なぜ「鬼滅の刃」の感想記事を取り下げたか?~ホントにあるぞ、憑依のこわい話~

 今や邦画の興行収入ランキング堂々の上位に勢いよく突っ込んでゆく大ヒット作品になりました「鬼滅の刃」。
 この「鬼滅の刃」を切り口にして、今回はお読み下さる方々にお伝えしたいことがあります。

 さて、お知らせにも短くご報告しておりますが、私は以前「鬼滅の刃」を見た感想をとても楽しくひとつの記事にまとめ、こちらのアカウントで公開させていただきました。その際、お読み下さった方もおられるかもしれません。「もしもスピリチュアルおばさんが『鬼滅の刃』を読んだら」というややおふざけのタイトルでしたね。
 書くのも楽しかったですし、考察も夢中になりました。

 ところが、私はその後の思わぬ展開によりこの記事を取り下げざるを得なくなりました。

 とにもかくにも、まずはこちらをお読みいただきたい。

 \ ドン /

『鬼滅の刃』ブームとスピリチュアルな背景|無限列車編の流行

 リンクにつきましては、「宇宙の兄弟たちへ」さんよりありがたくもご許可いただきました。洪正幸先生ありがとうございます。
 「鬼滅の刃」ファンの皆様にとっては、なかなかに衝撃的な記事だったのではないでしょうか。

 実は私にとっても相当衝撃的でした。

 私はとにかく正直者で慈悲深い主人公の炭治郎がとても好きで、それだけで鬼滅が好きになったと言っても過言ではありません。ですから、炭治郎の言動の端々から色んなことを考え、ポジティブに解釈したものでした。
 なので「どんな作品にもポジティブな読み方はある!」を信条にしていた私にとって「低級霊界に通じている」という霊視はとても悲しくショックだったのです。
 特に、記事をお読み下さるとコメント欄が非常に盛り上がっているのがお分かりになりますよね。話題の作品ですからとても注目度が高く、否定的な意見から肯定的な意見まで非常に様々でした。ですが私は記事の内容はさることながら、このコメント欄での意見の相違が無闇やたらと心痛む有様に見えて余計に悲しくなってしまったのです。

 けれど、頭のどこかで冷静な自分もいました。

「なんでそこまで過剰に感情的に反応しているの?」と。

「いやいや!なるべく冷静に記事を読もうとしているよ!?決して感情的な感想を抱こうなんてつもりはないし…」
「『なるべく冷静』にならなきゃいけない時点で既に動揺してるじゃん。なんで?」
「…動揺してるかな?」
「してるしてる。
 一度ちゃんと、どうしてそこまで悲しくなるのか確かめてみてよ。何か理由があるはずだよ」

 脳内自分会議(と自分で命名)の結果、私は一度自分の内面をよく感覚的に観察してみることにしました。
 いわゆる「瞑想」のようなものです。理屈だと簡単に自己弁護に置き換わってしまう為、自分の本心を確かめるには頭を鎮めて心の感覚だけを頼りに自分自身を観察してみる必要がありました。

 その結果、私は自分が本当に憑依されていたことに気付いたのです。

 感覚の世界のことですから、うまく言葉にはなりません。
 しかし、私のなかから黒い不気味なナマコのような異物が現れ「なんで見破った」「どうして気付いた」「悔しい」などと唸りながら正体を現した時の恐怖と言ったら、その辺のホラー映画の比ではありませんでした……

 自分のなかに「自分じゃない何か」が棲みついて、長い間好き放題やっていたんですよ!!??
 怖いやら悔しいやら、敢えてお行儀悪くなりますけれど「テメ~~~~!!!二度と来んなよコノヤロー!!!」くらいのことは言わせていただきました。

 物理的に証明できる話ではありません。そこは申し訳ありません。霊的な話なので仕方がない。
 けれど体験した側から言わせていただくと

「憑依は現実にあります」
「エンターテイメント作品を通じて入ってくるれっきとした仕組みがあります」

 このあたりをどうももう少したくさんの方に知っていただく必要があるのではないかと思います。

①そもそも憑依とは?

