恋の罠~淫乱書生
侮れんぞ韓国時代劇・・・
「淫乱書生~恋の罠」なんていうタイトルなもんで、ポルノ映画かと思ったら、さにあらず!で、格調高く色彩豊かな映像と、ストーリーもしっかりしたエンターテインメント作品でした。
クレジットを調べたら、監督があのヨン様主演映画「スキャンダル」(ラクロの危険な関係の韓国リメーク版)の脚本家で、監督デビュー作品でした。どうりで、しっかりした構成になっていると思った。
時は朝鮮王朝時代、ひょんな事からご禁制のポルノ小説家になってしまった、両斑(貴族)の超堅物法務官僚と、これ又ひょんな事でその挿絵を描かされる羽目になってしまった鬼の警視総監(今で言う)の物語。
取り締まる側の役人が、取り締まられる春本作家に・・・という設定に、一人ウケまくり。
(堅物官僚、自分でつけたペンネームが「秋月色」なんていうのも可笑しい)
そこに絡むのが、この官僚に惚れてしまった王の愛妾(側室)で、その一部始終を、ポルノ作家魂に燃える秋月色先生が、微に入り細に入リ書いてしまったから、さァ~大変!
しかもその本、「黒谷秘事」(このタイトルも笑える)は一躍ベストセラーになってしまい、宮中も巻き込んだ大騒動に・・・という内容。
台詞の端々に現代の世相を反映した「書き込み」だの「動画」だの、果ては韓国映画の大ヒット作品「チング(友よ)」がヒットするだのという、遊びの精神まで入れ込まれています。
タイトルがタイトルだったので、期待しなかった分、この面白さ、すごく得した気分になりました。
ちなみに韓国では大ヒットしたそうです。
アジア歴史(時代)ドラマ・マニアの私にとって、まさに一石二鳥、一粒で二度美味しい作品でした。
侮れないぞ!韓国映画!!