち出してきて「だから櫻坂は…」みたいなこと。本当にもう、うんざりなんですよね…。
実際、今の数字をきちんと見ることができれば、今の櫻坂がどれだけすごいか、何が素晴らしいか、どれだけ成長してるかがちゃんとわかります。今回は、そんな視点から6thシングルStart over!発売後の数字を分析してみました。外野からいろいろ言われても、自信を持って櫻坂46のメンバーを応援して大丈夫だよ、ということを数字で持って検証してみたい、というのが今回の投稿の思いです。

そんなわけで、この記事はめちゃくちゃ比較をします。他坂を蔑めるつもりは全くありませんが、数字を使って櫻坂46の魅力を伝えるためには同条件下で他の坂との差を見たり、比較してどちらにどういう特徴があるかといった評価することは避けられません。なので、ここで比較対象としている日向坂46、乃木坂46のファンの方はこれ以上読み進めるのをお勧めしません。既にお叱りもいただいております。こちらとしてはここまで「嫌なら見るなよ」って言ってるので、それを無視して文句を言われても正直そりゃ見る方が悪いよと思わなくもないですが。

それでは、まいりましょう。

ミーグリが少ない割にCDはめちゃ売れてる

まずはCDの売り上げから見てみましょう。本当はビルボードの週間売り上げが出るまで待とうかと思ったのですが、Start over!のおおよそ売り上げが予測できそうなので、えいやで数字出して話を進めます。6月29日に出た先ヨミ初動3日間の売り上げが47.2万枚、このペースだと過去の数字から推測して確実に週間の実売数が50万はいくと考えられるので、一旦50万で計算することにします。

三坂の過去5作品のCD売上と、メンバーの平均的な価値を表す「ミーグリ1時間当たりのCD販売枚数」のグラフ。櫻坂はずっとこの価値を地道に向上させ続けており、6th一気にそれが花開いた。この表の計算時は先読みしか出ていなかったので、暫定的に50万枚で計算した。52.4万枚で計算し直すと499.62とさらに数字が跳ね上がる

この実売の数字だけを見ると、櫻坂の中ではもちろん過去最高なのですが、日向坂の9thには1.4万枚及びませんし、乃木坂の32thには14万枚及びません。ただ一方で、CD販売に最も影響を与える指標である「ミーグリの枠」もまた、最も少ないのも櫻坂です。
以前も同じ計算式を使って桜月の総括をした記事をアップしましたが、CD販売のベースとなるのは、どれだけミーグリの枠を取れるか、です。CDを売ることは、その枠を売ることとほぼ同義。そこを土台に、いかにアイドルとしての価値の乗っけられるかというのが、アイドルにおける音楽販売の基本になります。
そこで各グループのミーグリ時間を調べると、たとえば日向坂は櫻坂より2割以上多い。乃木坂に至っては7割近くも多いわけで、そりゃ櫻坂より売れて当然。
そこで、メンバーの人数、グループ規模に寄らない純粋なグループの力を出す指標となるのが、実売であるビルボードの初週売り上げをグループのミーグリ総時間で割った「グループのメンバーがミーグリを1時間開催すると、平均してCDをどれだけ捌けるか」という一番右の指標です。これはつまり各グループのメンバーの平均的価値そのものを意味していて、メンバーの魅力(ミーグリに行きたいかどうか)や楽曲そのものの魅力、メンバーへの愛(とにかくメンバーにつくしたい、お金を使いたいなど。特に人気メンバーの卒業時に発動)、またCDに同封するもの(生写真や特典映像)の価値などがその変動要因となります。

現時点で三坂最強が櫻坂

そして、このメンバーの平均的価値という指標で比較すると、少なくともリアルミーグリを開始した最初のシングル、現在発売されている最新シングル時点では櫻坂が圧倒的に強い、というのがわかります。たとえば日向坂は、7thのシングルをピーク(1時間当たり469.5枚の売上)に、8th以降一気にその勢いを失っています。特に9thは、リアルミーグリと初の1期生卒業ブーストという2つの向上要因があったにもかかわらず、ほぼミーグリ枠が増えた分にほんの少しの上乗せしかできていません。
乃木坂も、最新の32thからリアルミーグリが始まりましたが、(おそらく過去の握手会の振り替え権利を持っていた人が大量にいたということも影響しているのか)メンバーの価値を示すこの指標の改善は見られず、齋藤飛鳥さんの卒業イベントや、5期生加入時のトラブルなどに振り回されながら、ずっと同じ水準を軸に大きく行ったり来たりしている状況です。
一方櫻坂はといえば、2nd以降ずっとこの指標を地道に改善させ続けており着々と成長。それが今回のstart overとリアルミーグリで一気に価値を爆発させた、という格好です。各坂の過去5作品で見ても、このメンバーの平均的価値を表す数字は最高となっており、今の櫻坂は完全な坂道精鋭部隊と言っても問題ないくらいにまで成長しています。