「自分自身の悪い部分と共通する『他存在』が、引き寄せられて入ってくること」
「自分の心身に入り込んだ『他存在』に影響され、自分本来の思考や感情のコントロールが奪われること」
 極力シンプルに説明すると、これが憑依です。

 人間は元々肉体という物質というよりは、もっと霊的な存在になります。
 魂という核があり、それが肉体という入れ物に入り、魂の想いと肉体の本能を両手に抱えている精神があります。
 そして肉体が絶えず他の動植物をいただくことで成り立っているように、精神もものすごくたくさんの干渉を受けて生きているのです。
 干渉と書くと少々怖いですが、良い干渉を受けるか悪い干渉を受けるかは自分で選ぶことができます。
 肉体の健康のために栄養があって新鮮なものを食べるか、インスタント三昧になるかはお財布と相談のうえで選択できますよね。精神も同じなのです。

 「波長同通の法則」という言葉があります。これは全てのものを「波動」という目に見えない振動でできているという精神世界の理解の仕方を元にした考え方になりますが…
 私たちの想いは全て波長となってあらゆるところへ届いています。
 そして、軽くて暖かく明るい波動は素敵な出来事や環境を招き、重くて冷たく暗い波動は悲しく辛い現象や存在を招き寄せてしまうのです。

 私たち人間はかなり不安定な存在ですし、生きているこの世界も不安定です。
 なので常にハッピーでいるなんてことは相当修行を積まなければ難しいのですが、習慣的な思考や好んで接する人々やモノ、そして音楽や映像などの作品などからはかなり継続的に波動の影響を受けているようなのです。
 つまり「習慣や好むモノが私たちの精神状態に大きく影響する」わけですね。(まあ、クラシックや西洋絵画が好きざぁ~ますと言いながら意地悪なことばかり考えていてもダメでしょうし、俺ァヘヴィーメタルしか聴かないぜヒャッハー!なおっちゃんが捨て猫を拾ってしまったりもするでしょうから一面だけ見て他人の判断をするのは危険ですが)

 そこでちょっと最近の流行作品などに目を向けてみてください。

 新感覚の映画として非常に話題となったゾンビ映画「カメラをとめるな!」
 人間を食らう巨人を倒しながら世界の大きな謎に迫っていく「進撃の巨人」
 私たちは食料として育てられた!?自由を求めて戦う子供たちの物語「約束のネバーランド」
 そして、歴史的上位に食い込むほどの単行本売り上げ・興行収入を記録しつつある「鬼滅の刃」………

 これらは全てかなり最近ヒットした作品ばかりですが、何らかの共通点…といいますか、流行するタイプの傾向が見えてきますね。

 ―――私たちの日常に潤いを与えてくれるはずのエンターテイメントに、いつからこれほど「食人」などの過激な描写や不浄の存在が溢れるようになったのでしょう?

②作品から憑依を受ける仕組み

 作家が世界への悪意をもって作品に取り組むことなんて、恐らく99.9%はないはずです。
 どの作者様も、感性を研ぎ澄ませ自分の人間性を最大限に練り上げて世に名作を残してきたわけで、我が子のように手塩にかけたであろうことは想像に難くありません。

 ですが、霊的に言えば「100%自力で」造られたものもまたありません。

 ①で言及した通り、私たち人間は霊的存在であり非常に多くの他存在から常に干渉を受け続けています。守護霊さまが後ろにいてお母さんの如く24時間365日見守ってくれていたり、はたまたちょっと仲違いした知人から延々と恨みのエネルギーを送られていたり、人生けっこうそんなんばかりのようですね。

 作品を世に生み出す際にもインスピレーションや原動力など、一人の作家にたくさんのエネルギーが干渉していることと思います。
 ざっくりとしたイメージですが、クラシック音楽や名画を見た時神聖な想いに満たされるのは恐らく天界や高級霊界からのエネルギーが込められているからであり、ちょっと荒んだ音楽や不気味な絵を見たあと嫌な夢を見たり気分が落ち込むのは低級霊界からの波動を作品経由で受け取ってしまったのでしょう。

