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パチスロ怖い話し1


本日は趣向を変え、あの頃は良かった…の代名詞4号機時代の懐かしい昔話。


パチスロ関連の話は脚色された話しも多く、実際より物凄く大きくなっていたりすることがかなり多いのだけど私が書く話は正真正銘の現場話し。ヤラセよりもヤラセっぽいリアルなお話。


爆裂AT機時代、当時の保通協の検査では順押しフリー打ちでの機械性能検査であった事もあり、押し順ナビに従った時の機械割が跳ね上がるAT機が検査を通り猛威を奮っていました。

脅威の機械割135%越え。1万Gで10500枚の平均差枚数が期待出来る初代獣王から始まり「サラリーマン金太郎」「北斗の拳」「ミリオンゴッド」「コンチ4X」と数々の今や伝説となった爆裂機を排出し1日差枚数+5万枚(100万円)越えなど現在では考えられない程の鉄火場と化していました。

当然、それだけ「出せる」ということは吸い込みも激しく10万円負けなんかザラで一歩判断を間違えば奈落の底。消費者金融で首が回らなくなるなんて人たちも大勢いました。

そしてそれだけの市場には当然怖い人達も集まる。
そんな怖い話。

私が通っていたスロット専門店が14台ある島娘と南国育ちに毎日設定⑥をそれぞれ1台ずつ投入していて席にさえ座れれば14分の1で設定⑥に座れる状況でした。


14分の1の椅子を巡って鼻息荒い男たちが毎日大運動会を繰り広げていたのだけど、投入に法則性はないわけで単純に判別に1万円使うとするなら14万円で1回座れる訳です。

↑ここがパチスロによくある罠。美味しく見えて全員負けるような仕組みになっている事もよくある。
(細かく言うと判別に1万円は使わないように打ち手も色々工夫していたり)

南国育ちの設定⑥機械割は約114%で平均約+7万円ほどで私の中では論外だったし、何より競争率がエグい。こういった熾烈系の争いは絶対的に避けていました。少し考えればわかりそうなものですけど、店もしたたかでたまに2台投入してきたりストックを飛ばして割数抑えてきたりとあの手この手の工夫を凝らし客を惹きつける。


客同士のバチバチも凄く5人程のグループが3つ。単独のプロも30人くらいはいたんじゃない?という感じだけど常連同士はそれなりに揉めずに過ごせていたんですが…そこにある日突然やって来た2人組。

他の常連をすごく敵対視した感じでとにかく目立つ。パーマにサングラスでどういう経緯か詳しくは分からないんですが、常連に目の敵にされていて本人達も常に臨戦態勢。

私は両機種とも狙ってなかったんで直接関係なかったんですが……常連の若いヤンキー兄ちゃんが怖いお兄さま(本職)を召喚。ある日の夕方、南国育ちの設定⑥をゲットして調子良く打っていた2人組のところへ……ヤンキー兄ちゃんに先導されて現れたお兄さま(本職)は湘南乃風の若旦那がさらにデカく怖くなった風貌で上下白のジャージにサングラス…ヒゲ…金のネックレス…たくましく太い腕…実戦でしか培われないであろう危ないオーラがビキビキ😱


なんの躊躇もなく2人組の所に歩いて行き足元に3箱積んでいたドル箱をガシャーンと蹴り飛ばし2人組の座っていた椅子に物凄い勢いで後ろから体当たり(手は使ってないよって感じで)静まりかえるというか…音は騒がしいのだけど、ただならぬ状況に思わず周囲で打ってた人間たちも手が止まる。

真後ろで仁王立ちのお兄さまに一瞬でも顔を向けることなく下を向いたまま静かに立ち去る2人組……

お兄さま「オイ、拾って換金して来い」

ヤンキー「ハイッ!」

お兄さま「チョットでも顔あげたら便所連れてったろ思ってたけど面白ないな明日も来てたら連絡しろ」

ヤンキー「お願いします!」


怖すぎるだろーーーーーーーーーー!!!!!
とその日その現場にいた人間は誰もが思った。

しかも次の日からそのお兄さまは遊びがてら通って来られるようになりそういう人種(本職系)の方たちとは人生で絶対に関わらないと決めていた私はその人が来てると分かったら店の半分以上真反対、別の区域でしか打たないことを徹底していた。

自分で言うのもなんだけど友達も多くて目立ってたしなんだか声掛けられそうな気配がしてたのよね。


それから1週間ほど経った日……思わぬ展開に(涙)

そのお兄さまは根っからの地元ヤンキー気質らしく、慕ってる素人衆(ヤンキー)もかなり多く…なんと…私の友人が「シゲちゃんがあめチャンとチョット話したいって言ってるから帰り少しだけ時間とれん?」ってウソだろーーーーーーーーー!ぜってーーーーー嫌だよーーーー!!!!僕おうち帰るーーーー!!!!と正直思いましたが……当時怖いもの知らずな勢いがないとやっていけないような風潮というかそんな空気があり「別にいいよ」って感じでお兄さまのご自宅へ向かうハメに😭


「シゲちゃんいい人だからとか、すぐ帰るからとかチョットでも面識あった方がいいからとか」色々言う友人でしたがそんなんどうでもいい……頭に入ってこんし1秒でも早く帰るしかない…。


友人はその地域で飲み屋を経営していてそこの常連さんからの付き合いで仲良くしてるらしく砕けた感じの接し方だったのだけど……上半身裸で全身いっぱいに書かれたお上手な絵。お茶を出してくれる奥さま。室内犬のミニチュアダックスフンドが2匹飼われているのだけどその犬小屋を一生懸命掃除して「またいつでも呼んで下さい!」と元気に応えてるこのまえとは違うヤンキー兄ちゃん。


すべてが早く帰りたいと思わせる。


そしてシゲさんの第一声「あんたパチスロうまいらしいね?明日設定⑥どこ入る?」

………ただただ怖い。こんなに答えを間違えれない深い質問が私の人生にかつてあっただろうか?😭


あめ「いや、それはさすがに分かりませんよ」


シゲさん「なんで?いつもスゲー勝ってるらしいやん」

あめ「いや、チョット説明難しいんですけど…簡潔に言うと最初から当たり台座ってることって20%くらいで外れた後がウマイって感じなんですよ。設定⑥投入はランダムに近いんで予想はそこまで当たらないんですよね」


シゲさん「へーそんなもんなんや」


あめ「はい、そんなもんですね」


シゲさん「んなら今からパチンコ屋に電話して俺が明日どこがいいか聞いてやるね」


あめ「いや、それは……チョット厳しいんじゃ」


そしてホントに何軒か電話して色々聞いたり女紹介してやるから設定⑥の台にライター入れとけとか冗談なのかなんなのか分からない迷惑電話をかけて遊ぶシゲさん……意外とおちゃめで楽しい人だ……スゲー怖いけど。


重々失礼のないようお邪魔してその後も付き合いが広がらないように細心の注意を払っていましたが、最初にカツアゲ気味に手にしたあぶく銭を店に全部還元したくらいからスロ専に来られることもなくなり、無事にことなきを得ました……が当時は暴対法もまだまだでパチンコ屋にはこういう話が山ほどあり「揉め事をいかに避けるか妬まれないようにするか」もすごくすごく大事なことでした。ホントに空のドル箱が大谷翔平の豪速球くらいの勢いで飛んでくる店もありましたから。GODの島全員本職の店とか…


まだまだありますよ…怖い話。














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