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【新しい波24】(オーディション編)

おつかださまですっっっっっっっ!!!


右肩、左肩、塚田ぁぁあああ!!!



突然ですが皆さんは【新しい波】という番組をご存知だろうか。


今日は※新しい波24についての話をします。



※新しい波24

お笑い界のビッグスターは8年ごとに誕生するという
「お笑い8年周期説」に基づく、
次世代スター発掘プロジェクト『新しい波』。
第1弾の「新しい波」では【めちゃ×2イケてるッ!】という
大番組が生まれ、8年後の第2弾の「新しい波8」では
【はれるのトびら】が生まれた。
それの第4弾が「新しい波24」である。

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これは僕らが芸歴2年目の寒い冬の話である。



新しい波のオーディションの話が来た。


この番組は『若手芸人』限定のオーディションで年齢制限があった。


たしか30歳以下限定。


そして発掘番組の為、知名度の無い売れてない芸人にとっては大チャンス。大ちゃんす。大ちゃん。


しかも8年に一回しか無いオーディション。


吉本のみならずもちろん他事務所からも若手の猛者たちが集まってくる。



「この番組に出れれば行く行くは、ナインティナインさんや、キングコングさんの様になれる」


誰もがそう思い気合いを入れて準備していた。



オーディション当日。

東京テレポートからフジテレビまでを歩く道中に出会う人全員がライバルに見えた。


「こいつには勝てそうだ。」


「あっ、なんか見たことあるなこの2人。やばいな、有名な若手かっ!?」


そんな落ち着かない気持ちのまま途中のコンビニに寄り、おにぎりと飲み物を買った。



会場に着くと同期の知り合いや先輩達が何人かいた。


いつも話さないような先輩とも無駄に会話して気持ちを落ちつかせた。

(先輩!あの時は無駄に会話してすみません!)



おにぎりを食べ、衣装に着替え、髪型を整えて、喫煙所で一服した後に、最終確認のネタ合わせをする。



いつ呼ばれるか、ドキドキしながら控え室で待つ。


ドクッ、、


ドクッ、、、



ドクッ、、、




ドクター、、





ドクタースランプ、、、


心臓の音がアラレちゃんへと変わった時


「ブラゴーリさん。」


呼ばれた。



横で顔を真っ青にしながら緊張してる大ちゃんに

「楽しもう!」


一言だけ言ってオーディション会場の扉をゆっくりと開けた。


中にはディレクターさんっぽい人と、ADさんっぽい人と、カメラマンさんっぽい人の計3人で意外と少なかったっぽい。ぽい。ぽい。ぽぽい。ぽいぽぴーーー(あやまん)


僕らはまず誰よりも大きな声で元気よく挨拶をした。

「芸歴2年目のブラゴーリです!!!宜しくお願いしますっ!!!」


今でもそうだがオーディションの1発目の挨拶はとくに大きな声で元気よく挨拶をする様にしている。


2人とも元気で明るいコンビ。


すぐにその印象をつけたいからである。


これだけは負けられない。どのコンビよりも元気で明るく。


そうする事で、「元気だねぇー」とか「うるさいねぇー」とかディレクターさんに言ってもらえればこっちのものだ。


するとディレクターさんはすぐに

「それではネタの方お願いします。」



あっ、、。


あっさりしている、、。



そりゃそうだ、朝から何十組ものネタを見てきてる。


おかしなやつなんていっぱいいるし疲れてるだろうし、1組1組構ってられないだろう。



そして僕らは漫才を披露した。


当時1番自信があったネタを全力でやった。


ネタが終わると、1人の面接官が言った。



「ブラゴーリねー!この前見たよ!」



えっ、、、?



知っててくれてる!!?



僕らは当然テレビには出た事も無かったし、無限大でも下から二番目のクラスだったし、なぜどこで!?



