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食物連鎖

我々人類は食物連鎖の頂点に君臨している。

「自然を守ろう」とか「動物愛護」とか言ったところで、結局は動物をブチ殺して食うのだ。自分が生きていく為に、愛する我が子や家族を養う為に、時には己の快楽の為に、人類よりも知能で劣る動物をブチ殺して肉を食うのだ。

我々人類は進歩し、たまたま見つけた動物を取って食うだけは飽き足らず、食料の安定供給の為に動物達に生まれる前から食肉になることが運命づけられている一生を強要する。これは地球を支配する我々人類の特権である。人類は肉体こそそれほど強くないが、知能では他の追随を許さない。頭を使い、繁殖し、地球上で最も影響力のある種となった。

私も人類の一員として、特権を振りかざして数々の動物達をブチ殺し、食らってきた。私は親との関わりも断ち、家庭も持っていない為、「誰かのために生きる」というような意識はほとんどない。自分さえ良ければそれで良い。どこで誰がどうなろうと知ったことではない。

しかし、今の私があるのは犠牲になっていった動物達のおかげである。私が食らったあいつらが、私の血となり肉となっている。私は大した才能はないし、人間性だって別に良くはない。これから立派な人間になれるとも思わない。今後も愚かな間違いをすることがあるだろうし、人様に迷惑をかけることもあるだろう。だが、人の道を外れるようなことはしないと誓いたい。これまで私の為に犠牲になった動物達に顔向けできなくなるようなことはしたくないからだ。あいつらに「自分はこんな奴に食われたのか、自分の一生は何だったんだ」と思わせるわけにはいかない。私の人生は沢山の命の犠牲の上に成り立っていることを忘れたくないと、心から思う。


腹減ったからマックでも行くか。

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