見出し画像

菊池桃子「Mystical Composer」

今日の曲は、菊池桃子の「Mystical Composer」。

作詞は佐藤純子。作曲は林哲司。

最近、千鳥の「相席食堂」でも話題の80年代を代表するアイドル、菊池桃子。

桃子という名前の由来について本人は、「"桃"は、古来中国では不老長寿をもたらす実であるという伝説があり、とても大切な果物とされていたことに因み、みんなから大切にされて愛されるようにという意味で名づけられた」と話していたことがある。

菊池の叔母が青山で飲食店を経営しており、レジ横に家族や親族の写真を飾っていた。たまたま来店していた音楽関係者がその中の一枚、菊池が微笑んでいる写真に目を留め、その場で菊池の名前や年齢、事務所に所属していないかなど身上を聞いたという。叔母を介し、後日スカウトされる。芸能界入りに関して、菊池の父は学校に行かせること・学業に支障が出ないスケジュールであることを条件とし、本人の希望を優先に承諾した。

元来、大人しい性格の菊池が芸能界に興味を示したのは「見てみたいと思った」程度の好奇心からなる軽い気持ちであり、芸能界に対して強い憧れや目標とする芸能人が存在したわけではないという(考古学者になることが長年の夢であった)。デビュー以前、度重なるオーディションに「自分には向いていない、辞めたい」と思ったと後年、述懐している。

1983年10月、『学園バラエティ パンツの穴』に生徒役で出演し、芸能活動をスタート。1984年3月、映画『パンツの穴』でヒロインを演じて注目される。同年4月、『青春のいじわる』でアイドル歌手デビュー。キャッチフレーズは「It's Real Fresh 1000%」。第26回日本レコード大賞新人賞受賞、日本レコードセールス大賞女性新人賞受賞。

清純派アイドルとして人気を博し、1984年に出した3枚のシングルを大ヒットさせ、初アルバム『OCEAN SIDE』はヒットチャート1位になった。1981年に設立されたバップレコードの売上げを大きく伸ばし、テレビ局、映画会社は"ポスト聖子"として1985年の"超目玉アイドル"と見なし、テレフィーチャー『卒業』の製作を決め、東映は小柳ルミ子級のギャラを提示し主演映画の交渉に当たった。

1985年に行われた日本武道館でのコンサートは、武道館においては当時の時点で最年少公演記録となり、観客動員数は二万二千人超え、ビートルズの公演のを抜いた。九段下駅から日本武道館へと長い行列が出来、話題になった。入場できなかった観客も一万人超とされ伝説となっている。

今回の曲「Mystical Composer」は、1986年6月25日に発売されたアルバム『ADVENTURE』に収録されている。ちなみに「Mystical Composer」を直訳すると、「神秘的な作曲家」。

アルバムのジャケットのように、夕暮れの海が瞼の裏に映るようなメロウ漂わせるスムースなグルーヴ。

菊池桃子の儚げな声が楽曲に非常に合っていて、海を優雅に泳ぐ美しい少女を時間が止まったように遠目で見つめている、そんなことを想像させる。

そしてサビがめちゃくちゃいい。押して寄せる波のように、メロディが繰り返される度にどんどん引き込まれていくように夢中になる。

秘められた夏のロマンス、なんて言葉もつらつらと出てしまうような幻想的な世界をあなたに。


今日の写真は菊池桃子。

いつのものかは分からないが、めっちゃかわいいね。


✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

二軍のプレイリスト



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?