「えっ!なんでですか!?」

と聞くと、


「この前∞ホールでユニットライブしてたでしょ?あれ見に行ったんだよ!」

と言われた。


僕らはこのオーディションの少し前に同期で【トーキョールーキーコントライブ】というユニットコントライブをしていた。



その時に吉本の社員さんがテレビ局の人を何人か呼んでくれていたのだ。


それをたまたま見にきてくれた人が新しい波の面接官、、、。



これはいい、、、



運だ、、、



運がいい。


そしてディレクターの方が言った。


「ライブの時のコント凄い面白かったよ!」


ぼくらがユニットでやってたコントまで覚えてくれていた。


「ありがとうございますっっっ!」

そう答えたら、


「あのコント2人で出来ないの?」

とディレクターさんに言われた。


「出来ますっ!!」

僕らはすぐにそう答えた。


「じゃー次それ持ってきて」


、、、えっ?


次、持ってきて、、?


これは、、はっ!!!

2次オーディションだ!!!


2次オーディションに進んだんだ!!!


あっさりと決まった感じだから普通と思うだろうが、これは普通じゃない。



この時点で相当な数の若手芸人が落とされたはずだ。


このオーディションを受けた若手芸人は総勢

700組。



これを最終的に20数組にまで絞る。


なので基本的には1次の段階でバッサリといかれる。


予想としては2次に行けるのは50組程ではないだろうか。


いやもっと少ないかもしれない。


相当難関だが僕らは運が良かった。


ほとんどの芸人がここで落とされる中、僕らは残った。


ライブにたまたま見に来てくれてたディレクターさんが、たまたま新しい波を担当していて、何人かいる面接官の中で、たまたま僕らの時に当たった。たまたま。タマタマ。



本当に運が良かった。



そしてユニットでやってたコントを2人用のやつにし2次オーディションに持っていきネタを見せた。


するとディレクターさんが


「うんっ!やっぱ面白い!」

そう言ってくれた。


そしてその場でディレクターさんや作家さんと一緒にネタの細かい部分を修正したりしてネタが完成した。


「じゃこのネタを会議でみんなに見せて判断しますのでまた連絡させてもらいます。」



どうやらその全体会議で6人ほどいるディレクターさん達が各自持ち寄った芸人を見て判断して、最終的に新しい波メンバー20数組が決まるとの事。



どんなメンバーが残っているのか、、。


僕らは何番目くらいなのだろうか、、。


ドキドキとワクワクとロマンティックが止まらない。


2時オーディションを終えて数日後、実家の自分の部屋でくつろいでいた時に電話が鳴った。


ディレクターさんからだった。


緊張してすぐには出れなかった。


呼出音4.5回なってから通話ボタンを押した。


「お疲れ様です。塚田です!」



「あぁー、もしもしディレクターの〇〇ですけど、えぇーまぁオーディションの結果なんですが、」



塚田「はい!」



D「、、、、、まぁ残念なんだけど、、、」




塚田「はぁ、、」





D「通りました!」


塚「えっ!?、、、えぇーーー!!!」


D「受かったよ!おめでとう!」


塚「うっわぁーーー!!」


緊張から解き放たれて全身の力が抜けた。


あんまりこんな大事な電話でフェイク挟まないで欲しい。


それをやっていいレベルの話じゃない。


全然面白くない。



D「これから宜しくね!」

そう言われて


塚「ありがとうございますっ!!!頑張りますっ!」

と喜びで震えた声でお礼を言って電話を切った。


するとすぐに相方の大ちゃんから電話が掛かってきた。


大「もしもし塚田さん!?やったな!!!」


塚「おう!!やったな!!!」


興奮しててほとんど何を喋ったか思い出せないがとりあえず2人で喜んだ。


電話を切った後に冷静になり考えた。



「売れたかもしれない、、。」


冷静になってだよ?


興奮した状態じゃなく冷静になって考えてるのに


売れたかもしれない。


そう思えた。


後日オーディションで受かったメンバーが発表された。


24組だった。


700組から24組。


今思っても良く通ったなと感心する。



そしてそのメンバー24組がこちらだ!!!


画像1

画像2


売れないかもしれない。


みんなエグすぎ。



でも僕らば選ばれた!!!


あの新しい波のメンバーになれたんだ!!!


いつかナインティナインさんになる!!!


そう気合いを入れて、初めてのテレビ収録に向かうのであった。


初めての収録の話は後日。


読んでくれてありがとうっ!!!


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