#3 低遅延(3日目)

ビジネスをスタートさせる、初期の段階では潤沢に資金がないことが多い。自分をはじめとしたメンバーに支払う報酬も0からスタートすることも珍しくない。

利益が立っていないのだから、報酬など支払えない。至極当たり前のことであるが、プロジェクト自体の進行速度に影響を及ぼす。

サラリーマンにおいては、毎朝起きたくなくても起きて、聞きたくもない上司の話を聞いて、顧客からの理不尽なクレームに耐える。これを可能とするエネルギー源は給料というカネだ。8時間の勤務が終われば必然的に権利を獲得することのできるカネだ。

お金が貰えるからある一定のタスクをこなすことができる。それがサラリーマンという人間。

つまり、プロジェクトの初期の段階で、メンバーがエネルギーをもってできるかどうかは、メンバーひとりひとりがが主体となって、プロジェクトの可能性を見出し、カネ以外のエネルギーを生み出すかどうかにかかっている。

初期の段階が一番プロジェクトメンバーの人間性が出るといっても過言ではない。毎回、タスクが遅れるメンバーがいれば、能動的にタスクを作り出しこなすメンバーもいる。前者はある程度能力があったり欠かせないメンバーだったりする。一方後者は、路線が若干ズレがちなメンバーだったりする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?