 ここで表題の「鬼滅の刃」に話を戻しますが、ではなぜ私が鬼滅からの縁で憑依を受けたと確信できたかを説明します。

 リンク先記事やコメント欄、その他いただいた情報からは「日本の歴史において恨みを募らせた<黒鬼>が現代社会に取り入ろうとして作品にインスピレーションを与えている」という概要が分かってきました。
 鬼にも様々あるようですが、この<黒鬼>は恨みや無念を募らせたかなり恐ろしいものだそうで私が内観で憑依に気付いた際「黒くて怨嗟の想いに満ちたモノ」が発見された為、かなり共通していると思いました。
 また、憑依を見破る直前に私は強く感情を揺さぶられたことから違和感に気付きました。感情を揺さぶられる理由が「作品についての評価をめぐる多数の言葉」によるものでしたから、明らかに「この作品」について「受け入れさせよう」と強く働きかける憑依存在の意図がそこに働いていたのです。

 では、どうやってその<黒鬼>が私のなかに入ってきたのか?
 困ったことですが、なんと「感動」「同情」を通じて入ってきたのです。

 ~~ここから具体例~~(「鬼滅の刃」アニメ19・20話 那田蜘蛛山編からエピソードをお借りします)

 ☆那田蜘蛛山編あらすじ☆
 大勢の鬼殺隊員がとある山の任務で行方不明になっていることから、新人隊士である主人公たちにも現場に直行するよう指示が下ります。
 そこで出会ったのは蜘蛛の鬼の家族でした。非常に強力な鬼の「累」は、重い病気に苦しんでいたところを付け入られ鬼に変化してしまい、家族まで殺めてしまいます。その深い苦しみから、累は手下の鬼たちに偽物の家族を演じさせていたのです。
 そこへ現れたのは主人公の炭治郎と、鬼と化しながら人の心を保ち共に戦う禰豆子の兄妹。信頼し合う本物の家族の絆を欲しがる累に追い詰められますが、どうにかギリギリのところで助太刀も入り撃退します。
 炭治郎は、家族への後悔と無念に苛まれる累に同情し、消滅の際に背を撫でてやります。累は朦朧とした意識の中、自分を許し共に地獄へでも行くと励ましてくれる両親に謝りながら消滅したのでした。

 あえてアニメ版を参考にご説明したのは、アニメ版ならではの演出があまりにも見事(…な憑依のウェルカムゲート)だったので具体例として分かりやすいと思った為です。

 このシーン、引きずられない自信がお有りなら…ですが、ご覧いただくといかに人情が揺さぶられるかよくご理解いただけると思います。
 原作もさることながら、声がつき表情が動くと鬼の過去があまりにも憐れに感じられ、その鬼の哀しみを汲み取ってやろうとする主人公の優しさをとても尊いものに感じられます。

 ですが、ここが危ない。
 ここで敢えて一切の豊かな表現を削ぎ落して、原因と結果だけをまとめてみましょう。

 ☆原因☆

 病気が治らないところ、怪しげな男に怪しげな治療を進められた<悲しいが家族ぐるみの判断ミス>
  ↓
 <<<鬼化>>>
  ↓
 鬼と化した子供が食人衝動を持つようになる→親、責任をもって心中を決意<判断ミスによる悲壮な結果>
  ↓
 逆上して親を殺害<親殺しという最大級の罪>
  ↓
 罪の意識を正当化する怪しげな男の部下になり、完全に鬼の道へ<罪の清算を拒み、悪の価値観を選ぶ>
  ↓
 征伐される際、両親とともに地獄へ<なんと自分のみならず両親までも低級霊界へ道連れに>

 ☆結果☆  死後の世界にまで罪を塗り重ねてしまう事態に……


 冷静に見ると「やっちまったなァ~~~」ということばかりなのですが、このシーンを視聴者は感動の涙を流してみているわけなのです。なぜなら、鬼が憐れだから。そして、鬼をも憐れむ主人公の優しさに共感するから。

 ここで明らかにしますと、恨みや無念を募らせた低級霊存在たちが私たちに取り入ろうとする時に使う手段は

 「同情」「憐れみ」「恐怖」

 この辺を主に使うようです。

 「鬼滅の刃」の最も特徴的なところは、鬼たちの背景も登場人物と同じくらいのウエイトを割いて丁寧に描写し、そのドラマに深みを与えているところです。
 それ以外は、清く正しい主人公が努力によって強くなり、世の中を救うというジャンプ漫画の正統なテンプレートを踏んだ王道の作品であるわけです。そして、親しみやすく応援したくなる主人公たちのなかに、鬼たちへの理解や憐れみが生まれているとしたら…?


