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中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第22夜

経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第22夜は「ゲーム理論」です。

◆ゲーム理論って何?
・政治や経済、経営の世界で「プレーヤー」間の意思決定の相互作用プロセスなどを数学的にモデル化していく試み。
・経営の世界に持ち込んだのは、1970年代の経営戦略論のマイケル・ポーターさん。「シグナリング」が有名。
・2000年代に経営学の分野でも、盛んに研究されるようになった。

◆「シグナリング」って?
・企業が何らかの「サイン」を直接、間接的に発信すること。
・この「サイン」には競合などに①自社の意図や状況を示す役割と、②自社の意図や状況を隠す役割がある。
・ポーターは、シグナルを有効活用するこで「無益な消耗戦を避け、よりレベルの高い競争戦略が展開できる」とした。

◆著者の波頭さんのご意見は?
・こうした研究の方向性には納得しない。
・経済活動をパターン化して解明しようとした研究は、成果をもたらしたとはいえない。
・いくらシュミレーションしても、現実的に有効な戦略の発想や新しいコンセプトは生み出せない。

次回は「文化研究」についての読書メモを紹介します。

皆さんの試験勉強がうまくいくことをお祈りいたします。

【中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」まとめ】
https://note.com/bozyon/m/ma779ae9288ee

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