【実質無料記事!】お城を楽しむ:国指定の史跡・比企城館跡群(+α)を1日で楽しむ! (大人散策/ポタリング@埼玉)
こちらの投稿は、「大人散策辞典 ”wiki stroll” ~tomoaki blog~」の "Original の記事" を基本同じ内容で、記載している記事になります。Original の記事では、より多くの写真も含め記載しておりますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
PR : amazon : 日本史関連書籍 & 旅行関連書籍はこちら!
【はじめに:国指定の史跡・比企城館跡群とは?】
突然ですが、皆様は「比企城館跡群」なる言葉をご存じですか? 私は、つい最近まで知りませんでしたが…。先日、築城の教科書と言われる「杉山城跡」にお邪魔し、そこにあったパンフレットに、この「比企城館跡群」なる言葉があり、初めて知った次第です。
杉山城のホームページによると、以下の様にあります。
菅谷館は、鎌倉街道上道の散策の際に、小倉城は武蔵嵐山の散策の際に、そして松山城は、東松山・吉見の散策の際に、もう既にそれぞれ参らせて頂いており、知らないうちに上記の「国指定の史跡」を制覇していました…。どの城跡も、しっかりと遺構を確認する事が出来、城好きにはワクワクするスポットであった事、鮮明に記憶しており、そして改めて思ったのです。これらのお城を、自転車(ポタリング)で回るには、丁度良い距離感である事を…。
故に今回は、国指定史跡に指定された、「比企城館跡群」(松山城・菅谷館跡・小倉城跡・杉山城跡)のご紹介と、その付近の関連した史跡もプラスアルファの情報としてご紹介致します。
【国指定の史跡・比企城館跡群】
①松山城跡
まずは、東武東上線の東松山駅から徒歩圏の「松山城(武蔵国)」から。城跡は、高台を活かした地形に、土塁跡もかなり残されており、広さもあるので、見応え十分だと思います。写真の通り各所に説明文もあり、お城全体を理解しながら、且つ現物を拝見しながら巡る事が出来ますので、非常に有意義な時間を過ごす事が出来ると思います。
こちらのお城は、別ブログでも記載させて頂きました、日本三大奇襲の1つ・河越夜戦に(若干ですが)絡んだお城で、河越夜戦の際に討たれてしまった上杉朝定が、河越夜戦前(=川越城を追われたタイミング)で、拠点としたとされるお城で、河越夜戦にはここから向かったと言われるようです。日本の歴史において、かなり有名な戦に関連する場所ですし、更に、越後上杉氏や甲斐武田氏・小田原北条氏も奪い合ったお城とも認識しておりますので、そんな歴史に思いを馳せつつ、城跡巡りをされると更に面白さが増すと思います。
同時に、プラスαの情報として、この城跡の北には、日本史の教科書でも有名な、(別記事でも紹介させて頂きました)吉見百穴があります。更に、北側で隣接する岩室観音堂もありますので、これらとセットでめぐられた方が良いと思います。
②菅谷館跡
次に「菅谷館跡」ですが、こちらも駅は変わりますが、東武東上線の武蔵嵐山駅から徒歩圏(30分弱程度)の、槻川と都幾川が合流した直ぐ後の北側の河岸段丘を利用した場所にある館跡です。
松山城(武蔵国)は、周囲が木々が生い茂った状態ですが、菅谷館跡の内部は、よく整備されたており、それなりの規模の館跡で、土塁をマジマジと見る事が出来ます。「菅谷館跡の中にある、嵐山史跡の博物館」のホームページによると、以下の様にあります。
拝見できるのは、戦国時代の城跡の遺構ですので、城好きには、やはりたまらないスポットです。また、鎌倉時代には、有力御家人の一人「畠山重忠が居住した場所」なんていわれると、更にワクワクしてしまいますが、ちょっと周囲を見回してみますと、鎌倉街道上道がすぐ脇を通っていたせいもあるのか(川越街道の延長線上ともいえる「川越児玉往還」も通っていますが…)、源氏ゆかりのスポットが数多く存在しています(こちらに関しては、鎌倉街道上道のポタリング・散策情報を別記事にて紹介していますので、そちらをご参照ください)。敷地内には、資料館もありますので、館跡、資料館で歴史を感じ、更に周囲でも歴史を感じる事が出来ますので、皆様も足を運ばれてみては、いかがでしょうか?。
