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久石譲「深海牧場」

今日の曲は、久石譲の「深海牧場」。

作曲は久石譲。

久石 譲(ひさいし じょう、1950年12月6日 - )は、日本の作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト。本名は藤澤 守(ふじさわ まもる)。

長野県中野市出身。長野県須坂高等学校、国立音楽大学作曲科卒業。久石譲の名は、大学在学中に友人と話し合った結果、当時活躍していたクインシー・ジョーンズの名前をもじり漢字に当てたものに由来する。

映画音楽を中心に手掛ける。特に宮崎駿監督作品においては、『風の谷のナウシカ』以降、『風立ちぬ』まで29年間すべての長編アニメーション映画の音楽を手掛けている。また、北野武監督作品においても、『あの夏、いちばん静かな海。』から『Dolls』までの7作品の音楽を手掛けている。

ソロ活動も行っており、多数のソロアルバムをリリースしている。これらのアルバムでは、指揮・演奏・プロデュースも手掛け、ジャンルにとらわれない独自のスタイルを確立している。また、一部の楽曲では、自らボーカルを担当している。

ミニマル・ミュージックの旗手として、現代音楽から出発。ポップスの世界を経て、2009年からは本籍をクラシックに移し、「時代や国境を越えて聴かれ演奏される音楽を創作したい」と語っている。一方、映画音楽については「そちらをやめると言ってるわけではないよ。"久石に音楽を書いてほしい"と望まれるのは、作家として最高の喜びですから」と語っている。

『もののけ姫』の音楽を担当する際、宮崎駿の熱意に圧倒された久石は、作品の重い世界観を表現するために複雑なオーケストラ曲を本格的に書くことで応えたという。結果、映画音楽としては異例の2年を費やす労作となった。サウンド&ヴィジュアルライターの前島秀国は、この作品が久石にとって大転換点になったと指摘している。

古参のMacintoshユーザーで、80年代から愛用している。90年代の中頃から音楽制作に使い始め、当時はVisionを使用していた。のちにはFinale、Logic Proなどを使用するようになる。

絶対音感は持っていないものの、幼少期にヴァイオリンを習っていたことから、「ラ」の音に対してはほぼあるため、頭の中で「ラ」を鳴らしてそこから音楽を組み立てるという。

『水の旅人 侍KIDS』のメインテーマはロンドン交響楽団の演奏により録音されたが、三管・85人編成の大規模なオーケストラ曲を書くためにマーラーの交響曲第5番のスコアを参考にした。その際、指揮者でもあったマーラーの楽曲は譜面上では心配に見える部分も実際に音にするととても良く、机上の作曲とは全く違うものがあることを痛感し、指揮に関心を持つようになった。

自身の映画音楽の教科書としてスタンリー・キューブリックの全作品を挙げ、「我々がキューブリックから学ぶべきいちばん重要な本質は"映像と音楽が対等であること"」「迷えばいつもキューブリックに戻る、という感じですね」と述べている。また、映画自体も別格としており、最も尊敬する映画監督であるという。その他に好きな映画として『ブレードランナー』と『セブン』を挙げている。

映画音楽の分野で好きな作曲家としてニーノ・ロータ、ヴァンゲリスなどを挙げている。

歌手の麻衣は長女。『風の谷のナウシカ』では当時4歳の麻衣が劇中曲を歌っている。

今回の曲「深海牧場」は、2008年7月16日にスタジオジブリレコーズから発売された『崖の上のポニョ サウンドトラック』に収録されている。

約90名の3管編成・フルオーケストラによる演奏によって収録された楽曲たち。

「深海牧場」は作品の1番最初にポニョがいる海の中のシーンで使用されている。

"雄大"という文字がふさわしく感じるほどの圧倒的な演奏によって、海の広さや深さ、ポニョがいる場所の神秘的な様子を見事に表現されている。

またコミカルなシーンにも対応した軽快な場面もあり、本曲を聞くだけでひとつの物語を感じることができる。

今日の写真は、魔法の薬によって魔力がMAXになったポニョが宗介に会うために、津波となって海を駆け抜けているシーン。

『崖の上のポニョ』という作品は映像のポップさによって騙されがちだが、結構恐い話だと思う。

半魚人の女の子を助けてことによって、災害となって追いかけてくる。

そういった恐ろしいことを無視して話が進んで行くので楽しく見られるのだが、正気になって見たらもはや怪談のような不気味さ。

こんな世にも奇妙な話を、日本全土で爆発的に人気を得たのだから宮崎駿のアニメの力は本当にすごいと思う。

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