 低級霊界からのインスピレーションや、闘争本能を煽り荒々しい心を励起してしまうような作品なんてものは昔からあるのです。
 ゾンビをヘッドショットしながら進むようなゲームも有名なナンバリング作品が幾つかあるでしょうし、テレビやネットの画面を見れば武器をもったヒーローの姿が幾らでも目に入ります。
 そうして日々の楽しみのなかに身を潜めた低級霊界は「力によって憂さを晴らしたい」「後ろめたいことでも同情して受け入れてもらいたい」などの割と誰の心にもありそうな窓口を叩いてはどうにか私たちの意識の中に食い込もうとしてきました。それこそ何年も、何十年もかけて。

 そして、残酷さや不気味な世界を描いた作品が巷に溢れる現代に至った今、「鬼滅の刃」という大ヒット作が生まれました。

 子供たちが日輪刀(仮)を振り回して呼吸の型を使い、大人たちはそんな子供らを連れて映画館に出かけ血がたくさん出る映画を一緒に興奮しながら鑑賞する。たくさんの無垢な目にも、「子供の頃の思い出」に不気味な鬼たちの姿が「同情できる背景を持った相手」として刻まれてゆくのであります。

 その内のどれだけの人が憑依に至るほど影響を受けるかは勿論分かりませんが、何も知らずに無防備に受け入れて良いものかどうか、少しばかり疑問を持っていただける図ではないでしょうか。

③憑依を受けてどうなった

「人間は霊的存在であり、良い影響も悪い影響も常に受けている」
「アートやサブカルチャーなどからも大いにエネルギーをもらう」

 ここまではご理解いただきやすい範囲かと思います。しかし、

「憑依なんて気のせいじゃない?見たものに影響される程度で何だっていうのさ。」

 という疑問が胸をかすめる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 では、憑依がどれほど現実に影響を及ぼすか。どれほど人を変えてしまうのか。参考になれば良いのですが、私が憑依を受けている間の変化についてお話します。

 私が「鬼滅の刃」を喜んで購読・視聴するようになりしばらくが経っていました。
 日常は表面上、何の変哲もなく流れていきました。しかし、あまりに「変哲もない」ことに違和感も感じていました。

 何を見ても、何を食べても、何を体験していても、ラップが張られたものを触っているかのように現実感が薄く、感情の起伏がなくなっていたのです。子供がどんなに可愛い仕草をしてくれても、どんなに感動的な言葉を読んでも、理性の部分ではそれを喜んでいるのですが肝心の感情や感覚が麻痺しかけていたのです。

 身体的にはしつこい疲労感に苛まれていました。元々疲れやすい体質ではありましたが、少しの時間でもあれば休みたい。肩から背中にかけて重たく固い肩コリがあり、重力が強くなったかのような感じが常にありました。

 一番自分でも戸惑ったのは、人格に変化が出たことです。
 せっかちで粗雑なところは元々ありましたし、子供がよくないことをすればつい怒ってしまうこともありました。しかし、「時間を守らない」「約束通りのことができない」など、ルールにやたらと厳しくなって一度叱る際に何回もネチネチとしつこい叱り方をするようになっていたのです。どうしてこんな粘着質な物言いが出てくるんだ!?と内心自分でも驚くシーンがありました。
 甘やかし過ぎていたほどの仲良しの娘が、一度だけとうとう「ママ、こわい」と後退りしてしまったことすらありました。
 その時は自分でも内心ショックで、「やってはいけないことを教えたいだけなのに、どうしてこうなってしまうの?」とその場から動けなくなってしまいました。

