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中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第13夜

経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第13夜は、バーニーの「リソース ベースド ビュー」です。

◆何をした人なの?
・ジェイ・バーニー(1954~)は、米国の経営学者。
・企業の「実行力」についての経営戦略の考え方「リソース ベースド ビュー(RBV)」を提唱した。
・競争力の源泉となる経営資源の条件を整理したフレームワーク「VRIO(ブリオ)」を開発した。

◆なぜ「実行力」が大切なの?
・1980年代は、競合に勝つことをテーマにした競争戦略やマーケティング戦略が中心だった。
・1990年代に入り「差別化」戦略が普及すると、逆に差別化の効力が弱まってしまうジレンマに陥った。
・差別化戦略は「戦略を強力に行えるかどうか」で、勝敗が決まることがわかってきた。

◆「RBV」「VRIO」って?
・RBVは、資金、技術、ブランド、チャネル、人材、組織文化などの自社の「強み」となる経営資源を、効果的に活用するパターンを探ることが経営戦略に有効だとする考え方。
・VRIOは、企業の競争力の源泉になる経営資源の条件を整理したフレームワーク。
・「V(バリュアブル)」は、顧客に経済的価値をもたらす資源や能力。「R(レア)」は、競合が調達できない資源。「I(インミタブル)」は、模倣困難な資源。「O(オーガナイゼーション)」は、組織化されていること。
・著者の波頭さんは「1980年代の戦略論は『差別化』だったが、1990年代のRBV戦略論の核心は「模倣困難性」だ」と分析している。

次回は、「コアコンピタンス」と「ストラテジック インテント」についての読書メモをご紹介します。
皆さんの受験勉強がうまくいくことをお祈りいたします。

【中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」まとめ】
https://note.com/bozyon/m/ma779ae9288ee

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