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ラミィキューブ(2人用非公式バリアントルール)

こんにちは、ぼーず勝利点です。
ラミィキューブ、おもしろいですよね。場に並んだたくさんのセットをあれやこれやとカチャカチャ組み替える楽しさは、タイルを使うゲームがゆえに増幅されるものだと思います。延々と遊べてしまうスルメゲーですよね。
ボードゲーム専門店だけではなく、トイザらスやドンキホーテなど様々なお店で売っているので、ボードゲームだと意識せずに買って遊んだことがある方も多いかもしれません。

■ラミィキューブは4人向き?

ラミィキューブはもともと2~4人で遊べるゲームとして販売されています。しかし、前述の「たくさんのセットを組み替える楽しさ」は場に出ているセット数の多さに応じて強くなると僕は思っています。
セットがたくさん場に出るためには、セットを場に出すプレイヤー数が多いほうがよいので、できれば4人、少なくとも3人欲しくなってしまうのが正直なところです。

■ラミィキューブをゲーマー2人でやると

僕にとって2人ラミィキューブは、決して面白くないゲームではないのですが、どうしても4人や3人の時と比べて面白くなるまでに時間がかかる気がしてなりません。
慣れたゲーマー2人でやった場合、2人プレイ時の特徴は
●手番が来るまでの盤面変化が少なく、手持ちが他人のアクション結果で出せるタイルになる機会が少ない。
●「出せるのに止める」で苦しめる相手が明確なので、止めることが有効になり盤面変化が余計に少なくなる。

という、我慢比べが前面に押し出されたゲームになってしまい、少なくともラミィキューブをやっている気持ちにならないなと、かねてより考えていました。

が、どうしても2人でラミィキューブを遊びたいときもあります。「2人専用の『ラミィキューブエクスプレス』がたまにディスカバリーゲームズさんや駿○屋の中古で入荷するからそれを買ってやればいいじゃない」という声もありそうなものですが、僕は2人でラミィキューブを遊びたい。遊ぶことをあきらめたくない(ここ、2人バリアントを考えるとき構文です)。

ということで2人で遊ぶためのバリアントルールをいろいろと考えてみました。その結果、ラミィキューブっぽさと2人ゲーっぽさが両立できたものをここに書いておきます。作者のEphraim Hertzano氏や、日本語版販売元の増田屋コーポレーションさんとは何ら関係のない、ファンが考えたルールであることをご承知おきください


■ラミィキューブ 2人プレイバリアントルール

■準備

2枚のジョーカータイルを各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
それ以外の準備は通常のラミィキューブと同様に行います(1つの山は6枚になる)。
初期手札は14枚+ジョーカーの15枚

山からタイルを1枚めくり、山の近くに表向きで置きます。これを「リザーブタイル」と呼び、リザーブタイルがある場所を「リザーブタイル置き場」と呼びます。
リザーブタイルは両者が共有するタイルです。
リザーブタイル置き場のタイルは、場に出されたセットと混ざらないようにしてください(セットとリザーブでタイルの向きを変える等の対策を取るとよいでしょう)。

●手番行動

手番で行えるのは「ドロー」「プレイ」のうち最低1つです。望むなら両方とも行うこともできます(このときはドローそしてプレイの順で行ってください)。パスはできません。
続けて「リザーブの追加」
を行い、手番を終了します。

○ドロー
山札から1枚引いて手札に加えます。
通常のラミィキューブとは異なり、この後で出せるタイルがあるなら、それをプレイしてもかまいません。
出せない、あるいは出したくない場合は、出さずに「リザーブの追加」に進むこともできます。

○プレイ
手札からセットを出したり、場のセットを組み替えたり、付け足したりすることができます。
通常のラミィキューブに加え、リザーブ置き場のリザーブタイルを何枚でも使うことができます。自分の手札と組み合わせてセットを作ること(手札の青6,8とリザーブの青7で青の678として出す)や、場のセットに付けて自分の手札を付け足すこと(場の青678にリザーブの青9を付けて、自分の青10を付ける)ができます。リザーブタイルを付け足してから組み換えを行ってもかまいません。
一度リザーブからいずれかのセットに付けられたタイルは、リザーブに戻ることはありません。