 ちょうど、その頃だったのです。
 冒頭でリンクを張らせていただいた、あの「鬼滅の刃」への警告を載せた記事を読んだのは。

 そうして自分でも危機感を抱き、深く内観した私は自分の精神のなかに居座る黒いナマコのような異物を見つけ、恐怖しながらも敢えて意思を固くし「みつけたぞ」と宣言すると、その黒いものは一度引き下がっていったのです。

 その後、憑依存在を追い返した正にその夜から私の生活はいきなり元のテンポを取り戻しました。
 五感が戻り、風の匂いや視野の明るさが繊細に感じられるようになりました。子供が可愛くていとおしくて仕方がなくなり、抱っこが止まらなくなりました。あのしつこかった疲労感や肩こりですら、突然スッと軽くなったのです。
 「何をやってもつまらない、楽しくない」つい先ほどまでの時間をこうして振り返ってみると、あまりの違いにゾッとしてしまいました。本当に、私はあの憑依存在に自分の人生をコントロールされかけていたのです。

 自殺やうつ病は、憑依が原因のものも多くあると聞きます。
 いまの私は、その説は現実味が大いにあると思っています。あまりにも自分の様々なマイナス感情(恨み・疲れ・嫉妬・無力感・不満……etc.)や欲望(金銭欲・色欲・承認欲求・名誉欲…etc.)などを募らせたり、もしくは低級霊界からのインスピレーションが入り込んでしまった作品ばかりからエネルギーを受け取り続けると、現実の生活に具体的な支障が出てくるのです。

 ですから、身を守る為には二つのことが非常に重要だと思います。

 ・良いエネルギーを持つものを好むようにする(アートやサブカルチャー・人付き合い・行動場所…etc.)
 ・自分自身が良いエネルギーを持てるようにする(健康的な生活習慣・感情マネジメント・適切な信仰・感謝の習慣など…etc.)

 特に、人間が本来霊的存在でありたくさんのものから影響を受けていることを信じていただけるのであれば、オススメしたいのは「自分をいつも守ってくれている存在がたくさんいることを信じ、感謝する」ことです。
 日本では第二次世界大戦後、WGIPという日本が守ってきた価値観を壊す静かな戦略によって唯物論(目に見えないものを否定する物質主義)や無宗教、科学信仰が広まり過ぎたため「守護霊」や「神様」などの言葉を出すだけでインチキくさいと言われてしまいがちな風潮があります。
 しかし、私は私自身の体験から確実に人間はたくさんの霊的存在から良くも悪くも干渉されるものであると言い切ります。
 私を蝕もうとしたものが低級霊界からの干渉であったのと同じように、憑依を受けていた私の日々をどうにか気付いて対処できるまで保たせてくれていたのもまた、恐らく霊的な多くの助けによるものだったと今はよく分かるのです。

 今こうしている間にも、皆さんもたくさんの力添えによって危機を救われたり見守られているはずです。
 だから命や健康を守っていられるのです。感謝の想いや信仰は、この世では命綱の役割を果たしてすらいると思います。


④自分や身の回りの人たちを守るために~付録・クリーンチェックシート~

 それでは、最後にちょっとした健康診断をお付けしておきます!
 命名<クリーンチェックシート>と申します。

 最初は憑依チェックリストと名付けていたのですが、ちょっと字面とコンセプトに問題があった為「悪い影響を寄せ付けないピッカピカの状態を目指す」目的で再構成しました。
 このチェックシートの作成にあたり、憑依から身を守る記事を書きたいという発想に幸いたくさんのお力添えをいただきました。本当にありがとうございます。
 どうか、このチェックシートがどなたかのお役に立ちますように。

<自分チェック用・身体編> ※純粋な健康問題と区別が付きにくい項目はあくまでも参考にお使いください

・五感がしっかりしており、食べ物が美味しい、布団が良い匂いがするなどの刺激に幸福感を覚える
・肩や背中などに重みがなく、スッキリしている
・鏡を見た時、目にしっかりと光があり表情が柔らかい
・食欲や性欲などに別段変化はなく、いつも通り
・身だしなみがしっかりしていて、動作に余裕がある

