LPIC レベル1、始めるよ!

 なんとかかんとかPythonの基礎試験は合格できまして、八月からは復讐を心に誓ったシステム監査試験が始まります。やることもないし、間にもう一つ資格やったらあ、と完全に手段と目的がごっちゃになっています。が、何度も言いますが、勉強やってりゃ時間は潰せます。クソゲー掴んだり、損切できなくて最後まで完走してしまったクソアニメについて憤慨と失意のうちに生きなくて済むので、それに比べりゃ、非常に有意義と言えましょう。
 その上、大人になると勉強したいけどしない人が増えてくるので、相対的な「やってる感」をまとえるようになります。実際、スキルレベルは大したことないんですけどね。それでも結構、資格によって私の実力をみんな高く見積もってくれます。学生の時と違って、社会人の勉強は結果だけじゃなくて努力も評価してくれるので、少し面白い現象です。
 そんな訳で、今は分からないことを分かるようにすることを趣味としています。その理念の結果が資格取得となっていて、あたかも哲学と倫理のような関係と言え、ませんか。そんな高尚なものではありませんね。 
 で、私の分からないことは非常に多く、公開鍵暗号方式やプログラミングなど多岐にわたります。そういうの、側で知っててなんとかなってたのでなんともしなかったんですが、身をよじるように飲み込めば、嚥下できなくもない、と知ったのは最近のことです。もう少し訳わからなく言うと、分からないことを認識して、「えいや」っとずっと同じことを考えていると、いつの間にか知ってる側に立っているような感じです。自分の現在の「分かっていない」自力と、そこから引き延ばしていって未来の「知っている自分」にアクセスするような感じ、と付け加えてもぼんやり過ぎてあんまり理解の促進にはならんすね。
 では、もう一つ例えてみます。
 データリンクレベルでは、宛先や送信元以外の情報である中身は「データ」として一緒くたにされてハブ間をやり取りします。でも、その先の取り扱いには同フレーム内の「タイプ」に託して次に渡します。この動作は、とりあえず、自分がいるレイヤ(つまり、自分の理解の限界内)で、自分ができることを精一杯やって、その先に送る、と理解できます。このネットワークにおける、次への期待(あるいは、指示)としてフレームに「タイプ」を刻み付けるフレームワークをそのまま流用し、私は自分の勉強と解釈しています。イーサネットのタイプも然り、その内容はもっと広い世界を、例えばハブを超えたルータについてのレイヤに対しての記述があるはずです。そして、「次」が一緒くたになった、けれどもイーサネットフレームの大多数を占めている中身をきちんと処理するはずです。
 未来の私はきっとそれを受け取って、しかるべき処置ができるはず、という期待と誤解が基盤にあります。
 と、いう訳で、次の一か月は何度やっても理解できないリナックスです。私ならきっとできる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?