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中小企業診断士 副読本を読む「経営戦略概論」第12夜

経営戦略論の全体像を把握できる良書として紹介されていた「経営戦略概論」(波頭亮・産業能率大学出版部・2016年)についての読書メモ。第12夜は、コトラーの「四つの市場地位別戦略」です。

◆コトラーは何をしたの?
・フィリップ・コトラーは(1931~)は、米国の経営学者。
・ポーターと並ぶ「競争戦略時代」の立役者。
・マーケティングの視点から、企業がとるべき4つの戦略パターンを提示した。

◆なぜ「マーケティング」なの?
・マーケティングは、市場や顧客のニーズやマーケットの状況をもとに、事業施策を決定すべきという考え方。
・これまでは、「経営資源の有効活用」「効率的な製造」などのテーマが経営課題の中心だった。
・1970年代以降、マーケットや顧客の立場に立って事業決定していくという発想が出てきた。

◆4つの戦略パターンとは?
・コトラーは、企業のポジションを①マーケットリーダー(シェア1位)②マーケットチャレンジャー(シェア2番手)③マーケットフォロワー(中小企業)④マーケットニッチャーに分け、各ポジションの効果的戦略を提示した。
・①マーケットリーダーは、競合他社が仕掛けてきたら同じことをして、資源の優位性を利用して市場を支配し続ける(プラグ戦略)が有効だとした。
・②マーケットチャレンジャーは、リーダーが真似できない差別化戦略でトップの地位を逆転させることが有効だとした。
・③マーケットフォロワーは、開発コストとリスクを徹底的に避け、効率的なオペレーションに徹することが有効だとした。
・④マーケットニッチャーは、上位企業が進出できない分野で特化して強みを生かすことが有効だとした。

次回は、バーニーの「リソース・ベースド・ビュー(RBV)」についての読書メモをご紹介します。



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