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リーダーシップとはなに?

今朝、リーダーシップとは何か?というそもそも論が話題になったので。
今のところの僕なりの解釈を。

1.「リーダーシップ」のあいまいさ

「あの人はリーダーシップがない」「リーダーシップをとれるようになりたい」といったことを相談されることがあるのですが、この「リーダーシップ」という言葉、なかなかの曲者なんです。

なにせ、対象となる集団の常識(文化・社風)とか、その人の地位、周囲の人の地位、それが話題になったケースetc… いろいろなことによって、使い方や意味あいが異なるんですね。でも何となく通じてる感じがするのでよく使われる。

あいまいな概念である以上、それを狙って伸ばすなんてことはかなり難しい。

とはいえ…難しいと言っているだけでは困るので、汎用性の高そうな要素を考えていくと…

リーダーシップとは、
①出来上がりの姿を持ち ②周囲に問題提起し ③決定し ④周囲を納得させて ⑤周囲を動かす 力です。

僕としてはそういうことにしてます。今のところは。
以下、この定義のもとに話を進めます。

2.飲み会リーダーシップ

「今のところの定義」を飲み会の後という具体例で説明してみます。

ケース:友人たちとの飲み会、1次会が終わって会計も終わり、居酒屋の外でなんとなく集団でたまっている。
①出来上がり像をもつ
  (通行人やお店の邪魔にならないよう、場所を移動させよう)
  (この楽しい空間をもう少し続けたい)
②周囲に問題提起し
  「二次会行く人ー?」「どこいくー?」 
  周囲「行く~」「カラオケ行こう~」
③決定して
  「そんじゃカラオケで。いいねー?」
④周囲を納得させ
  周囲(うなづく)
⑤周囲を動かす
  「はい、移動!!いくよー」

こういうイメージです。周囲にあまり意見を聞かないトップダウン型のリーダーシップだと、

①出来上がり像をもつ(同じ)
  (通行人やお店の邪魔にならないよう、場所を移動させよう)
  (この楽しい空間をもう少し続けたい)
②周囲に問題提起し③決定して④周囲を納得させ⑤周囲を動かす
  「二次会カラオケ行くよ!はい!全員移動!!」(ぞろぞろ)

…と、複数段階を同時にクリアしている気がします。
「④周囲を納得させ」については、「その人が言っているならOK」となっているケースで有効。(腹落ちはしていないかも…)

*二つの形を例示しましたが、優劣というより、ケースバイケースだと思います。
*動き出したとして、全員が無事にカラオケにつけるとは限りません。その進行管理を僕は「マネジメント」と呼んでいます。

3.補足とまとめのようなもの

以下、「リーダーシップ」とはこの5つの要素でなると定義して進めると…

こういった形のリーダーシップは、必ずしも組織中の役職や権限に拠りません。一方で②問題提起 ③決定 ④周囲を納得させる ⑤周囲を動かす の4つを円滑に動かせるためには、周囲への影響力が必要になります。役職や権限は影響力の源泉の一つですからリーダーシップを取りやすくはなるはずです。直接の役職や権限が小さい場合は、他の形で影響力を持つことでリーダーシップをとりえます。

なんにせよ、上記の5つの要素をそれぞれ高められれば、いわゆる「リーダーシップ」につながるのではないか…と考えています。

…今のところは。

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