  →解説:あまり良くない状態の時、疲労感が強く肩こりが重症化しやすくなったり煩悩が強くなったりしてどうしてもストレスが溜まりがちになります。私はあんちくしょうに寄生されていた際、異様にお腹が空いたり鏡の中で妙に冷たい目をしていたり、動作がいつもより乱雑になりました。身体が軽く、健康で気力に満ちている状態ならば悪い影響を受けていないでしょうし、寄せ付けにくくなります。

<自分チェック用・精神編> ※生来の性格も様々です、あくまでも参考にお使いください

・他人に共感しやすく、余裕と愛情のある気持ちになりやすい
・相手に受け入れられやすい話し方を心掛け、コミュニケーションが円滑
・理屈にこだわって思い詰めず、柔軟な思考ができる
・言葉や態度がきちんと自分の伝えたい通りに表現できている
・嫌な想像や予感に振り回されず、きちんと筋道たてて冷静に考えられる
・失敗したりうまくいかない時も、自分を慰めてあげられる
・私は結構よくやっていると思う
・周りが困っていたら、自然と助けてあげたいと思う

  →解説:自分が精神の主導権をきちんと握って穏やかで明るい状態にあるかどうか、というのが主なチェック内容です。まずい状態の時は些細なことで強く落ち込んだり、脈絡のない思考回路に振り回されたり、共感性が低くなって色んなことに無関心になりがちのようです。ですが、あなたが今もしそうであったとしてもそこでどうか焦らないでください。ましてや責めてはいけません。そこからチェックリストをもう一度お読みいただき、一項目ずつクリアしていただけたら幸いです。

<自分チェック用・環境編>

・ちゃんと爽やかで明るく、清潔感のある環境である
・害虫などを見かけず、蝶や小鳥などが身近によく見られる
・気になる匂いはとくにない
・電子機器類は異常なし、好調稼働中

  →解説:実はあまり自分を取り巻く霊的環境が良くない場合、周りが薄暗く感じられたりどこからか嫌な匂いがしたり、害虫をよく見掛けるなどの異変があるそうです。電子機器の異常までいくとさすがに皆さんビクッとしそうですが、電子機器は単なる故障や帯電体質の影響などもありますから、それだけで焦らず総合的にご観察ください。なお、蝶々や小鳥、きれいな虫たちなどは分かりやすい幸運のサインと言われますが、その他にも「虫の知らせ」には様々な種類があります。以下のリンクを参考に、どうも気になるという時は是非チェックしてみてください。

蝶々、蜂、蠅、蜘蛛、ムカデ、ゴキブリ、虫が示すスピリチュアルな意味
(「宇宙の兄弟たちへ」さんより、リンクのご許可をありがとうございます)

<相手チェック用> ※身の回りに心配な方がおられたら、参考にしてください

・悪夢などを見ず、眠りが深くて安定している
・言葉遣いはいたって普通で、話す内容の理屈が通り一貫性がある
・表情は柔らかく機嫌が良さそうだ
・気味の悪いものや怖いものに特別興味はなさそうである
・コミュニケーションが円滑で、意思疎通に問題はない
・元気そうで、生気がある

  →解説:とにかく、健康で快適な状態か。柔和で明るいか。心配な時は主にそこをご覧になると良いかもしれません。霊的に悪い影響を受けていたり、もしくは疲れがたまり過ぎて状態が悪化していると ・悪い想像ばかりしてしまう・夢見が悪い・言葉遣いが急に荒くなる・話の脈絡がない・急に趣味が悪くなる・相手の嫌がることをわざとする…などの変化が起きてきます。元気で明るいけれど話の一貫性がないなどの場合は、単純にいささか頭脳が自由なだけかもしれませんね。


<いざという時の対処>


※※※これはあくまでも私が今まで教わってきたことを参考に、手探りで確認した手段になります。    ※※※
※※※より信頼できる手段をご存知の方は、そちらと比較検討した上で自由にご判断いただければ幸いです。※※※


