7月29日(土)~8月4日(金)

8時に起きる。連勤6日目。サパティスタ・コ━━ヒとバナナが朝食。
今日は月一回の移動支援の仕事。利用者とプールに行って食事をして美術館(博物館)に行くだけの簡単な仕事なのだが、最近利用者がゴールデンボールを露出するようになったので、仕事に緊張感が生まれている。仕事中、博物館内のテーブルで休憩&時間を潰すためにウエルベック『滅ぼす』読み進める。まったりタイムが中心の仕事なのだ。今日は露出なしだった。

仕事後、というか仕事中から今日行く銭湯をケータイで調べる。下北沢の気流舎でやるイベントに行くからその近辺がいいと思ったが、なかなかいい銭湯(駅近、タオルの貸し出しやってるか等)が見つからない。電車内汗だくで少し焦る。結局、代々木八幡駅最寄りの八幡湯に行く。あまり広くないし、水風呂もないようだったが、空いてて快適ではあった。なにより駅からすぐ近くにあり、この暑さでは本当に助かる。

19時イベント開始直前に気流舎着く。『「あなたの聴かない世界 in 魔女のコンビニ」持田保×円香 〜魔女音楽史〜』。狭い店内いっぱいいっぱいの聴衆で密集状態。魔女からロシアからオルグ(!)について様々な話題が出る。世田谷一家殺人事件の被害者がバーニングマンのイベントに行っていたか、その周辺の関係者だったのではないかと警察が疑い、捜査していたことを知る(世田谷一家殺人事件 バーニングマンで検索すれば関連記事出る)。当然のように時間は足りない。「世が世なら、この建物ごとみなさん燃やされてますよ」持田さん、真面目な人なんだなという印象強まる。イベント終了後の円香さんたちとの雑談でトランスやターフ問題についてかなり核心を突く話出る。

追記・トランス問題ではトイレや風呂のことばかりが話題になるが、これは見方を変えれば男根崇拝が強まっているのではないか、という。似たようなことを思ったのは、安倍政権時における左派(リベラル?)の安倍への対応だった。安倍政権を許さないや安倍〇ねというフレーズの流行を見ていて、端的にいってこの人たちは安倍を過大評価してるし、逆説的に好きなのだろうと冷ややかに見ていたのだった。これ以上はたぶん書かないほうがいい。

7月30日
12時過ぎに起きる。前日銭湯に行っていたからだろう、疲労感はない。サパティスタコーヒーとバナナを食べる。日記を書こうと思い立ち、パソコンで日記を書く。最近、まともな文章を書いていないので日記程度でもそれなりに時間がかかる。途中、カップヌードルを食べる。安倍の文字を安部と書いてしまっている個所を見つけたりして、何回か編集する。時間が過ぎていく。気がつけば16時くらいになっている。遅筆なのだ。

クソ暑い中、近所のコインランドリーに行く。昔ながらの喫茶店に入り、アイスカフェオレを注文する。近くの席に座っている学生らしき女性2人組の声に少し不快になりながら、ウエルベック『滅ぼす』を少しだけ読み進める(上巻191pまで)。洗濯物回収して自宅に戻る。

勤労福祉会館で行われる岸本区政1周年記念イベントに行くため、電車で西荻窪駅へ向かう。北口のバス停で知人にばったり会い、一緒にバスに乗る。会場到着、受付でまた別の知人に会う。参加費1000円払って入場。冒頭、ヘルメットに作業着、サングラスの4人組が登場し、いきなりTHE TIMERSの「タイマーズのテーマ」を歌いはじめる。バンド形式で岸本聡子杉並区長がボーカル、友人たちがギターやベース、ドラムを担当していた。タイマーを持ってる、タイマーが大好きと岸本区長は歌う。会場ドン引きかと思いきや、拍手や手拍子をする人多数でそれなりに盛り上がる。続いて「偽善者」も演奏される。
イベントの内容は岸本区政の1年の振り返りや住民とのパネルディスカッション、その他国会議員・都議会議員・区議会議員の紹介、全国からの支援者のメッセージなどが紹介されるというものだった。ビデオメッセージで同志社大学の岡野八代氏の真面目な話が流れた後にフジロック会場で撮られた国分寺市議の鈴木ちひろ氏のメッセージが流れたのだが、その温度差に笑ってしまう(もちろんいい意味で)。もう内容関係なく、これ自体が批評的なメッセージなのだと思った。ちなみに鈴木氏はボランティアでフジロックに参加していたようだ。イベントの締めくくりもやはりTHE TIMERSの「デイ・ドリーム・ビリーバー」。GEZANが「いつまで清志郎に頼ってるんだ?」と歌っているが、それはまた別の話かな。

