にょ にょ

ただのメモ帳

にょ にょ

ただのメモ帳

最近の記事

  • 固定された記事

停滞する旅路

それは些細な出来心で始めた私の旅路そのもの。 その旅路は私の生涯の大半を象る。 そして私にとっては、簡単に捨てられる価値のない存在であった。 それは全て嘘色の絵の具で塗り固められた物語で、それでも私はその絵画に価値を見出そうと抱いて離さない。 捨てがたく、無価値な存在ではないと言い聞かせたかっただけだ。 秋冬の碧天井を仰いでは、羽ばたいていく鳥達を見て、髪を靡かせる風に肌を震わせ、寒い大気に息を曇らせながら、今から君達は何処に翔んでいくのと問いかける。 もちろん、鳥も風も空

    • ███

      だから最近私は、迷ってる。 もう私は一端の芸術家としての魂を燃やし尽くしてしまった。 Twitterで絵を描く本来の目的を、既に全うしたのだ。 自分のためにも、他人のためにも、全て尽くしたのだ。 だからもう今のTwitterアカウントからは離れようかなと思い始めた。Twitter自体もう使わないなという考えに最近なってきたのだ。 こうも思い始めたのだ。 また新しい人達に出会う為に今の界隈から離れようか。 もう3年以上付き合ってきた。 だからもう一新して、新しい人達に会いに行

      • 訪問

        「すみません。急に押しかけてしまって。」 「あの、×××の×××××です。同級生だった…」 「はい、その、先月行けなかったので、顔を見せに…今日はお尋ねしても差し支えなかったでしょうか?」 「あ、良かったです。これ、期間限定ものでして…はい、家族で頂いてください!」 「え?いえ、突然だったので、そこまでしてもらうような事では…」 「あっ、そうですか…では、お邪魔します。」 「すみません。連絡先交換でもしておけば事前に連絡できたのですが…」 「いえ、私も今日来れてよかったです

        • なんびとたりとも

          最近弁当を作ることが多くなった。 高校の時は、毎日親が弁当を作ってくれた。 私は少食だったので、お腹には入らないけど、捨てるのは悪い気がしたから友達に殆どあげていた。 親には内緒で。 弁当の有難みは正直感じなかった。お腹は空かないし、教室に充満する他の生徒達の弁当の匂いは不快だし、部室で食べても暑かったり寒かったりするし、1人で静かに食べる環境は無いし。弁当は無駄にでかいし、少食だからと親に伝えてもギュウギュウに中身を詰めてくるし、好きなご飯は入れてくれないし……。 昼食時

        • 固定された記事

        停滞する旅路

          ひとりで過ごす人生に

          ゆっくりと流れる雲を見て、貴方は何を思う? 雲一つ無い青天井を見て、貴方は何を思う? 貴方の見ている空と、私の見ている空は同じだと思う? この淋しい風は、貴方の所にも届いていると思う? この季節の香りは、貴方にも届いていると思う? 橙色に移り変わる空を見て、貴方は何を思う? 夜の星空を見て、貴方は何を思う?もしかして街明かりであまりよく見えない? 夜風に吹かれた貴方は、何を感じる? 傘もささずに、雨に打たれる無防備な貴方は、何を思う? 部屋の中で聴く外の喧騒に、貴方はどう思う

          ひとりで過ごす人生に

          風が吹けば、風が吹いた時は 葉も香りも季節も 記憶も昨日も 攫っていく 変わらぬ姿を願う 街並みも建物も木々も 人々も風も季節も 時の流れも思い出も 人生を過ごした その場所、その風景、あの世界を 手放すことなく 永遠に抱きしめたい 今を彩る色彩を失くさぬよう その愛おしき世界を不変のものとしたい 心に焼き付けた思い出を 永遠に後世に語り継ぎたい けれど風は全て奪っていく 人生の日々を知らぬ風が 人の思いを知らぬ風が やがてそれを遠

          心開いてないからでしょ

          私「私、大学で友達いないんだよね。もう皆グループできちゃってるし、あと、勉強で忙しくてさ…」 中学の友達「え、それ心開いてないからでしょ」 私(………うーん) 私の周りは、芸術肌の友達ばかりだ。というのも中学は美術部だったし、高校の友達も絵好きな子ばかりだったし…。 だけど私に絵の才能は本当はこれっぽっちも無くて、創作意欲は正直、もうない。 私は私の作品に、全ての過去を全ての経験を魂を情熱を注ぎ込んだ。だからもう私はこれからの私の作品に、二度と納得することが無ければ、何

          心開いてないからでしょ

          罪と罰

          例「50代の男性が未成年者に対し、同意はした上で、わいせつな行為をした」 と聞いて、「同意してるなら良いだろ」という意見を持った方は読むことを推奨しません。 なぜ同意してるのに良くないのか?言わずもがな不同意わいせつ罪にあたる。 「そんなクソ男は去勢といった処罰を下すのがいい」「子供に一生消えない傷をつけたのだから死刑が妥当」といった意見が多数だろう 例「20代女性がネグレクトをし、男児を3週間放置、その後死亡させた。彼女は彼氏と別居中であった。」に対し、「こんな辛い境遇

