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犬に選択肢を持たせると我儘になる?

犬に選択肢をもたせ始めたら犬が言うことを聞かなくなった。
犬がワガママになった。

そう思う人もいるかもしれません。

それ、本当に犬がワガママになったのでしょうか?

それまで選択肢を持たせてもらえなかった犬が選択肢を持ったら、それを“やらない”ようになるというのはどういうことか。

厳しい物言いになってしまうかもしれませんが…

それまでその犬は…
他に選択肢がなかったから、そうするしかなかっただけなのではなかろうか。
選べるのだとしたらこっちを選ぶ!
選べるのだとしたらこうする!
選べるのだとしたらやらない!
それが犬の本当の気持ちだったと云うことではなかろうか…🙄

都合の良いように犬のことを扱っていただけなのではなかろうか…🙄
犬に意見を言わせなかった、言っても耳を傾けなかったのではなかろうか…🙄
コミュニケーションで、信頼関係で動いていた関係ではなかったと云うことかもしれない。

…私は、そう思うのです。

だって、人と人だってそう。

犬は社会性を持つ動物なのです。

相手の意見に耳を傾ける、伝える、それはコミュニケーションの基本です。
嫌なら嫌って伝えるし、
嬉しいなら嬉しいって伝えるし、
意見が食い違ったら「じゃどうしたらいいかな」って考えるし、
往き来するのがコミュニケーションなのです。

犬に選択肢を持たせることによって、もし愛犬が言うことを聞かなくなったと感じたとしたら、私なら関係を見直してみます。
もしかしたら、それは骨の折れることかもしれません。

でも、愛犬がそれまでしていたことをしてくれなくなったなら、そこにはそれ相応の理由があるはずなのです。
そこにちゃんと焦点を合わせることで“関係”が前に進みだすのだと思うのです。

私は、愛犬とあーだこーだ意見をやり取りすることが楽しいです。
聞き入れてもらえなくて「くっそー!」と思うことすら楽しい。
聞き入れてくれたときに心の底から「ありがとう!」と思えることが嬉しい。
意見が合った時のシンクロ率を味わうのがたまりません。
「どうする?」と尋ねて「こうしよう」と答えてもらったとき、答えたとき、フフフとくすぐったいのがなんとも言えず。
そりゃ、異種間のことですから噛み合わないことは普通にあります。
でも愛犬は“犬”で、私は“人間”だと日頃から思っているので疑問はありません。
もっとこうなってくれたらいいなぁ~と思うことは山ほどあります😩
でも、ガラのできないそれらをバッチリ身に付けている優秀な犬と交換してもらえるとしてもお断りです。
もしガラが他人から見て出来損ないの犬だったとしても、私はガラがいい。
出来ないことも未熟なことも含めての“私たち”なのです。
完璧ではないガラと、完璧ではない私とでこの先も一緒に居たいのです。
私にとっての愛犬てそんなんなのです。

愛犬がワガママを言っているのかもしれないし、
飼い主がワガママを言っているのかもしれないし、
どっちもどっちかもしれないし、
ただお互いの考えてることがわからなくてのことかもしれない。

目の前のことだけに囚われず、その奥底にあるものを見つめてあげてください☺️
いつだって「今」しかないのです。

7、8、9月と歴代の愛犬たちの命日が毎月立て続けにあって、ガラと散歩をしながら初代から全頭とのいろんなことを回想して、そんなことをね、思ったのです。

※この記事はB-Paws公式インスタグラムに掲載したものです

https://www.b-paws.com

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. 🐾B-Paws中沢俊恵,CPDT-KA🐾
Certified Professional Dog-Trainer(国際資格)🐕
JADT Aライセンス
🐶パピーから問題行動までトレーニング。
📗トレーナー養成スクール校長
👤セミナー/施設監修 .


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