重要:リザーブタイルを使うには、プレイする(=自分の手札を最低1枚出す)必要があります。
ドローだけしてプレイをしない場合や、ドローしないが手札を減らせない場合、リザーブタイルを使うことはできません。(リザーブ置き場に青345と揃っていても、他に場に出せるタイルがないときは、リザーブ置き場にできているセットを自分のセットとして出すことはできません)

重要:2人プレイ時でも、最初に合計30以上のセットを出す義務はあります。合計30以上のセット作りを、リザーブタイルを使ってクリアすることも可能です。

○リザーブの補充

両プレイヤーは自分の手番の終わりに、山からタイルを1枚引いて公開し、リザーブ置き場に加えなければなりません(タイマー使用時はここまでを手番内に収めてください)。
リザーブタイルの枚数に上限はありません。使えるときに使わない利点があまりないため、上限を気にするほどたくさん貯まることは(5回くらい遊んでみた限りでは)ないと思います。

●ラウンド終了、得点計算

どちらかが手札を出し切ったらラウンド終了。上がったプレイヤーは
以下A),B)のうち、大きいほうの値の3倍の得点を得る。
 A)相手の手札に残ったタイルの合計値(通常ルール)
 B)リザーブに残ったタイルの合計値
上がれなかったプレイヤーは失点なし。

相手がジョーカーを残したまま上がった場合、A)でジョーカーは1枚50点と数える。さらにA)B)のどちらで得点を得るとしても、その(3倍ではなく)6倍の得点を得る。

●ゲームの終了

特に考えてませんでした。(人数×1)ラウンドだとすぐに終わってしまうので
・4ラウンド
・飽きるまで
等の終了条件の中からお好みで選んでください。

■ラミィキューブ 同色同数字2枚をなんとかしたいバリアント

ラミィキューブで最も出しにくいのが、手札にある同色同数字2枚(以下「被り」と称します)ですね。
これを力技でどうにかするバリアントも同時に考えました。これは3人以上プレイでも使えると思います。

●かさね

手札から被りのタイルを出すとき、それを2枚とも晒してから重ねて出すことができます。2枚重ねたタイルは疑似的にそのタイル1枚分とみなします(赤677を持っていて、場の赤8910に付けたいときに、手札の赤7を2枚重ねる)。
かさねを1回行ったプレイヤーは(1枚余分にタイルを出したため)、手番の終わりにタイルを1枚引きます。タイルは手番中に引くのではないため、引いたタイルをその手番中に出すことは当然できません。

重要:かさねができるのは被りの2枚を両方とも手札から出すときだけです。場にある同色同数字に手札からかさねることはできず、2人プレイバリアントであればリザーブのタイルに手札の同色同数字をかさねることもできません。

●はがし

場のセットを組み替えるときに、2枚重なったタイルのうち1枚だけを取って使うことができます(青7黒7を持っていて、場の赤678の7がかさねであるときに、赤7を1枚だけはがして青7黒7と組み合わせてセットを作る)。
かさねとは異なり、はがしを行うときにタイルを1枚引くことはありません。

■おわりに

この2人非公式バリアントルールで遊ぶと、ラミィキューブらしい盤面になるまでの時間が短縮され、1ラウンドあたりの時間も半分くらいになります。
得点計算でリザーブの合計値を採用するのは「2人用だと進捗が似たり寄ったりになって得点差がにつきにくくなるのを解消したい」「リザーブを最終的には使わないで上がったほうが高得点になりやすいので自力上がりを評価したい」等の気持ちがあったからです。
得点が手札/リザーブの3倍としたのは、上がり時のメリットを大きくしたい(溜め込みのリスクを大きくしたい)という意向です。ジョーカー残しが6倍になるのも同様です。
やりすぎだと感じた場合は適宜、3倍を2倍にしたりして(通常のルールと同じ点差のつき方になります)調整してください。

「家にラミィキューブあるけど、2人しかいないからなかなか遊ばないんだよなあ」と思っている方に届いてくれたら幸いです。


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