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PRINCESS PRINCESS「Diamonds」

今日の曲は、PRINCESS PRINCESSの「Diamonds」。

作詞・作曲は中山加奈子、奥居香。

プリンセス プリンセスは、1983年にTDKレコード主催「TDKレディスバンドオーディション」によって結成された5人組ガールズバンド。

応募条件は15歳から18歳の容姿端麗な女性で、応募総数1400人あまりの中から各パートごとに最終オーディションが行われ、選出されたのがVo.Gt.岸谷香、Gt.中山加奈子、Ba. 渡辺敦子、Key. 今野登茂子、Dr. 富田京子の5人。

1983年4月から、西日暮里で合宿生活を送りながら、1984年3月21日、当初は「赤坂小町(あかさかこまち)」 というバンド名で、TDKレコードからシングル「放課後授業」でデビュー。

しかし、事務所が与えるアイドル的な仕事に違和感を覚えたことや音楽性の違いから、1985年に所属事務所をTDKレコードから音楽座へと移籍し、バンド名を「JULIAN MAMA(ジュリアン・ママ)」へ改名する。JULIAN MAMA時代はシングル、アルバムのリリースは無かった。

そして、1986年5月にバンド名を「PRINCESS PRINCESS」へと改名し、ミニアルバム『Kissで犯罪(クライム)』でCBSソニー(現:ソニー・ミュージックエンタテインメント)から再デビューした。同年11月、所属事務所であった音楽座との意見の相違などもあり、音楽座との話し合いをへて音楽座からシンコーミュージックへ移籍する。当時メンバー内では、部外者が作曲した作品をリリースすることについての抵抗がかなりあったらしく、1987年以降はメンバー自身が作詞・作曲した曲をリリースすることにこだわり続けた。

そういった経緯の末、1989年4月に7枚目のシングルとして「Diamonds」がリリースされた。

この曲は所属レコード会社でもあるソニーの「オーディオテープ」CMソングとなり、オリコンシングルチャートでも初登場2位を記録。いくつかの作品に阻まれながらも登場7週目にして自身初の1位を獲得。最終的にはミリオンセラーを記録し、同年のオリコン年間シングルチャートでも1位となった。2位は次作「世界でいちばん熱い夏」であり、1位・2位を独占する形となった。

この大ヒットとともに一躍トップアーティストの仲間入りを果たし、人気は頂点に達する。

オリジナルキーはホ長調で終盤はヘ長調に転調が気持ちいい1曲。

作曲者でボーカルの奥居香が当時交際していた男性の家に新年の挨拶に行った際、彼の両親から思いがけなくお年玉を貰い、幸せな気持ちになった帰り道にモータウンのリズムとメロディーと曲構成が浮かび、帰宅後MTRに向かって曲を仕上げたという。そのため、仮タイトルは「お年玉」だった。

歌詞に出てくる「針」というのは、当時まだ使われていたアナログレコードの針のことであり、「ブラウン管」は、テレビのことである。ヨロシクはギリギリ分かる世代だが、時代を感じる歌詞がなんとも感慨深い。

この曲は際立つリズムがやっぱり好き。全体の音をドラムによって引き立てられるよう演出されてるかのようにメロディの構成を大きく支えているように感じる。

プリプリはボーカル以外の全員がコーラスとして参加しているのも大きな魅力のひとつ。明るく強い同調性を感じさせる曲の中に、それぞれに違う音色がほのかな憂いがあるように思うときがあって、人それぞれ個性って違うなという人間らしさを感じさせてくれる。

ダイアモンドのようにいつまでも輝き続けている、とつい言いたくなるそんな名曲だ。


今日の写真は、漫画『宝石の国』の1コマから。

この漫画はホントにすごい。

日本が誇るの文豪たちのエッセンスを感じるような文学的なセリフを交えるキャラクターたちの個性がありつつ、星新一のようなSF的な世界観とシンプルかつ美麗な絵柄で、現代で圧倒的に流行っている無慈悲なストーリー展開で見るものの心をグッと惹き付ける。

この漫画に出逢えたことはとても幸運なことだ

シンシャクッソカーワイー


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二軍のプレイリスト


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