③小倉城跡
こちら小倉城は、上記の2つに比べると、駅からの距離は若干あります。とは言っても、東武東上線の武蔵嵐山駅から徒歩で60分程度で行く事が可能です。故にポタリングであれば、全く問題ない距離の認識です。
こちら小倉城のお城の魅力は、石積を見る事が出来る点です。戦国以前の関東のお城は、よく「土の城」と言われる事が多いようです(北条氏の小田原城も現在は石垣ですが、北条氏の時代は土の城だったと言われている認識です)。しかしこのお城には、石積が見られ、関東のこの時代(戦国期のお城と言われている様です)のお城としては、非常に珍しいと思われます。
しかしその石積みは、皆様がイメージする、天守閣の石垣の感じでなく、平たい石を積み上げた石積です。このような形状は、菅谷館跡近くの、稲荷塚古墳と似ていると個人的には思いました。そして、石その物に目を向けると、鎌倉街道の上道を散策された方なら、ほぼすべての方が目にしていると思われる、「板碑」の様な薄い石である事が見て取れます。故に、不思議な事は全くありません。
事実このお城の直ぐ近くには、「下里・青山板碑製作遺跡」と言われる場所があります。勝手な想像ですが、青山板碑製作遺跡で取れた板の様な石を、「板碑」として鎌倉街道の石碑に利用したり、「古墳の石室」を作ったりしたり、この「小倉城跡の石積」として利用したりしていたと考えれば、この地域の特色として不思議はなく、かえって歴史を興味深く考える事が出来るスポットになります。故に、小倉城祉に脚を運ばれた際は、是非石積をご見学頂き、青山板碑製作遺跡・稲荷塚古墳にも足を運び、道々の板碑にも気を配りつつ(ただし注意散漫で事故は起こさない様に…)、大人散策・ポタリング頂ければ宜しいのでないかと思います。
ちなみに、小倉城跡へのアクセスで、車をご利用の際は、麓の大福寺付近に駐車場もあります。(付近の武蔵嵐山の地名ゆかりの場所や、岩畳(甌穴も)も見る事が出来る散策情報を別記事で紹介しております)
④杉山城跡
こちら杉山城も、小倉城跡程ではありませんが、最寄りの東武東上線・武蔵嵐山駅からは若干距離があります。3㎞強の様ですので、40分程だと思われます。関越自動車道・嵐山小川ICの程近くにあり、麓には広い駐車場がありますので、車でのアクセスも適した城跡です。
こちらのお城は、上記にも記載しましたが「築城の教科書」とも言われている様で、狭い大手口や屏風折れの土塁等、その後のお城の形状にもみられる痕跡を見る事が出来ます。木々が少なく整備されており、城跡全体を見渡せる為、しっかりと全体図を把握する事が出来、城跡巡りの面白さを再発見できるスポットだと思います。杉山城のホームページによると、以下の様にあります。
群馬・藤岡の平井城を本状とした山内上杉氏が築城したお城と言う事か、眼下には、鎌倉街道の上道(=川越児玉往還?)と思われる道が見え、位置的に重要な場所の高台に築かれたお城である事理解できます。また、「山内上杉氏と扇谷上杉氏が争っていた時代(推定)」との事ですので、日本最大奇襲の1つ河越夜戦(1546年)の前の築城と言う事を想像できると思います(確証はありませんが…)。そう考えると、このお城の築城における物理的な工夫は勿論ですが、歴史的背景も併せてこの城を理解する事が出来、益々この城跡の魅力を感じる事が出来ると思います。
【プラスαの追加情報】
上記に、国指定の史跡・比企城館跡群(=松山城・菅谷館跡・小倉城・杉山城)の紹介させて頂きましたが、以下に近辺のお城・館跡もご紹介致します。更にポタリングを楽しみたい方には、もう少し距離が出ますので、ポタリングその物の楽しみも増え、参考になると思いますので、参考になさって頂ければ幸いです。
⑤-1 高坂館跡
