40代から始めるプログラミング④~神の毒

 プログラムを独学で始めることになり、二週間が経過しました。「今Pythonやってんだ」、と話した知人たちからは、口をそろえて「独学は無理っしょ」と言われます。
 知ってるよ、それくらい。しかし、金もないコネもない、ともなれば選択する余地もなく、独学になるでしょうが。
 私のプログラミングの歴史は、そのまま挫折の歴史です。CとHTMLが書き連ねられたその歴史書にはたしてPythonは……、その動向が気になるところです。
 さて、前回までは『やさしいPython入門』が入力内容と違っていたので一旦保留。そして『Pythonチュートリアル』に突入しましたが、あかん、殺意が漲っています。任意引数? アンパック? 当たり前のようにプログラミング用語が出てきて、それが所与のものとして扱われています。所与してねーって。
 あ、やば。なんか負けフラグが見えている。現状で、私の敗北の歴史書の新たな1ページに「Py」までタイプされています。
 しかし、私の信条は、失敗前提のトライアンドエラー上等、それを体現化する不撓不屈を旨としています。
 今回のプログラミング言語習得計画のPDCAループでは、いきなり躓いてしまいました。しかし、私はすぐに立ち上がって考えます。よくよく考えたらPDCAなんて、会議室でふんぞり返っているお偉方の思考方法です。我々現場の人間が回すのはOODAループです。
 以下に、私が手掛けたOODAループを述べる、あ、もう論述はしなくていいんだった。
 OODAループは複雑、曖昧、不確実な要素に満ち満ちている現場での意思決定手段です。観察(Observe)⇒状況判断(Orient)⇒意思決定(Decide)⇒実行(Act)⇒最初に戻る、のループです。同様なPDCAループでは、Planのように長考が考慮されている尺感です。しかし、現場では迅速な意思決定が必要なため、拙速であっても「速さ」が貴ばれる局面が多々あります。分かりにくく言うと、AGIが最重要なステである「ファントム・ブレイブ」みたい、ということです。トロッコ。要は、現場用の意思決定手法の一つってことです。
 このOODAループによって負けフラグからの逆転を狙います。
 では、以下が現状です。

・観察(Observe):購入したどの参考書も言葉が難しく入ってこない。Python、というかもっと大枠のプログラミングに関する素養が足りていない。
・状況判断(Orient):プログラミングそのものの素養を涵養をせず、このまま学習していたら理解と実体の乖離、及び飽きによって空中分解必須。
・意思決定(Decide):プログラミングそのものの学習を実施する。ただし、プログラミングそのものの学習と並行でPythonも実施。これはプログラム一般を学習しても机上の論理の詰め込みでは、上記の空中分解のリスクは回避できない為。
・実行(Act):Pythonの参考書を、別途購入。今回の主軸はPythonとともにプログラムのいろはも交えたものとする。

 と、いう訳で、必要なのは、新たな参考書です。
 再び参考書を探して(業務時間内に)東奔西走。条件は、200円の棚にある、という厳しい条件の為、A店にはない、B店にはない、と捜索の旅は非常に困難を極めました。
 しかし、私の学問に対する真摯な態度、そして、この時間も給料もらっているんだ、という余裕によってついに理想の参考書を見つけました。
 それは、コーリー・アルソフ著『独学プログラマー』です。
 これはちょうど良い。いきなりif-elseを使う『Pythonチュートリアル』みてーなやつと違って、懇切丁寧に教えてくれる。ありがてー。
 独学は大変ですが、自分でやり方を試行錯誤できる分は有利な点ですね。今回は、とりあえず手に取った参考書から始めてみましたが、どれも理解度が合わなかったんですが、それにより自分のレベルを推しはかることができました。もう少し『独学プログラマー』でレベリングしてから最初の本に戻ろうと思います。

setback = input('どのプログラム言語ですか?:')

set_back= str(setback)
if set_back == 'C':
  print('3日で諦めました!')
elif set_back == 'HTML':
  print('二週間ほど手を付けました!')
else:
  print('手を付けていません!')

どのプログラム言語ですか?:C
3日で諦めました

 そんな訳で、入力値によって私のプログラミングの挫折の歴史が紐解けるコードを書いてみました。HTMLは二週間ほど手を付けました!

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