          夢について。と個人的におすすめしたい漫画…。

          「夢」、その存在は人々に永遠の詩を紡がせる。 それは、仕事や結婚、華美な住まいなどの社会的勢力に縛られず、むしろ大気に漂うような、幻想の舞台へと向かうような欲望の表れの事。 「億万長者になりたい!」という夢は、今回私が言及する夢の例えの1つだ。私が言う「夢」は現実的な、社会的な夢の事を指してはいない。つまり「結婚したい」とか「大学首席で卒業したい」とかでは無くて、もっと漠然としていて、もっと空想的で幻想的な夢の事を指している。 そして私が言及する「夢」というのは、本人が、叶わ

          夢について。と個人的におすすめしたい漫画…。

          世間の風当たりは強い

          今日は非常にセンシティブな話題です。 この記事は、犯罪を助長するものであったり、被告を擁護したりするものではありません。此度の事件で亡くなられた方々、遺族の方々にお悔やみ申し上げます。 今日Twitterをふと眺めてたらニュースが流れてきた。 「4年前、京都アニメーションに放火し36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告(45)の裁判員裁判で、7日、検察は死刑を求刑しま…」 あぁ、もう4年も経つのか〜と。当時は凄いニュースでしたね。ふむふむなるほど。裁判員裁判で死

          世間の風当たりは強い

          抽象的に生きる現実的な人

          人は抽象的に生きていたい。具体的には生きたくない。人は幻想に生きていたい。幻想の中でしか生きていけない。そして人は、その幻想が叶わぬ事を知っていたとても、新たな幻想を求めて幻想に生きることを止めようとはしない。 抽象的に考えたい人ほど現実性を良く見つめ、現実的に生きる人は抽象的な未来を見据えている。だから人は幻想に酔わずには生きてはいけない。抽象的な考えこそ幻想である。そしてそれは叶うことの無い夢である。 人は幻想に酔うことで、現実から逃れ、自分自身や世界に対する新たな意味

          抽象的に生きる現実的な人

          HSPを患ってですね…

          A「私、実はHSPを患ってるんだけど…」 私「ん〜…。」 こんな事がありました。 自称HSPを名乗る人が、HSPであることを親に鼻で笑われたり、本当に辛いのに理解してくれる人がいないと言ってました。 私がこんなに「ん〜…」な反応を示すのには理由があって、単純に私がHSPの知識に疎いという事、それとHSPという病名は医学的に存在しないということ。 症状を聞くと「強い光が苦手、大きい音も苦手、あとは電車の中とかが苦手で、人が多いとその人達の感情を強く感じてしまうというか共感し

          HSPを患ってですね…

          それは極端に内省的

          人は内にトラウマや過去の悲しい出来事を仕舞う。それを美談として扱い、この世に私しかこの苦しみを味わってないという優越感、独占感に浸る。 実際はこの世に多くの人が、ましてや、貴方の隣にいる人も、経験している可能性が高いというのに。人は、自分の苦しみを、自分だけのものだと信じてやまない。いや苦しみは実際にその人だけのものかもしれないけれど、その根本となる誘発因子は、ぶっちゃけカテゴライズされるほど予想がつきやすいものばかりだ。 親に暴力を振るわれた、教育を強制させられた、それな

          それは極端に内省的

          私達は概念を演じている

          優しくないんだよ。ただ人よりずる賢いだけだ。 本当に優しかったなら、多分私は、人を破滅へ導く反社会的存在になっても可笑しくなかったさ。 やっぱり私は思うのさ。真に優しい者は、優しいだけじゃ真実という残酷な存在を隠蔽することは出来ないと、気付いているのではないだろうか。 弱い心、弱り切るまで疲弊した心、それを持った人が、優しさを得て、何かを超越して、悪役になり、悪者になり、犯罪者に成りうる。もちろん聖人のまま生きていける人だっているさ。けどそれは他人からの恩恵を受けているから

          私達は概念を演じている

          そういえば

          今思えば、私の事気に入ってくれてる人の中にリスカしてる人が多かったなって記憶。 大学で唯一ゼミの中で積極的に私に話しかけてくれた人は、めちゃくちゃにリスカしてた。それはもう見た事がないくらい事故級の無茶苦茶な傷跡が残った腕だった。 最初はずっこけてえぐれちゃったのかなと思ってて、何気なく質問した時、自転車でずっこけて大怪我したって言ってたから丸っきりそれを信じてた。 後に真実を私に話してくれた。 本当は高校の人間関係が原因でリスカした跡だったらしい。 あまり深入りはしな

          そういえば

          最後の切り札

          死にたい。 そう思う人は少なくないと思われる。 誰が何を思っているかなんて、他人の私から分かるはずがない。分かった気でいてはならない。けどそこには明確に闇が潜んでいる。 どす黒いものを抱えているのかもしれない。誰にも理解はされないのは理解してるし、理解されようとも思っていないのかもしれない。 それらを抱えた後に、死ぬ気力すら湧かないほどの鬱状態から、ほんの光が差し込んだ時、人は少し元気を得る。元気を得た後に、人は快方に向かうためにそのエネルギーを使うのだろうか。いや、そ

          最後の切り札