旅立ちのうた(再掲)
父が見た夏木立
コートの隅 拭う汗
僕が見る遥か雲
1000年もそのままに
命の日々を見つめ来た
舞い上がる砂と尽きぬ満ち欠けの
そのあわいに
旅立ちは今日だ
振り向けば風が鳴る
二度とない今日を
生きてきた 生きている
青春の名のもとに
過ぎる日はただ苦く
僕は見る 空を見る
1000年の通り雨
命の日々を見つめ来た
忘れえぬ人と交差する光と影
そのはざまで
旅立とう 今だ
泣きながら歩き出せ
特別な言葉で伝えたいことがある
旅立ちは今日だ
振り向けば風が鳴る
戻らない今を
生きている 生きてゆく
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