雨の日は多色印刷の練習
福岡地方は雨です。一応、予報では午後から曇り~晴れになるらしいけど、経験上では、だいたい後ろにずれこんでいく。
こんなときは外作業はあきらめて「晴耕雨読」の読をやりましょう。
3Dプリンターの多色プリントの練習をやることにしました。
練習とはいえ Bambu lab での作り方を解説してるのは珍しいかもしれない。
購入を検討してる人にも読んでほしい。
多色印刷をやるには何を準備すればよいのか?
・多色印刷可能なプリンターを用意する
Bambu lab P1S にAMSを搭載して使います。
・多色指定可能なスライサーを用意する
Banmbu Studio を使います。
・多色指定可能なモデリングデータ
Fusion で モデリングして3mf ファイルを出力します。
ということで、モデリングからやってみよう。
注)以降の記事の内容は「ぼよん案」なのでもっと良い方法があると思います。ぜひコメントで教えてください。
Fusion で 多色用のモデリング
やり方はいろいろありそうです。
1.切り抜いてから再度押し出す
完成品はこちら
一度、切り抜く。
2つの o が別オブジェクトになってしまうと後で具合が悪い。ここで1つにくっつけておく。
切り抜いたら、更に文字部分を結合しないで「新規ボディ」として押し出す。
上のやり方は失敗したので、ちょっと窪んだ状態を作ってから、押し出しにしたほうが無難で簡単でした。
2.面を作って分割
完成品はこちら
円柱を用意した後にスケッチで適当に曲線を描いて
面を利用してボディを分割
これは簡単だ~!
3.複数のボディをひとまとめにする
これが一番素直かも。
コイルと直方体の組み合わせをつくる。これも結合してはいけない。
重なりあう部分ができるけど、気にしなくていいことが後でわかった。
3mf ファイル出力
左側のボディ全体を選んでから 3MF 形式で出力する。
Bambu Studio でスライス
3MFファイルを開くと、こんなメッセージがでる。
3MFにはモデルデータ以外に多種の情報を含めることができるらしい。
Fusionで出力した情報にはBambuの印刷情報は含まれていないので、「このファイルはBambu studioで保存したプロジェクトファイルじゃないよ」と、言ってるんだと思う。
無視していい。
この次の操作がちょいと不可解です。
当初は何かのメッセージとともにセンターに配置されていたのに
今となっては、そのメッセージは表示されずに左下に配置されてしまう。
左下は印刷エリア外なのでエラーがでてる。
下図のようにObjectを全部選んで center / assemble を選ぶ。
※当初は最初からcenter/Assenblyだった。
Assembly の配下になった。square のほうの フィラメントを2番(白)に切り替える。
スライスしたところ、square(2番のフィラメント)が優位になった。
たぶん、下のほうが優先されるということだろう。
ドラッグしてsquareを上にもってくる。
すると、今度はcoilが優位になった。
印刷後の見た目は最上面以外に違いはでないが、色が透過する場合もあるだろうし、どっちをより消費するかという違いもある。複雑じゃないほうを優位にしたほうが印刷時間が速くなるだろうから都合がよいほうを選ぶことになると思う。
しかし、どっちもものすごく時間がかかる。似たり寄ったりだな。
どっちも同じフィラメントにすると、15g / 1時間で終わる。
2色にすると 128g 7時間半になる。こりゃ、考え物ですなぁ。
上から下まできっちり色を変えると、時間がかかりすぎてしまいます。
Bambu lab P1S with AMS で印刷
アァッ!
おれ、AMS持ってないんだったー!(ぉぃ
只今、AMSは欠品中でございます。
再販されるまでは練習するのみです。
考察と残課題
・1つ目のモデリング(boyonロゴのやつ)は、うまく 3mf 出力できなかった。
きっちり2つのオブジェクトに分けて出力する方法を確立したいが、切り抜かなくても3つ目のコイルはうまく塗り分けてくれることがわかったので気にしなくていいかも。
・2色目が途中の高さから始まる場合、ちゃんと高さを維持できるのか?
下におっこちたりしないのか?落っこちる前にAssenbly化しないといけない気がする。
・印刷時間をかけすぎないで済ます色分けを見極めたい。
多分、多色や切り替えを減らすのが一番だろうねぇ。
・水溶性のフィラメントでサポート印刷
できることはできるんだろうけど、遅いし無駄が多い。
ノズルを2つ持ってるプリンターでやったほうがいいと思う。
・3色以上もやりたい。
とりあえずは・・・、AMSを買わないと先に進みませんなぁ。
いつ手に入ることやら。
つづく
追記 2024-03-20
boyonロゴの色分けもうまくできました。
上のほうで、ファイルを開いたときの挙動が違うと書いてた理由も少しだけわかりました。
生成した3mfファイルによって違うようです。
こっちはassembly 済みなのでAssemblyメニューは選択できなくなってる。
ちゃんと解明できてませんが、おそらくモデリングするときに、きれいに構造化したら解消するんじゃないかなぁと思います。
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