高坂館跡は、高坂駅から徒歩10分程度の、高済時の境内にあります。北には都幾川の河岸段丘があり、西には小規模ですが、土塁の跡が確認できます。全体的に大きさはありませんので、スピーディに見学する事が出来ると思います。また、土塁上の一番奥(川側)には、江戸時代にこの地の領主であった、「加賀爪氏累代のお墓」もありますので、併せて見学されてはいかがかと存じます。
⑤-2 鉢形城跡
こちら鉢形城跡は、寄居駅の南、荒川を超えた場所で、荒川の南側の河岸段丘を利用して作られた城の様です。別記事にて、「鉢形城跡の詳細」につき触れ、寄居における大人散策情報でもご紹介致しましたが、城跡としての魅力は勿論、貫録を感じる桜やモクレン、整備された広場等、純粋に公園としても楽しめるスポットです。資料館もありますので、併せて脚を運ばれてはいかがかと思います。また、近辺の寄居における大人散策情報も記載していますので、併せてご参照くだされば幸いです。
⑤-3 源範頼館跡/息障院
源義経を別記事で記載した際に、名前だけ出てきた源範頼の館跡と伝わるのが、こちら息障院です。範頼と言えば、「義経が(個人的には、日本三大奇襲ではなく日本四大奇襲として、数えるべきと思っている「一ノ谷の戦い」における)『逆落とし』を実行した時(搦手)、東方面から正規軍をを引っ張ていた武将」位の知識しかないので、Wikipediaの力をかり調べてみますと、以下の様にあります。
全文を引用すると長くなってしまいます為、途中「(略)」を入れましたが(引用部分の説だけでは無い様なので、ご興味のある方はリンク先よりご参照ください…)、中々興味深い内容です。頼朝・義経と兄弟であった事、吉見に深いつながりを持つ事、少々不幸な最後となってしまった事等、こちら息障院に足を運ぶ際は、是非上記情報を持ってから行くと、より感慨深い大人散策になると思った次第です。
尚、比企氏との関りが強い岩殿観音、息障院近くの吉見観音に関し、周辺の大人散策情報と共に別記事でも紹介しておりますので、あわせてご参照頂けますと幸いです。
【最後に】
以上が、国指定の史跡・比企城館跡群(松山城・菅谷館跡・小倉城跡・杉山城跡)の大人散策・ポタリング情報に、周辺情報も加えたご紹介になります。この地域は、歴史的なToipicとして、全国区の地域ではありませんが、歴史好きの方なら、ほぼ確実に耳にした事のあると思われる河越夜戦、鎌倉街道(上道)、一ノ谷の戦い等の背景の地域である事間違えないと個人的には思った次第です。適度に田舎でポタリングには、最適な地域だと思いますので、歴史好きの方、ポタリング好きの方は、是非この地域で、「大人のポタリング」を楽しまれては、いかがかと思います!
尚、本ブログ別記事で、日本100名城や続日本100名城、国宝5城、現存12天守、現存4御殿等のお城の分類と共に、姫路城・彦根城・松本城・松江城・川越城・二条城・熊本城・高知城・掛川城・小諸城等々50以上のお城についても情報発信しており、以下一覧表の画像をクリック頂くとダウンロードされたPDFファイルより、リンクで各分類/各お城の個別ページにアクセスできますので、併せてご参照頂けますと幸いです。
以下、上記紹介しました「各スポットを一覧で把握でき、実際に現地訪問した際でも自身の位置をスマホで確認しつつ大人散策できる地図(Google My Map で作成:以下のイメージ)」については、有料での記載とさせて頂きますが、「大人散策辞典 ”wiki stroll” ~tomoaki blog~」の Original 記事では、無料で開放しています。有料エリアのご購入、フォローによるクリエーターサポート等の応援は、喜んで受けさせて頂きますが、「大人散策辞典 ”wiki stroll” ~tomoaki blog~」の Original 記事と併せてご参照頂ければと思っております。
ここから先は
¥ 300
記事を読んで頂き、ありがとうございます 皆様にお役立ちできる記事の作成、努力して参ります!