①深呼吸をし、なるべく平静な状態を取り戻してから、深い集中に入り自分の心を空間としてイメージします

②心の中に「鬼」や「生霊」などネガティブな存在・または自分のネガティブな想念などが棲みついていないかよく観察します

③嫌なものがある、と感じたら「見つけたぞ」と心の中で宣言して下さい。そして宣言に対しての反応を観察します

④自分が知る限り最も神格・仏性が高く親しみの深い存在(個人的にはキリスト教の「主・天の父」や仏教の「大日如来」など、最高神・根源的な存在に類する方々がおすすめです)に対し「あなたの栄光を心から信じます。どうか私を憐れみ、邪悪なものから遠ざけ光の中へお導き下さい」「悪を防ぎ、善を推し進められますよう正しくお導き下さい」など真剣に祈り、心身から不快感・悪意が取り除かれるまで続けてみてください

⑤祈りのあと、身体や心・対人関係に起こった変化を観察してください。変化がよく実感できるほど、深く憑依されていた可能性があります。

⑥一度のお祈りで諦めるほど、相手はお行儀よくない可能性が高いです。
 引き続き、なるべく日常的に闇を追い払い光を受け取れるように願い祈り続ける方が安全かと思われます。恐らくは、キリスト教や仏教、神道などを深く信仰しはっきりとした霊的な拠り所を持たれるとより安全性が高まるのではないでしょうか。
 定期的な自己観察が望まれます。

 なお、信仰心や気合だけではどうもうまく嫌な感じをぬぐえない時には、幾つかの対処法も合わせてお試しになってみてください。

・塩風呂・酒風呂→お風呂がそもそもお清めの習慣ですが、塩や酒は特に浄化の力を増幅させます。お肌やアルコール耐性に留意しつつ、なるべくきちんとした質のものをしっかり投入して全身浸かると邪気を祓うのに効果的のようです。
・首の後ろに塩を当てて邪気を抜く→これは教えていただいて実践してみた時、とても肩が軽くなりました。塩を当てる場所は俯いた時に首の骨が後ろに突き出ている部分、第七頸椎のあたりです。エネルギーの出入り口に浄化のお塩を直接当てるわけですね。背中をすぐに流せるよう、お風呂のついでになさると楽かと思います。
・浄化力のあるアロマオイル・エッセンス・香を焚く→セージやローズマリー、ティーツリーなど浄化力に定評のあるハーブの質の良いアロマオイル、エッセンスなどにも効果が期待できます。空間ごと浄化するも良し、肌に付けられる品質であれば直接肩に塗るも良し。リラックス効果も期待できそうです。

 その他、お気に入りの浄化方法をお試しになりながらご自身をどんどん心地よい状態に調整してあげてください。

 最後にもう一度確認しなくてはならないのは、

 憑依は寄ってくる相手を追い出せば解決する問題ではない、ということです。
 波長同通の法則があるからです。自分の中に解決しない根の深い問題を抱えていても、日々の生活のなかで疲れやストレスを溜めていても、良くない心境になってしまえばやはり悪いものを寄せ付けやすくなります。

 でも人間ですから、どうしてもお綺麗なものばかり見ていられませんし、心はいとも簡単に揺れてしまいますね。肉体も心もなかなかに自由気ままで勝手なものです。

 だからこそ私たち人間には神聖なものを信じ、そこに繋がる想いが必要なのだと思います。

 私の好きな賛美歌は、こう歌っています。

「主われを愛す
 主はつよければ
 われ弱くとも
 おそれはあらじ」

 人間は弱くてすぐに挫けてしまいますが、そんな人間を常に見守って生かそうとしてくれる目に見えない無数の助けがあります。だから私たちは成長し、命を長らえていきます。
 低級霊界からのアクセスが増えている現状は、世界中がそうした目に見えない神聖さを忘れてしまった人々で溢れていることを指しているのだと思います。

 具体例が豊富で社会的な影響があまりに大きいため「鬼滅の刃」を主に取り上げましたが、本質的にはそうした低級霊界の存在が介入している作品を多く流通させてしまっている私たち自身こそが一番の問題なのです。
 一人ひとりが健康的で明るい力を持ち、霊性の良い状態に変わってゆくことで、実はこうしたエンターテイメントの世界も大いに変化してゆきます。

 これを読んでくださった方々にも、たくさんの清く明るいエネルギーが満ちてくださることを願っています。


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