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ありふれたもの?

前回、「誰の身の回りにもごく普通に存在する、ありふれたものが実は特別だった」と予告しました。
ずばり、それはです。

地表の70%、人体の60%という支配率!
サントリー社のキャッチコピーに
「水と生きる」というのがありますが
われわれはまさに「水と生きて」いるのです。
水の仕組みをすべて解明したら、ノーベル賞の呼び声も高いらしいです。

血液だって汗だって水ベースです。
水なしに私たちは生きていけません。
進化論(私はまともに信じちゃいませんが)によると
人間の大元の祖先は水中にいたということになってます。

水の特性

水の特性のひとつとしては、いろいろなものを溶かせるということ。
塩水、砂糖水なんて代表選手ですね。
われわれの体の中にある細胞なんてのも60兆個ほどありますが
水の上にプカプカ浮いているようなもの。
鉄ベースの血は全身を水を介して巡り
汗は体温調節のため。99%は水だが、残り1%には食塩、尿素、アンモニア、乳酸などが含まれる。
汗臭いのは汗そのものの臭いではなく、それに細菌がはたらくため。
人間には数百万の汗腺があるけれど、犬は暑くなるとハーハー。
その汗腺は足裏の肉球の部分にしかなく、湿気を帯びた呼気を吐くことで体温調節している。

水の一番特異な点は
氷になったときに水に浮くということ。
水は氷になると密度が小さくなるからだ。体積も増す。
水は4℃(正確には3.98℃)で分子がギュッと集まって密度がもっとも大きくなる。(固体の鉄球は、ドロドロに溶けた銑鉄には沈む)

水は液体としては異常に沸点が高く(メタンは-164℃)、0℃で凍ります。
100℃のあいだに固体⇒液体⇒気体で遷移する物質も水ぐらいです。
氷点下でも凍らない水というのもあり、それは過冷却水と呼ばれる。
これは家庭でも作ることができるという。

それと、水とお湯を同時に冷凍庫に入れると、お湯の方が先に凍ります。
これをムベンバ効果といいます。(私は〝お湯、お先にどうぞ効果〟だと呼びたい)

水を元にした発明

「水で走る自動車」が、発明されかけたことがあります。
〝スタンリー・メイヤーの発明〟がそれで
彼はアイデアを特許化したあとで出資者を得て研究を進め
1998年に試作品の完成まで漕ぎつけましたが、そのお祝いの席で出されたジュースを飲んだところ、急に苦しみだして死んでしまいました。

石油メジャーによる謀殺の可能性も否定できませんが、水はエネルギーポテンシャルがガソリンよりもかなり低く、バッテリーからのエネルギーを大量に食うのです。
水を電気分解して、水素を分離してエンジンを燃焼させたとしても、です。

タロットに絡めて

ところで、タロットカードには4大元素というのがあり
火はワンド(杖)、地はペンタクル(金貨)、風はソード(剣)、水はカップ(杯)の表徴として捉えます。
4大元素の特徴は下に示す通りです。

4大元素 
     地 
     風
     水

対応誕生星座
火  おひつじ座
   しし座
   いて座
地  おうし座
   おとめ座
   やぎ座
風  ふたご座
   てんびん座
   みずがめ座
水  かに座
   さそり座
   うお座

火の基本
   理想、直観
   情熱、始まり
地の基本
   現実的、物質
   お金、肉体
風の基本
   制限、思考
   言葉、情報
水の基本
   感情、愛
   感性、芸術

それぞれの性質
火  衝動的、能動的
地  現実的、受動的
風  論理的、能動的
水  情感的、受動的

誕生星座より、私の属性は水です。
思い当たるフシがいくつかありますが、皆さんはどうでしょう。
もちろん、人間全員がこのタイプに分かれるとは限りませんし、固定観念にするのは怖いことですが・・・。

まとめ

水は姿形を状況状況によって変え、私たちの生活になくてはならないものです。
私の母は数年前、脳梗塞を発症し、毎朝コップ一杯の水を飲むように医師から勧められています。
これは脳血管の血流を良くするためです。
昨今、熱中症対策に「のどが渇いてなくても定期的な水分補給を」というのは、もちろん脱水症状を防ぐためでもあるでしょう。

変幻自在の、また、謎だらけの水とどう付き合いますか?


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