イベント終了後、区長を除いたバンドメンバーと知人たちで居酒屋へ。知人が連れてきた初対面のフランス人女性のジャーナリストにミシェル・ウエルベックをどう思うかと質問したら「私は嫌い。彼はセクシスト」と答えられる。OK、余裕。

追記・杉並区は生活保護の扶養照会を希望者のみとする方針に変えたというが、原則廃止となにが違うのか(生活保護を申請する人が扶養照会を求めることはふつうないと思うので)質問するのを忘れた。

7月31日
7時半過ぎに起きる。寝不足。9時に歯医者の予約がある。なにも食べず、軽く歯だけ磨く。去年の春からの治療がなかなか終わらない。もう10本以上の歯がセラミックになった。100万以上は払った(保険がきかない)。今日の治療を終え、帰り際、駅構内の自販機で買ったオロナミンC飲もうとするが、麻酔のせいでうまく飲めない。飲むというより、かき込むという感じで飲み干す。迫りくるインプラント、諭吉に怯える。仕事行こうか迷う。

とりあえずベルクでモニング。社用携帯のラインワークスに休みの文字入れる。帰宅し、エアコン効いた部屋でふて寝する。昼過ぎに起きて家にあるもので昼食済ませる。湯船につかる。二日に一回はシャワーじゃなく湯船につかるようにしてる。途中でラジオつけるが、今の気分にあうチャンネルなく、Spotifyでグリーンアサシンダラー流す。風呂からあがってモヒート一本飲む。

夕方、いつもの店で友人と飲む。隣で飲んでいた立憲民主党の区議のひとりがボードリヤールを例に出し「すべてが消費されていく~」と言っていた。

8月1日
8月は七尾旅人の「八月」からはじまる。通勤途中の電車内で立岩真也の逝去を知る。雷鳴轟く。遅れてくる来客。脳死や植物状態という言葉が飛び交う職場。気温30度切る。15時過ぎにニンニクを足したラーメン食べる。

8月2日
何しろ歯科医たちはインプラントに取りつかれている。もちろんそれで稼いでいるのだろうが、何かと言えばインプラントというのは困った話だ。インプラントを入れる気は毛頭なかった。それよりも、歯なんか全部ないほうがましだ。歯というやつはいつだって悩みの種であるように思えた。いわんやインプラントなど御免こうむる。しかし提案されることは間違いなく、断らなければならないと思うだけで、もうげんなりしてしまうのだった。ウエルベック『滅びる』上 209p

8月3日
午後休を取って早稲田松竹で『ベネデッタ』、『ナイフ・プラス・ハート』の二本立てを見る。『ベネデッタ』は、前作の『エル』(主人公はポルノゲーム会社の社長!)で描かれていた聖性や宗教の主題をそのものずばり──修道院・修道女に置き換え──描いている。とはいえ単なる聖女ではなく信用できない語り手であるベネデッタは、しかし同時に狂信者でも狡猾な詐欺師でもなく、それらが渾然一体となった身体として終始画面に定着されている(まるで聖痕が奇跡か人為的に作られたものかを外在=物質レベルで判断することが難しいように)。これが素晴らしい。それにしても近年のヴァーホーヴェンの作家的老成というか、変化については本当に驚かされる。いったいこんな映画を撮るとは誰が予想できただろうか?
『ナイフ・プラス・ハート』はボラーニョ的な映画だということを人から教えてもらっていたが、題材は題材にしてもアート的なオシャレさにも行けそうなところをB級として踏みとどまってるその姿勢に好感を持ったし、感動した。フランス映画でありながら監督が南米系の人だということが影響してるのか、場末の映画館で叩きつけられる雨のような感触(?)の映画なのだった。どちらの作品も例えていうならA24には決してない、足りないものがある映画だと思った。魂が洗われるような二本立てだった。

8月4日
9時くらいに起きる。アイスコーヒーは作れないからコ━━ヒ作らずに出かけること増える、今日も。バナナだけ食べる。ウエルベック『滅ぼす』下巻に入る。11時ちょっと前に事務所出勤、zoomの準備し、友人のプログラマ(SE?)と同僚たちとで打ち合わせ。二日酔い気味で頭働いてない、というかなにも考えてない考えられない。いるだけ。来週は祝日だから二週間後にまた打ち合わせましょう。いろいろと面倒な仕事とシリア砂会議終える。

夕方、同僚の自宅で食事会。美味しいビリヤニやマンゴージュース等いただく。お腹いっぱい。3回目くらいの歓待。前見た時より同僚の子供明らかに大きくなってる。同僚の子供同士友達になてる。かわいいテディベアいた。そのテディベアを子供が子供にあげてた。帰宅したら、三里塚の野菜届いてる。ピーマン生でかじる。

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