ひたすら成長を続けてきたメンバー

森田さんが櫻坂を背負ってくれ、そこに田村さんが狂気、そしてホニョホニョという二面性をグループに与えてくれ、山﨑さんは櫻坂の未来を示してくれました。守屋さんは「儚さ」というもう1つの櫻坂の武器と、愛され力、そして運と勢いをもたらし、こうして全員が繋いできたものを藤吉さんが爆発力に変えてくれたのが6thの成果。
もちろん活躍したのはセンターだけではありません。たとえば1期生。圧倒的な美をもたらす土生さんに、異次元のダンススキルで櫻坂のパフォーマンスを引っ張る小林さん。テレビの歌番組で必ず「金髪の子が可愛い」と見つかって、グループにアクセントを与えてくれる小池さん。斉藤さんは抜群の安定感で櫻坂を支えてくれ、上村さんの妖精のような佇まいは、唯一無二の存在として華を添えてくれます。全員が今でも成長を続けてくれているのは本当に感謝しかありません。
2期生は、今やバラエティのエース格にまでなった大不思議コンビの大沼さんと増本さん。バラエティからダンス、歌までオールラウンドに活躍し「負け顔」という櫻坂のフォーマットを作って大暴れする武元さんと井上さん。毒舌なのに赤ちゃんという新たな魅力を見出した幸坂さんに、独特の雰囲気でファンをがっちり掴む大園さん、そしてこういった個性を笑顔でまとめる松田さん。さらには一生懸命頑張る3期生。
この間、メンバー発信のネガティブな出来事がほとんど無かったこと、そして自分達にできる精一杯の力で「グループのために」という1点にベクトルを合わせて活動できたというのも驚異的ですし、それがこの躍進の1番の原動力だと思っています。
卒業してからの足場固めに、みたいな色気を出したりすることもない。グループ活動より自分の好きなことを優先する、ということもない。最終的にグループの知名度やグループの評価を高めるような活動を、外仕事を通じても全員ができた、というのがこの成長と爆発につながったのだと思います。

楽曲が届き始めている

今回のStart over!の成功は、おそらく櫻坂が「パフォーマンスを強みとするアイドル」という姿勢をより鮮明に打ち出してきた結果、とも言えるとおもいます。
たとえば、各坂のyoutubeオフィシャルの再生回数を見て見ましょう。

YouTubeの再生回数を比較。閲覧数が伸びているのは櫻坂だけ

メンバー紹介と楽曲を届けることを目的としたオフィシャルチャンネルでは、昨年後半の再生回数と今年前半の再生回数を比較すると、櫻坂だけが今年に入って1000万回以上も伸びています。これは櫻坂の楽曲が多くの方に届いてきていて、それと共にメンバーに対する関心も高まっているという証拠。
なお他の2つ、特に日向坂は3割近く減と大きく数字を落としています。ただし日向坂はもう1つの「日向坂ちゃんねる」は4月16日に立ち上げて以来再生回数が1011万8974と、櫻坂の457万2202を大きく上回っています。こちらはメンバーがさまざまなことに挑戦するバラエティー系コンテンツ。ファンのニーズとしては、櫻坂にはパフォーマンスを、日向坂にはバラエティをというニーズが潜在的にあるのが数字からも分かりました。

今回の6thで出た数字を見てみると、元々1人ひとりの価値やアイドルとしての戦闘力の高さを潜在的に抱えていた櫻坂が、ずっとその牙を磨き続けてきた結果、ここにきてそのポテンシャルを発揮し始めているということが自信を持って言えるようになっています。3期が完全に融合し、海外でも活躍し、各種ロックフェス、そしてれなぁさんと井上さんによるラヴィットロックなどのイベントを通じて、さらにその勢いを増していただき、これまで弱いと揶揄されていたライブの動員でも大きな成果を出せるようになるといいなと思っています。
11月のアニラがプラチナチケットになるといいですね。それはそれでファンとしては辛いところもありますが。


※本記事を最初に書いたのはStart Over!のビルボード初週が出る前でした。その後、売上が52万3606枚と判明いたしましたので、修正した表をこちらに貼っておきます。ちなみに日向坂の最新10thシングル「Am I Ready?」の数字も表中に加えておきました。

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