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妖怪セプテット 2人バリアントルール(ストローマン)

Sean Ross氏(Haggisなどでおなじみの)による、妖怪セプテットの2人プレイバリアントルールです。
(23.1.26追記)Sean Ross氏ご本人より、「機械翻訳で内容を確認したところ合っていると思う」とのコメントをいただいています。

2人ルールの概要と変更点

・7のカードの獲得による勝利点を、合計7点取ることを目指す。
・各プレイヤーは10枚の非公開手札と、13枚の半公開手札(ストローパイル)を持つ。23トリック行い、13トリックを取ってしまうと負けラウンドとなる。

準備

  1. 各プレイヤーに11枚ずつ裏向きでカードを配る。これは互いに非公開の手札となる。

  2. 各プレイヤーの前に、裏向きでカードを配る。この裏向きのカードは1列に並べていき、両者とも公開するまで内容を知らないカードとなる。列が7枚になるまでカードを配る。

  3. 各プレイヤーの前に、表向きでカードを配る。表向きのカードは、2で並べた裏向きのカードの列の、2枚のカードの両方に乗るように重ねて並べる。表向きのカードの列が6枚になるまでカードを配る。
    表向きになったカードは、互いに公開の手札である。

  4. 余った1枚のカードを表向きにして両者に見えるように置く。このカードのスートはこのラウンドの切り札となる。

  5. 各プレイヤーは手札から「7」以外の任意のカード1枚を、裏向きにして捨て札にする。

  6. 1トリック目の前に、3で表向きに並べたカードの中に「7」があれば、そのうち1枚の「7」を下にある2枚の裏向きのカードのうち任意の1枚と交換してよい。ただし、交換するカードを選ぶ時点で表に向けることはできない。
    表に向けたカードが7でないなら、7のカードを裏向きにして元あったカードの位置に置く。その上に、表に向けたカードを置く。
    表に向けたカードも7なら、交換するかしないかを選ぶことができる。

  7. 適当な方法でリードプレイヤーを決める。

プレイの流れ

  1. リードプレイヤーは、自分の手札(非公開または公開)のうち任意の1枚でリードする。裏向きのカードをプレイすることはできない。

  2. リードプレイヤーでないプレイヤーは可能な限り、自分の手札(非公開または公開)からフォローしなければならない。
    できない場合は任意の1枚をプレイする。裏向きのカードをプレイすることはできず、裏向きのカードでフォローする義務もない(表面がわからないため)。

  3. トリックの勝敗は通常通り。カードの強さは
     (強)
       A(リードスートにかかわらず)
       切り札(ランク順)
       リードスート(ランク順)
       リードスート以外のカード
     (弱)
    トリックの勝者は両者が出したカードを獲得し、次のトリックのリードプレイヤーとなる。7のカードだけは分けておき、互いに獲得した7のカードが見えるようにしなければならない。

  4. 次のトリックを始める前に、表向きのカードが1枚も載っていない裏向きのカードがあれば、それらをすべて表向きにして手札(公開)とする。

ラウンドの終了

以下のどちらかの条件を満たしたらラウンドが終了する。
 A. いずれかのプレイヤーが「7」のカードを4枚以上獲得する。
 B. いずれかのプレイヤーが「7」のカードを3枚以下しか獲得していない
  のに、13トリック勝ってしまう。

(条件Aを満たした場合)
満たしたプレイヤーが勝者となる。
(条件Bを満たした場合)
満たしたプレイヤーが敗者となる。勝者は、敗者の手札(と裏向きのカード)に残ったすべての「7」のカードを獲得してから得点計算を行う。このとき勝者自身の手札の「7」は獲得できない。

(特殊事例)
23トリック目にもつれこんだ場合、最終トリックを獲得したプレイヤーは切り札表示札も獲得する。表示札が「7」で、これにより4枚目の「7」を獲得した場合は、23トリック目の勝者が条件Aを満たしたとみなす。

得点計算

ラウンドの勝者のみが勝利点を獲得する。
勝者は獲得した「7」のカードについた得点アイコン1つにつき1勝利点を得る。ただし、切り札スートの「7」からの勝利点は、カードについたアイコンの数にかかわらず0点となる。
敗者は獲得した「7」のカードからの勝利点を得られない。

ゲームの終了

いずれかのプレイヤーが7勝利点以上を獲得していれば、獲得した勝利点が多いプレイヤーがゲームの勝者となる。
いずれも7勝利点未満なら次のラウンドを行う。

(参考)スートごとの勝利点

妖怪セプテットではなく、イリクンデ版の「セブン」や、高天原版の
「七つの紋章、七つの部族」を持っている場合、「7」のカードに勝利点が描かれていません。以下の表を参照していただくことでお手持ちの「セブン」「七つの紋章、七つの部族」でも2人バリアントルールをプレイすることができます。
 A-7     0点
 2-8   0点
 3-9   1点
 4-10 1点
 5-11 1点
 6-12 2点
 7-13 2点

出典

220202追記:ぼーずバリアント

このストローマンルールは非常に面白いルールなのですが、何回か遊んでみたところ、手札にハイランクのカードが偏ることで
・価値のないトリックを取らされることが明確にわかっている
・せっかくリードを手放しても相手に再度リードを渡されてしまうことがわかっている
というシチュエーションがそれなりに多く起こるという印象を持ちました。
そのため、以下のような変更点を加えて遊んでみたところ、バランスがそれなりに良くなったように思いました。特に、7のカードをいつ取り、いつまでわざと取らずにいるのかを、より戦略的に考えられるようになったと思います。
よろしければお試しください。

(変更点)
・7のカードは一律1枚1点とする(切り札スートの7は0点のまま)
・2人のプレイヤーの、7の合計獲得枚数が偶数枚(2,4,6枚)のときだけ、
 ローランクのカードのほうが強くなる。
 このときも依然として切り札は強く(ランクは逆転する)、それよりもAは強いものとする。

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