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報酬系

扉の写真はモモイロペリカンのカッタ君。
山口県内の動物園で飼われていたものが、外へ飛び立つようになり
近隣の幼稚園で園児たちに囲まれている様子です。
人をまったく恐れず、触られても上に乗られても気にしなかったことから
一躍人気者となり、動物園協会から表彰もされ、映画まで作られました。
もうかなり前の話にはなるんですが…。

今回は動物ネタで10分以内で読み切れる内容になってます。

海亀を助けた浦島太郎は連れていかれた竜宮城で
 夢のような時を過ごしたのち
 地上へ戻ります。
 お土産(❓)に渡された玉手箱を海岸で開けると、太郎は一気に爺さん       へ…。

ワープ?

ワナにかかった鶴を助けたおきなは、老婆と一緒に生活していた  が、貧困の極みにあった。
ある晩、あばら家を訪ねてきた若い女性(つう)は、ひょんなことからはたおり機を使って織物を作ってくれるという。
一度二度、できあがった織物は高く売れた。
三度目、翁がつうの作業中に引き戸を開け、そこに見たのは自らの羽根で
はたを織る鶴だった。すっかり痩せ細ってしまっていた…。


①と⓶に共通するのは、人間側が動物を助けたことと
①では、「決して開けてはならない」と言われていた玉手箱を開け
⓶で、「決してはたを織っているところを見てはならない」のに見てしまったことです。

これは人間心理の逆を突いているようであり、物語を大きく展開させる要素となっています。
『○○してはならない』と厳しく注文をつけられればつけられるほど
何人かにひとりはそれを破る者が必ず出てきます。
⓶では、本来鶴の「つう」は翁夫婦のもとを去っていく。

①で、浦島太郎が玉手箱を開けて、一気に時間が700年も進んだという設定になっています。
そして太郎は何らかの報酬を得たいがために箱を開けたのだとも言えなくはありませんが、竜宮城で時を忘れたことの代償だったのかも知れませんね。


報酬系ということだけど
猿だかネズミだかに
「レバーを押していつもエサが出てくる仕掛け」と「レバーを押してもいつもエサが出てくるとは限らない仕掛け」ふたつを用意します。
それで「いつもレバーを押すようになる」のはどちらだと思いますか。

不定期に出てくる方だといいます。
出る出ない、どちらかわからないドキドキ感があるからでしょうか。
この原理はギャンブルにも応用され、パチンコ・パチスロでは「たまに勝つ」快感の虜になることで、ますますはまっていきます。

ある本には
『メールで嬉しい知らせがあったり、フェイスブックやブログに自分を励ましてくれる書き込みがあったりした嬉しい経験をし、その味を脳が覚えて、いつの間にかまた同じようなことがないかと確認したくなるのである』
とある。
報酬系の最たるものですね。

むしろ苦しむことの多い世間で、褒められたりすることは喜びにつながりますが、金銭的な報酬を得ること以外にも、快感を与えてくれるものを人は望むものでしょう。
排便排尿をした際に少し快感を伴うのも報酬系だろうし、カラダが「よくやった」と褒めてくれているようなもの。

私はこのnoteで「スキの数」が気にはなります。
全pvの二割ちょいぐらいですが、励みにはなる。
「スキ」を得たいがために記事を書いているワケではないが
誰かの目に触れることで思いを共有できればと思う。
コメントもたまに欲しいけれど。

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