新しい時代のビジネスパーソンは誰をベンチマークすべきか

「個の時代」と言われて久しい。

既に「個」の才能に世界中のお金や機会が集中し始めているが、今後もその流れが続くのは間違いない。我々のような知的労働者、知的労働で価値を提供する法人企業は「個」の時代において、どう行動していくのが時代の流れにマッチするのだろうか。

これまでの数十年、法人企業やビジネスパーソンはGoogleやApple、Facebook、IBMやGE、トヨタのような世界的大企業、ジャック・ウェルチやスティーブ・ジョブズ、孫正義、最近ではザッカーバーグやSnapのエヴァン・スピーゲルのようなカリスマ経営者を参考にしてきた。

しかし、企業以前に「個の才能」が大切になり、組織や仕事のあり方が変わっていく時代において、当然、最適なベンチマーク対象は変わっていく。

そんな中、だらだらとYouTubeやテレビを観ている中で、これからの5年、10年、ビジネスパーソンや法人企業は芸能人をベンチマーク対象にするのが良いのではないか、という仮説が浮かんできた。

彼らは「個の才能」を活かし、ビジネスパーソンが10年、100年かけて稼ぐお金をたった1年で稼ぐ。さらに、例えば、ミュージシャンの中には音楽業、俳優業、テレビやミュージカル出演など、パラレルなキャリアを実現している人もいる。

ビジネス業界において実現しようといま議論していることを、芸能人たちはここ数十年、既に実践してきたのではないだろうか。

キャリアの築き方、時代の変化の捉え方、創造的な作品の作り方、マーケティング・PRの方法、情報発信の仕方、ファンとの関係の築き方、業界内や周囲との人間関係の作り方、資本の獲得方法、収益の上げ方、、、世界的な企業、カリスマ経営者よりも彼らから多くのインスピレーションを得られる時代になってきている。


そんな仮説を持って、LINEブログやInstagramで芸能人を大量にフォローし、音楽業界やミュージシャンの動向を把握しようと新書『ヒットの崩壊』を読み始めた。

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